滋賀報知新聞(ニュース)平成13年2月15日(木)第12565号

来年めどに三候補地を絞り込み

甲賀・東近江が『新都フォーラム』開催
水口「畿央1」に司法機関を

=甲南、信楽「畿央2」に国会や中央省庁 =


国会周辺のイメージパース、「畿央2」地域は甲南、信楽町に予定される

(全 県)
 地方分権、行財政改革、規制緩和など国政全般の改革を推進し、世界に通用するシステムづくりとして熱弁される首都機能移転。三候補地の一つである「三重・畿央」地域に関係する京都、滋賀、奈良、三重の四府県は昨年十月、他の二候補地に先駆け「三重・畿央新都構想」を打ち出した。衆参両院における国会決議から十年、新生日本の創生と移転の役割について論ずられるなか、三重・畿央地域首都機能移転甲賀・東近江推進委員会では、移転先候補地としての優位性をアピールする『甲賀・東近江新都フォーラム』(県共催)を十八日に開き、この新都構想の概要を解説する。両地域の住民ら約三百五十人の参加が見込まれる。【山田香織】

 同推進委員会は、甲賀郡七町および東近江地域二市七町の行政、経済団体など三十三団体・機関で構成する委員会で、松山正己土山町長(甲賀郡町村会会長)を会長に平成十一年五月に設立。首都機能移転推進に関する機運の醸成や移転候補地としての優位性を発信しようと、昨年よりホームページの開設や甲賀発信事業が主催する若者討論の後援も行っており、今年は同フォーラムのほか郡民向けの大討論会を開催する予定。

 「三重・畿央新都構想」は、関西圏の行政・経済界で組織する三重畿央新都推進協議会がとりまとめたもので、他の二候補地(「岐阜・愛知地域」「栃木・福島地域」)に先駆けて昨年十月に公表した。

 同地域では、寺院などの歴史文化資源を数多く有していることから、一昨年末の国会等移転審議会答申において「他の候補地にない特徴を有しており」と評価されている。そこで、環境共生を重視した基本方針を打ち立て、効率性、経済性に配慮したコンパクトな都市づくりの「クラスター方式」を採用した。

 これは、“ぶどうの房”のような小都市を分散してつくり、相互にネットワークすることで全体を機能させる方式だが、具体的には、水口町などからなる「畿央1」地域に司法関係機関を移し、甲南、信楽町などの「畿央2」地域に国会など立法関係機能や中央省庁の政策企画部門を移転。京都府南山城村などの「畿央3」地域には国際交流施設など外交関係機能を予定するもの。

 一方、移転への機運を高めようとするなか、東京都をはじめとする各自治体から「財政状況が厳しいなかでやるべきでない」とする議論が飛んでいる。また、来年を目途に、三候補地を一つにする絞り込みと東京残留か移転かの決断が行われる予定で、扇千景国土交通相発言を含めて県企画課首都機能移転対策担当参事の深尾善通氏は「扇氏の個人的な見解であって、国土交通省の考えではない。首都機能移転が悪しき公共工事と受け取られないよう、移転の目的を広くアピールし、四府県で協力した運動を行いたい」と話している。

 なお、同フォーラムの会場は、水口町立碧水ホール(TEL0748―63―2006)で、午後二時からの講演「21世紀の日本と首都機能移転」(講師=島田晴雄・慶應義塾大学経済学部教授)=写真=に引き続き、「三重・畿央新都構想」の概要説明が行われる。後援は、国土交通省、関西広域連携協議会、三重・畿央地域首都機能移転連絡会議(三重県・滋賀県・京都府・奈良県)。

 申込と問い合わせは、三重・畿央地域首都機能移転甲賀・東近江推進委員会事務局(TEL0748―62―0056)へ。


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第3回

「世界水フォーラム」基本構想固まる

京都、滋賀、大阪の
=淀川・琵琶湖流域で開催 =

(全 県)
 第三回世界水フォーラム運営委員会がさきごろ東京で設立され、同フォーラムの基本構想が固まった。扇千景国土交通大臣の挨拶で開会した運営委員会では、役員の選出が行われ、総勢二十二人の委員(各界の有識者から十九人、行政担当三人)から、橋本龍太郎元内閣総理大臣が会長に就任した。

 世界水フォーラムは、世界の重大な水問題を討議するために世界水会議(WWC)が主催する会議で、三年に一度、三月二十二日の「世界水の日」を含む時期に一週間程度開催されている。第一回フォーラムは、モロッコのマラケシュで平成九年に開催。第二回目は、平成十二年三月にオランダのハーグで行われ、世界各国から約五千七百が集まって「世界水ビジョン」を発表すると同時に、百三十カ国から大臣百十四人による閣僚会議のなか、閣僚宣言が採択された。

 これを受け、三回目を迎える同フォーラムは十五年三月に京都、滋賀、大阪の淀川・琵琶湖流域で開催されることになった。
 今回の基本構想は「オープンな会議」「参加から創造へ」「議論から行動へ」という三つの基本理念のもと、十五年三月十六日から二十三日までの八日間、フォーラム、閣僚級国際会議、水に関するフェアを中心に、京都を核とする滋賀、大阪の琵琶湖・淀川流域で開催される。

 特に今回のフォーラムでは、世界を取り巻く水問題に対処するための「具体的な行動」が重点に置かれ、開催までの準備期間にはバーチャル会議や地域会議を実施。メインレポートである「水行動報告書」の発表も組み込まれるなど、分野別・地域別に議論を深めるだけにとどまらず、枠を越えた議論の場やCEO、ユニオン、NGOなど、水問題の改善に対する行動を大きく意識した内容。

会長に 橋本龍太郎氏が就任

 なお、運営委員は次の通り(敬称略)。
 ▽会長=橋本龍太郎(元内閣総理大臣)▽有識者委員=秋山喜久(関西経済連合会長)、荒巻禎一(京都府知事)、今村奈良臣(食料・農業・農村政策審議会会長、東京大学名誉教授)、梅悼忠夫(国立民族学博物館顧問)、江崎玲於奈(芝浦工業大学長・ノーベル物理学賞受賞者)、大内照之(世界自然保護基金日本委員会(WWPーJ)会長)、川那部浩哉(滋賀県立琵琶湖博物館長)、紺野美沙子(UNDP(国連開発計画)親善大使・女優)、曽野綾子(日本財団会長・作家)、高島肇久(国連広報センター所長・前NHK放送総局特別主幹)、高橋裕(世界水会議(WWC)理事・東京大学名誉教授)、丹保憲仁(北海道大学総長・日本学術会議会員)、坪井栄孝(日本医師会長・世界医師会長)、中川博次(水資源開発審議会長・京都大学名誉教授)、西尾武喜(財団法人名古屋都市センター理事長・日本水道協会名誉会員)、森蔦昭夫(地球環境戦略研究機関理事長・名古屋大学名誉教授)、師岡愛美(全日本自治団体労働組合(自治労)副中央執行委員長)、和田正江(主婦連合会長)▽行政側窓口委員=高須幸雄(外務省総合外交政策局国際社会協力部長)、鈴木藤一郎(国土交通省土地・水資源局水資源部長)、石原一郎(環境省環境管理局水環境部長)。


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直弼の二女・弥千代の婚礼調度

=井伊家の雛道具を公開中=

(湖北・彦根市)
 彦根城博物館は、旧彦根藩井伊家に伝わる雛道具を公開するテーマ展「雛と雛道具」を開催している。

 江戸時代末の安政五年(一八五八)、井伊直弼の二女・弥千代が高松藩の松平頼聰に嫁いだ時に持参した立ち雛と雛道具が展示されている。雛道具は実際の婚礼調度の雛形で、黒漆塗りに松や梅、橘(井伊家の家紋)を金の平蒔絵で描いた豪華な八十五点もの。弥千代が乗った女駕篭とそのミニチュアも展示されるほか、県内の個人から寄託された古今雛や御所飾りが紹介されている。三月六日まで。

 一般五百円、小・中生二百五十円。同博物館(TEL0749―22―6100)


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パート・セミナー

雇用管理と戦力化

=受講者募集=

(湖東・八日市市)
 八日市市商工会議所は、十九日午後一時半から「パートタイマー戦力化セミナー」を一階会議室で開く。

 パートタイマーは千百三十八万人と労働者の二割を占め、雇用によるトラブルが多い。セミナーでは、「パートタイム労働法の要点」(水出美加子・厚生労働事務官)と「パートタイム労働者の雇用管理と戦力化」(若林正清・若林労務経営事務所次長)の講演がある。

 希望者は十五日までに電話(22―0186)かファックス(22―0188)で同商工会議所へ申し込む。無料で先着三十人。


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延命公園でサクラ伐採?

木も人もすっきり元気に

=花の名所もお色直しで魅力倍増=


シルバー人材センターのみなさんによる間伐作業で展望が開けてきた延命公園

(湖東・八日市市)
 このごろ、延命公園がすっきりしてきたと思いませんか?

 桜の名所として知られ、八日市市民や周辺住民の憩いの場と親しまれている公園も、最近では市観光協会が植樹したサクラをはじめモミジなどの木々が大きく育ち、うっそうとした状態になり、せっかくの展望も台無し。また、公園内が薄暗く、風紀上も良くないのではないかという市民からの声も市に寄せられていた。

 そこで市では国や県の支援を受け、繁茂する樹木や笹などの伐採に着手、展望の確保だけでなく、マツやツツジなどの木々にとっても良い環境を保つことができるため、昨年秋のモミジに続いて、サクラの間伐作業を市シルバー人材センターに指導委託して、現在行っている。

 大きくなったサクラは、互いが成長のじゃまをしあって花つきが悪くなったり、アレルギーを起こし弱ったり、病気になって枯れることもある。市花と緑の推進室では、「適切な間隔に間引くとともに、肥料を補うことで、今よりさらに成長がよくなり、数年後には今よりもっとボリュームのある見事な花で私たちを楽しませてくれるようになるでしょう」と市民の理解と協力を呼びかけている。

 散髪のあとのようにすっきりそう快。天気の良い日にはちょっと時間を見つけて運動を兼ねて、明るく美しくなった公園に足をのばし、四季の花や木、万葉の里「蒲生野」や緑広がる八日市の展望など楽しんでみてはいかがでしょう。心も体もリフレッシュ。


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