滋賀報知新聞(ニュース)平成13年2月23日(金)第12574号

健康や生きがい学んだ1年間

学習意欲はまだまだ健在

=えんめい短大 292人に卒業証書=


加藤学長から卒業生代表の麻原さんに卒業証書が授与された卒業式 =八日市公民館大ホールで=

(湖東・八日市市)
 八日市市立八日市公民館の高齢者学級「えんめい短期大学」(同運営委員会主催)の平成十二年度卒業式が二十一日に同公民館大ホールで開かれ、一年間の受講を修了した二百九十二人(前年度二百八十六人)に卒業証書が手渡された。

 市のヘルスパイオニアタウン事業の一環として「学ぶたのしさ、出会うよろこび」をスローガンに、八日市地区だけでなく、市内のその他の地区を含めた六十歳以上の人を対象に開講。平成十二年度から二年制、同十年度からは単年制で、健康や生きがいなどをテーマにした多彩な講師陣による講演会や館外研修を毎月一回のペースで開いている。

 昨年度からは受講生も三百人を超え、旺盛な学習意欲にこたえる講座として市内の高齢者に定着、毎年受講する人も多い。また、年間の全講座を受講した今年度の出席優良表彰の受賞生も五十八人に上る。
 校歌斉唱で始まった卒業式では、加藤実学長から卒業生代表の麻原久子さん(82)に卒業証書が、また、出席優良生代表で受講生最高齢の田中義一さん(90)に表彰状がそれぞれ贈られた。

 つづいて加藤学長が、「最近の日本の社会状況を見て『志ある日本人はどこへ行ったのか』と在日の外国人有識者が発言しているが、八日市にはみなさんをはじめ、まだまだ志ある日本人がいる」と、卒業生をたたえた。

 また、祝いに駆けつけた中村功一市長も、「激動の二十世紀から二十一世紀へ、すさまじいエネルギーで世界の一員として確たる地位に就いた日本だが、“心”をもっと大切にしなければならない。みなさんが歩んできた生き様や社会体験を堂々と子どもたちにしっかり教えていってほしい。希望ある世紀にするためにみなさんの力を貸してください」と、敬意を表した。

 中村文幸市教育長や灰谷羊一市教委生涯学習課長ら来賓紹介のあと、全員で「仰げば尊し」を斉唱し、式は終了。引き続いて親睦茶話会で受講生同士の親睦を深め、「えんめい短大いつまでも」「蛍の光」を合唱して、互いの健勝を誓った。

 同講座では受講生からの投稿作品で毎年手づくりの文集を作製しており、今年度は「わたしの健康法」をテーマに編集、今月末から来月はじめにかけて受講生による製本作業を行い、完成した文集は、受講生や市内の小学校に配布されることになっている。


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フィルムケースと色紙で

簡単かわいい「お雛さま」

=ふれあいセンターあやめ=


お母さんと協力してお雛さまをつくる幼児

(湖東・能登川町)
 能登川町栗見新田の児童館「ふれあいセンターあやめ」で二十一日、身近な道具を使った「ひな人形づくり」が行われ、地域の乳幼児親子約六十人がオリジナルの人形づくりに挑戦した。

 間近に控えたひな祭り(三月三日)をより一層楽しんでもらおうと企画されたもので、人形は空のフィルムケースを土台にした手乗りサイズの内裏雛。

 作り方は、フィルムケースに着物になる色とりどりの模様が入った和紙、髪の毛になる黒い紙、帯代わりの色紙などを、ボンドではがれないように順番に巻き付け、カラーのひもで髪を束ねる単純な作業で、それぞれに道具が配られた後、親子らは説明書片手にさっそく作業に取りかかった。

 単純ながらも緻密な作業に苦戦する母親の傍ら、幼児たちもボンドを塗りつつお手伝い。顔の部分にニッコリかわいい目や口をペンで書き込むと、それぞれに表情の違ったひな人形が出来上がり、親子らは共同作業の成果を手に満足気に顔を見合わせていた。


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近江八幡市の

公式ホームページ開設

=市職員の手づくり=


開設された近江八幡市のHP
<http://www.city.omihachiman.shiga.jp/>

(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市の市職員が、手づくりで試作してきた市の公式ホームページがこのほど出来上がり、開設された。

 公開されているホームページには、「暮らしの便利帳」、「観光情報」など六項目の検索ページで始まり、クリックすると全部で三十三項目の情報が得られる内容になっている。

 課別の業務内容は、それぞれの課が担当し、将来は各課のメールアドレスを取得し、ダイレクトにやり取り出来るようにする。契約プロバイダーは、光ファイバーの高速通信技術を使ったホットテレビ網で独自ドメインも取得した。

 現在のところ、市長への直接メールや図書館の図書情報、住民票等の予約受付、市民病院の混雑情報などは設けてないが、各課担当者を集めた勉強会を継続して開き、より便利な内容に更新していく。


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三合戦を紐解く

「街道を駆け抜けた武将たち」

=長浜文芸会館で24日から=


北国街道・木之本宿の町並み

(湖北・長浜市)
 県立長浜文化芸術会館で二十四日から展覧会「街道を駆け抜けた戦国武将たち」が開催される。三月十一日まで。

 動乱の世に天下取りを夢見て覇権を争い、上洛を目指した戦国武将たちにとって、東海や北陸から畿内に通じる玄関口の湖北地域はあらゆる攻防の拠点として利用されてきた。

 そして、中山道・関ヶ原宿を起点として北国街道・木之本宿に至る「北国脇往還」もまた、東海と北陸地方を結ぶバイパス的役割を果たし、天下を左右する運命を担って様々な歴史の檜舞台となった地である。

 同展では、絵図を中心に戦乱にまつわる資料を紹介し、街道沿いに展開された三つの合戦(姉川・賎ヶ岳・関ヶ原)の歴史を紐解く。

 また、同展に合わせて二十五日と三月四日、十一日の計三回の「歴史講座」も行われる。“近江を制するものは天下を制す”と言われた戦国時代。相克の時代を疾風した武将たちの生き様を考察する。講師は米原町教委の中井均氏。

 問い合わせと申し込みは同会館(TEL0740―36―7400)へ。

 


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今津浦に特権を与えた

「秀吉の書状の写本」

=今津中浜の堀井家から見つかる=


堀井家から見つかった秀吉書状の写本

(湖西・今津町)
 今津町教委はこのほど、物資や人を運ぶ琵琶湖の湖上交通の権限を握っていた豊臣秀吉が天正十一(一五八三)年六月、江洲高島郡今津浦中(今津港)に対して若狭からの荷物を独占的に運ぶことを認めた書状の写本が、今津中浜の堀井家に保存されているのを確認した。

 この書状の原本は、金沢藩領下にあった今津村の代官・河原林甚右衛門家に伝わったと云われ、滋賀県史などに「河原林文書」として紹介されているが、現在、所在不明となっており、同教委では「湖上交通の拠点として栄えた今津村の発展の起源を伺い知る貴重な歴史資料の発見だ」としている。近く解説を加え、編さん中の町史第四巻に紹介する予定。

 この写本は、以前から堀井家に存在しているのではと云われていたもので、昨年末、東京から帰郷した堀井孝久さん(61)が、家内から見つけ「秀吉の名前が書かれた古文書がある」との連絡を受けた同編さん室が調査したところ写本であることが分かった。

 写本には「若州より往還の高荷、船などの事 先々の如く当浦へ相着くべし 違犯の輩 これ在に於いては成敗を加うべき者なり」と記されている。

 見つかった写本には、秀吉の書状のほか、秀吉に従い、後の若狭領主となった浅野長吉が若狭小浜の荷物も今津に着けるようにと命じた書状や木津浦(新旭町)と荷役紛争の解決を京都の町奉行所に求め、今津浦に有利な判断を得た文書など宝永元(一七○四)年までの写本計八通も含まれ、半紙をつなぎ合わせた巻物状になっている。

 今津浦に与えられていた荷役の特権や独占権を広く周知させ、湖上交通の権利を固持するために写本として残したものと考えられている。


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