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滋賀報知新聞(ニュース)平成13年2月1日(木)第12549号
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来年度早々にも全国トップの制度づくり!?
県環境政策課の真価問われる戦略アセス
政府も新環境基本計画に盛り込む
=先進国 数年後に“導入”出揃う =
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戦略アセスで環境こだわり県の意地見せるか
(写真はびわ湖を調査する県の潜水ロボット)
(全 県)
政府は昨年十二月二十三日の閣議で、総合計画や政策立案の段階から、環境への影響を予測・評価する「戦略的環境アセスメント」(戦略アセス)の制度化を求めた新環境基本計画案を決定したため、滋賀県は「できるだけ早く一定の結論を出して取り組みたい」(国松善次知事)としているものの、東京都を始め神奈川県、埼玉県などの方が本腰が入っており、環境こだわり県の滋賀県は先陣争いで遅れをとる懸念が強まっている。【石川政実】
現行のアセスメントは、事業の枠組みの決定後に実施されるため、事実上、環境破壊の免罪符に過ぎない。このため国の新環境基本計画案では、戦略アセスの内容や手法などを具体的に検討し、実施例を積み重ねて実効性を検証。この検証結果をもとに導入ガイドライン(指針)を作成し、制度化を検討すると明記するとともに、国のあらゆる事業、政策に環境の視点を組み込むように促している。
戦略アセスは、政策、計画、プログラムを対象とする環境アセス。事業に先立つ上位計画や政策などのレベルで、十分な環境情報のもとに環境への配慮を意思決定に統合するための仕組みである。
昨年十二月二十八日、国松善次知事は県政記者クラブの定例記者会見で「国の閣議決定で新環境基本計画の中に戦略アセスを検討するということが盛り込まれたが、県でも関心を持っており、いま研究を行っている。国の方は、事例の積み上げが大事だとしており、県としては具体的に、できるだけ早く一定の結論を出して取り組みたい」と前向きの発言を行った。
ちなみに県は平成八年三月に制定(同年七月一日施行)した「県環境基本条例」において、計画段階から環境に配慮した調整制度を導入したいということを同条例一八条に盛り込んだ。これは国や全国の自治体に先駆けた画期的な内容だった。一、二年の間、県は制度導入に向けて検討を続けたものの、その後は一時立ち消えとなったが、ここにきて再び環境政策課では戦略アセス案の検討が行われてきた。
この間、東京都は二年前から広域的開発計画などを対象に「総合アセス制度」を試行しているが、埼玉県では知事が積極的で今年度から戦略アセスを検討するための予算措置がなされ、神奈川県、川崎市も導入の検討を行っている。さらにライバルの三重県も、庁内の一部で戦略アセスの試行が始まっている。かっては戦略アセスにおいてトップを走っていた滋賀県だが、このままでは三重県などの後塵(じん)を拝しかねない状況だ。
県広報課では「県環境政策課は検討を行っているが、そのレベルは全国でもトップクラス。担当者はEUなどを視察して最新の勉強も行っている。いまはじっとタイミングをうかがっているところ」と弁明している。
戦略アセスはすでにアメリカでは昭和四十四年(一九六九)から導入され、その他の先進国で平成二年(一九九〇)前後から急速に導入が進んでいる。またEUの共通制度化が図られる見込みで、これにより主要先進国では数年以内に導入が進められることになる。
「やる気があれば来年度早々(今年四月以降)も可能」(県関係筋)なだけに、遅くとも十一月の世界湖沼会議までには、滋賀ならではの制度を示し、環境こだわり県の意地を見せてもらいたいものだ。
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雪国キャンプin朽木など
「京滋地球市民カレッジ(仮称)」開設に向け
=環境学習モデル講座を実施 =
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県内では、自然と共生の
環境学習が行われている
(写真は大津市の冒険塾)
(全 県)
京都府・滋賀県は、両府県をフィールドとした体験的な環境学習として「京滋地球市民カレッジ(仮称)」を連携して実施することになった。その一環として、カレッジの方向性等を検討するためのモデル講座を開設している。
これは、京都府の「地球環境」、滋賀県の「水環境」といった両府県の特徴を活かして、両府県民が京滋をフィールドに交流しながら環境学習を行う場づくりを推進するもので、両府県の市民、NGO、企業、行政などが共同して特色ある体験型環境学習プログラムの提供や、コーディネーター育成等を行うもの。
二月のモデル事業は次の通り。
【子どもプロジェクト=雪国キャンプin朽木】二月十日〜十二日、びわ湖こどもの国など。参加費は宿泊費・食費などで八千五百円。小学四年生〜中学三年生(定員四十人)が対象で、雪国の中での生活体験から自然と共生する知恵や関わりを学ぶ。▽雪国体験(郷土料理、雪おろし、アニマルトラッキングなど)▽自然派ワークショップ(民宿生活などでの発見をもとに、自分たちの生活を見直したり、考えたりする全体の意見交換会、発表会)。
【グローバルスタディコーディネイター養成講座〜学びの場を企画プロデュースしよう〜】十七日〜十八日、近江希望が丘・ユースホステルなど。参加費は宿泊費・食費など五千円。対象は市町村の環境啓発担当者・生涯学習担当者、企業などの環境教育担当者、担い手となる人(定員三十人)。内容は環境学習講座等の参加者が学習により、気づき・学んだことを日常生活に生かすために必要な環境学習のコーディネート手法を学ぶ。
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どうする農村・農業、地域自給の原点へ
新世紀は「環境を媒介の『産地消費型』
プロジェクトA「糞尿リサイクル大作戦」
=甲南高農林技術科の生徒が発表=
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魅力ある農村社会を目指す
「甲賀地域農業集落代表者のつどい」
(湖南・広域)
リストラや定年後の就農者が増えるほか、環境に配慮した農業に関心が高まり、産地消費型など地域自給の原点に立ち返る動きが広がっている。
甲賀農業管理センター運営委員会ではこのほど、魅力ある農村社会の持続発展を目指し、―夢と喜びのある農業に向けて―をテーマにした『甲賀地域農業集落代表者のつどい』を、水口町北内貴の共同福祉施設サントピア水口で開いた。
つどいは、“甲賀は一つ”を合い言葉に二十一世紀の地域農業発展へ決意を新たにするもので、農事改良組合や集落営農、生産組織の代表者ら約百三十人が参加した。
主催者挨拶のあと、「売れる麦づくりの実践」を演題に甲賀地域農業改良普及センターの伊地智幸雄主査が講壇に立ち、小麦粒のタンパク質含量増加や圃場の排水対策の改善を推進。流通が求める収量品質アップを目指し、複年ローテーション(水稲→麦→麦→大豆→水稲)の模式などを紹介した。
続いて、「農家の父より息子へ」などの著書がある農民作家・山下惣一氏による講演「どうなる農業、どうする農村」が行われ、変革の社会システムにある農業改革を熱弁。このなかで「環境を媒介とした『産地消費型』のウエイトを高めることが第一、エコマネー(地域通貨)発行も地場産物の消費拡大化につながる」と一策を紹介し、地域と農の再生を願った。
また、生産技術者および緑地環境育成者の卵・甲南高校農林技術科の生徒たちによる活動報告も行われた。プロジェクトは、家畜糞尿処理対策「糞尿リサイクル大作戦」。家畜糞尿処理法案の改正によって家畜糞尿の野積み・素堀りが全面規制されたが、家畜価格の低迷などで借金を抱え、処理施設が新設できない農家が多いとされる。
同農林技術科では、糞尿と生物系資源ゴミ(樹木クズ、雑草)の有機物をコンポスト化するリサイクルの資源化計画を立て、ランニングコスト軽減で家畜農家を助けたいとしている。
発表チームは、岡本晃徳くん(三年)、飛川正徳くん(同)、後藤裕二くん(同)、藤原功くん(同)、山田邦治くん(同)、小倉知典くん(同)、渡辺健太くん(同)、岩田寛くん(二年)―の八人。
それによると、高速発酵処理機内での優良条件は含水分五五%以上六八%以下で、使用電力は一時間当たり六・三キロワット。排出量をリッター換算し、年間の販売収入からランニングコストを差し引いた純収入は二百八十二万円の黒字になると報告した。
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日本近代彫刻の巨匠
関西初の「朝倉文夫展」
1日から びんてまりの館
=作品解説や創作指導も=
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(湖東・愛知川町)
愛知川町びんてまりの館(同町市、ゆうがくの郷内)で二月一日から「朝倉文夫展」(町教委主催)が開催される。
朝倉文夫は明治時代後半から戦後にかけて活躍し、明治・大正・昭和の彫刻界に大きな影響を与え、彫刻家という芸術家の社会的地位を一般に認知させた日本近代彫刻の巨匠。昭和二十三年には戦後第一番目の文化勲章を受賞している。
今回は、子どもたちや地域の人たちに生の芸術作品のすばらしさを味わってもらおうと、日頃あまり見ることができない彫刻を取り上げることにした。特に生誕地の大分県の県立芸術会館と、東京都の朝倉文夫記念館の協力で、代表作「墓守」をはじめ約二十点を紹介する。朝倉文夫個人を取り上げた美術展は関西でははじめて。
同展関連事業として、大分県立芸術会館の広田肇一氏による展示解説が一日午前十一時から開かれるほか、午後一時からは講演も行われる。また、十日午後一時半からは子どもたちも参加できる「彫刻に挑戦」も開かれる。
会期は二月二十五日まで、入場無料。月・火曜日と二月二十二日は休館。ただし、二月十一日は特別に開館。そのほか、同展についての問い合わせは、びんてまりの館(TEL0749―42―4114)まで。
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実力派テノールが歌うイタリア
特別コンサート 佐野成宏
=2月24日 県立びわ湖ホール=
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佐野成宏氏
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(湖西・大津市)
一九九九年一月のびわ湖ホール・プロデュース・オペラ、ヴェルディ「ドンカルロ」のタイトル・ロールで出演し、大好評を博したテノール歌手、佐野成宏氏の特別コンサートが、二月二十四日午後三時から県立芸術劇場びわ湖ホールで開催される。
佐野氏は、二〇〇〇年九月、新国立劇場でのプッチーニ「トスカ」にカヴァラドッシ役として出演。十一月には、びわ湖ホール・プロデュース・オペラ「ジャンヌ・ダルク」にも出演し、光り輝くテノールの逸材として現在、国内外から注目されている人物。
今回のコンサートでは、「トスティ」を中心に「ブッツィペッチア」「ティリンデッリ」「ガスタルドン」など作品を歌い上げるとともに、情感豊かなイタリアの素晴しさをおしゃべりを交えながら案内する。ピアノは佐藤正浩氏。
入場料は一般五千円、学生席三千円で、チケットおよび問い合わせは同ホールチケットセンター(TEL077-523-7136)へ。
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