滋賀報知新聞(ニュース)平成13年2月5日(月)第12553号

前年より 火災8件、救急392件増

東近江消防平成12年統計

放火が6年連続火災原因1位
=38人に1人が救急のお世話に=

(湖東・広域)
 東近江行政組合消防本部はこのほど「平成十二年火災・救急・救助統計」を発表した。
 火災七十四件のうち、建物火災五十一件、林野火災四件、車両火災十二件、その他火災七件。建物火災のうち住宅・共同住宅等が二十一件で、工場・倉庫の十四件と続く。
 市町別では、近江八幡市二十二件、八日市市十九件、日野町十件、能登川町六件、竜王町五件、蒲生町五件、永源寺町三件、安土町二件、五個荘町二件で、前年より減少となったのは近江八幡市のみ。

 発生件数が前年に比べ一二%(八件)増加となったのは、建物火災、特に住宅以外の建物火災が増加したことによる。
 建物火災による焼損床面積は四千百六十二平方メートルで、前年の二千六百十平方メートルに比べ五九・五%も激増。一件あたりの平均は八十一・六平方メートルに及ぶ。
 また、焼損棟数は六十六棟で、全焼は二十二棟、半焼四棟、部分焼二十二棟、ボヤ十八棟となっている。
 火災による死者は前年と同じ一人で、高齢者(自力避難困難者)だった。負傷者も前年と同じ十二人で、応急消火義務者十人、自損行為一人、消火活動中の消防団員一人という内訳。

 火災の発生原因は、六年連続で一位となった放火または放火の疑いが十五件で前年より五件増、たばこ六件、火遊び三件、焼却炉三件、火入れ三件、風呂カマド三件。
 損害額の合計は三億一千五百八十三万九千円で前年より四○%、九千百五十七万九千円増加した。

 救急出動件数は五千五百七十九件で前年より三百九十二件も上回った。一日あたりの平均出動件数は十五・二件、一日での最多出動三十五件(前年二十七件)。
 市町別では、近江八幡市一千九百七十二件、八日市市一千百二十七件、日野町五百七十三件、能登川町五百三十二件、蒲生町三百三十三件、竜王町二百九十一、安土町二百六十件、五個荘町二百五十件、永源寺町百五十四件、名神七十四件、管外十三件となり、竜王町と五個荘町で前年より減少したものの、そのほかは増加、特に、日野町の増加率が目立つ。

 出動状況は、急病が約半数の二千八百二十八件で、交通事故一千二百九十一件、一般負傷六百九十四件と続く。
 救急車で運ばれた人数は五千七百三十五人で前年を五百三十六人も上回った。これは、管内住民の三十八・一人に一人が救急車のお世話になり、一日平均十五・七人が医療機関に運ばれたことになる。

 傷病別では、軽症三千七十一人、中等症一千九百四人、重症六百九人、死亡百五十一人となっている。

 普通救命講習を受講した三千六十四人に修了証が交付され、たなかでも教育関係者、事業所での受講者、消防団員の割合が高かった。
 救助事故による出動は百九十六件で二十四件、活動件数が百十三件で二十五件、救助人員は九十人で三十九人、それぞれ前年より増加している。特に交通事故による出動が二十七件増加している。


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平成12年度県広報コンクール

東近江地域から多数入賞

=永源寺有線は2年連続特選=


「協力してくれたみなさんに感謝したい」と奥村さん

(湖東・広域)
 行政の各種広報媒体の技術向上と充実した広報活動の推進を目的に実施されている「県広報コンクール」の平成十二年度入賞作品が、このほど決まった。
 有線を除く全国広報コンクールの予選を兼ねて、県広報協会の主催で毎年行われているもので、今年度は、平成十二年一月一日から同年十二月三十一日までに発行もしくは放送した広報物を対象に、「広報紙・市の部」七点、「同町村氓フ部」十三点、「同町村の部」十点、「広報写真・一枚写真の部」十七点、「同組写真の部」五点、「広報ポスターの部」六点、「広報カレンダーの部」三点、「映像の部」二点、「有線放送の部」十二点の計九部門七十五点の応募があった。

 審査の結果、東近江地域および愛知郡からは、愛東町の『広報あいとう』が広報紙・町村の部で、近江八幡市の映像作品『いい八幡みつけた・今昔はちまんまちなみ散歩』が映像の部で、永源寺有線放送の作品『世界に一つしかない手作り絵本』は有線放送の部で二年連続、それぞれ特選に輝いた。
 また、広報紙・市の部で近江八幡市『広報おうみはちまん』、一枚写真の部で永源寺町『ボクたち、ずっと一緒にいたいんだ』(カラー)、組写真の部で能登川町『ドラゴンカヌー』(カラー)、広報カレンダーの部で能登川町『能登川町くらしのこよみ』と愛知川町『健康カレンダー』、有線放送の部で秦荘町有線放送『ウォーキングで健康に長生き』が入選を果たし、入賞の半数近くを占める好結果を収めた。

 昨年に引き続いて特選を受賞した永源寺有線放送は、昭和四十七年に初の特選を獲得して以来、二十八年間に十回の入選、今回を含め七回の特選に輝く県内有線放送のリーダー的存在。情報網の急速な発展により全国的にも有線放送の数が激減する中、地域に密着した広報活動を行い、高齢者の多い同町にとってかけがえのない存在となっている。

 現在、スタッフは三人で、取材から原稿作り、放送まですべてを担当。ファックスによる写真付きの情報提供も人気を集めている。
 今回受賞した作品は、有線放送を担当して六年目の奥村幸子さん(24)が製作した。町立図書館が主催する手作り絵本講座に参加した人たちの作品展を取材し、五分間というわずかな時間に「手作り絵本の良さを一人でも多くの人に知ってもらい、参加者がより増えるように」との思いを込めた。

 「自らの番組が受賞するのは初めて」という奥村さん。今回の喜びを「多くの人の協力によって作り上げた番組。みなさんに感謝したい」と謙虚に語った。


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100年前の祭典資料も発見

開市の祖 聖徳太子テーマに

=風物時代館で 1千4百年記念展=


八日市市内の旧家で発見された開市1300年祭の資料

(湖東・八日市市)
 二十一世紀とともに、八日市の伝統ある「市」の歴史も聖徳太子の開市以来、今年で一千四百年目を迎えた。そこで、八日市市八日市町(金屋大通り)の八日市まちかど博物館“大通り風物時代館”では、この記念すべき年の特別企画展として、聖徳太子ゆかりの美術品を紹介する「開市の祖 聖徳太子と御絵伝展――琵琶湖文化館寄託品 一時里帰りして――」を開催している。

 今回は、県立琵琶湖文化館に寄託されている聖徳太子の一生が色彩豊かに鮮やかに描かれた六幅の掛軸(江戸時代)を特別展示しているほか、開市の根拠となる「八日市市場市神之本紀」が伝わる市内本町の市神神社宮司、中嶋高名氏の所有する美術品の中からその一部を紹介するコレンクション第十弾として、聖徳太子に関する作品を展示する。
 さらに、明治三十三年に市神神社境内で能や舞、余興などで数日間にわたってにぎやかに行われた「開市一千三百年祭」の式典の興味深い資料(印刷物)も市内の旧家でこのほど偶然発見され、百年前に全国から集まった人々により、盛大に開市を祝った様子をうかがい知ることができる。

 天皇の皇子として生まれ、摂政として政治を動かし、日本各地に多くの伝説を残して、信仰の対象にもなっている聖徳太子。開市の祖として、また、歴史を大きく動かしたその人物として、新たな聖徳太子に出会えるかもしれない。あるいは、二十一世紀の“市”再生、発展へのヒントを見つけられるかも……。
 同館は入場無料。月・木曜日休館。会期終了の三月二十五日までに、展示品の入れ替えも行われる予定。展示内容などに関する問い合わせは、大通り風物時代館(TEL0748―23―5703)へ。


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モンゴルの自然・遊牧民描く

ドキュメント「四季・遊牧」

=きょう蒲生野考現倶楽部が上映=

(湖東・蒲生町)
 蒲生野考現倶楽部は、四日午後一時半から蒲生町あかね文化センターで開く環境文化セミナーで、厳しい自然の中でたくましく生きるモンゴルの家族を描いたドキュメンタリー映画「四季・遊牧」を上映する。心の教育と命をテーマに、飽食に慣れた暮らしと子育てを振り返る。入場無料。
 山田洋次監督が推せんする同作品は、一九九二年秋から一年間にわたって、モンゴル・アルタイ山中のツェゲル村の四季折々の自然と、そこに生きる遊牧民の生活を取材したもの。美しい映像の中には、透明感あふれる音楽とナレーションが絶妙なハーモニーを織りなし、独自の世界をうたい上げている。

 登場人物は、村のリーダーであるツェンゲルさん(35)と胆っ玉母さんバドロージさん(31)、長女スレン(11)、おてんば次女ハンド(7)、食いしん坊の御曹司セッド(5)とその周辺の人々。
 草原の一年は厳冬の中の「子羊の誕生」に始まり、「春を待つ―子どもたち遊ぶ」「遊牧民協同組合・夏の総会―分校の開校へむけて―」「冬支度―バターづくり―」「ナーダム祭」を経て、「晩秋の狩り、キャンプの火を囲んで」で締めくくる。
 上映会の後は、小貫雅男・県立大学人間文化学部教授が「T自然と家族Uそして生きるということ」をテーマに講演。自然に根差したモンゴルの地域社会から、環境保全と大量生産・消費という現代社会の矛盾について考える。

 なお、蒲生野考現倶楽部は、三月十一日にも第二回セミナー「二十一世紀スプリングコンサート〜命について考えるレクイエムのしらべ」を開催する。シンガーソングライターしらいみちよ氏を招き、災害と命の尊さについて考える。問い合わせは、蒲生町環境文化セミナー実行委員会(蒲生野考現倶楽部あたらしや学問所内)の森田英二氏(TEL0748―55―1829)へ。


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冬期の「西の湖・宝探し」

お楽しみイベントとヨシ刈り

水辺環境を体験で学ぶ
=ヨシ笛、ヨシペンづくりも=


最近、盛んになってきたヨシ刈り
ボランティア(八幡中生徒)

(湖東・近江八幡市)
 ヨシ刈り時期を迎えた西の湖畔で十一日、「西の湖・宝さがし」をテーマにした環境イベントが開かれる。
 東近江環境保全ネットワークと同水環境自治協議会が共催するもので、西の湖の自然環境をヨシ刈り作業の体験と水辺の生態系の観察、識者や水環境の恩恵を受けながら暮らす人々の話などに耳を傾け、西の湖の役割や水辺の環境保全について見識を深め合うことが目的。

 同日のイベントは、午前十時から安土町の大中堤防付近でヨシ刈りを行い、正午から西の湖ふれあいハウス(同町江ノ島、B&G内)で昼食を囲みながら同協議会副会長の西川嘉廣氏や昔の西の湖を知る地元の人々からヨシが果たしている役割や水環境の悪化が叫ばれ始める前の姿や恩恵などについて話しを聴く。
 昼食後は、西の湖のヨシを材料にしたヨシ笛を作っての演奏指導や、ヨシペンの写生会、和船二隻を湖面に出し、水面からヨシ原の観察、刈りとって束ねたヨシで砦(とりで)づくりを楽しむイベントを用意。参加者が選んで交流を深める。
 このほか、西の湖一帯を題材として写真、絵画などの作品を募るコンテストも併催。優秀作品を表彰し、県立安土城考古博物館と白雲館で展覧会「西の湖の風景」を開くことにしている。
 翌十二日からは、同町の竹田勝博さんが続けてきたヨシ刈りボランティアが今年で十年になるのを記念して、一緒に刈り取り作業を手伝う「ヨシ狩りボランティア 」を行う。作業は十七、十八日、二十四、二十五日の土・日曜日を含めた延べ五日間。時間は午前十時から午後三時半まで。昼食ににぎり飯と味噌汁を提供する。

 十一日のイベントは参加自由で、当日午前十時に安土町大中地先の県道交差点 前空き地に集合する。事前申込みは不要。十二日からのヨシ刈りボランティアは参加できる日を十一日に告げる。
 主催者側では、ヨシ刈りボランティアに五日間で延べ三五○人の参加を期待している。


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