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滋賀報知新聞(ニュース)平成13年3月6日(火)第12586号
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33機関の代表ら集まり
被害者支援へ連携
=ネットワーク会議を設立=
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八日市署で開かれた設立総会
(湖東・広域)
八日市警察署で二日、「八日市神崎犯罪被害者支援ネットワーク会議」(議長・中西悦雄署長)の設立総会が開かれた。
同会議は、管内四市町村をはじめ、各市町教育委員会・社会福祉協議会、八日市県事務所、八日市医師会、県自動車整備協会湖東支部、県トラック協会湖東支部など、あらゆる分野の機関および団体の代表者三十三人で構成。犯罪や交通事故による被害者や遺族への情報提供、精神的被害の回復、支援活動などに協力していく。
署単位での被害者支援組織は県内で六つ目で、先月二十八日には愛知川署でも設立総会が行われた。
会議では、会則案と活動方針案を審議したのち、県犯罪被害者支援連絡協議会員でDV問題分科会メンバーの乙村貴美江さんが「被害者支援の必要性」と題して記念講演を行った。
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女子高時代最後の入学生が卒業
伝統のはかま姿で巣立つ
=滋賀学園卒業式 3科94人=
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答辞を述べる橋口さん
=滋賀学園高校体育館で=
(湖東・八日市市)
私立滋賀学園高等学校(八日市市建部北町)の卒業式は三日同校で行われ、湖国の女子高等教育の発展に大きく貢献してきた伝統の灯が一つ消えた。
昭和八年の八日市和服裁縫研究所開設以来、同校は森はな前理事長の高い教育理念のもとで、知性だけではなく、伝統の梅干し弁当をはじめとする様々な礼儀作法や道徳教育などの徳性を重視、女性として、母として、一社会人として社会に貢献できる女性の育成をめざし、長い歴史と伝統のもとで多くの卒業生を輩出してきた。
この日卒業を迎えたのは、男女共学制導入など、同校の学校改革が行われる前年の平成十年度、前身の八日市女子高等学校に入学した被服科、情報教養科、普通科の九十四人。三年間学び、思い出多い学び舎を巣立った。
卒業生が全員、自分たちの製作品でもある、きものとはかま姿で卒業式に臨むのも今回が最後。卒業証書が清田剛校長から各科代表に授与された。
清田校長は式辞で、「学校の歴史の節目に高校生活を送り、学校の発展を目のあたりにしてきた。今度はみなさんの番です。卒業という人生の節目をバネに、高校生活で学んだことをさらに伸ばしてください」と卒業生にはなむけの言葉を贈った。
森美和子理事長も、「八日市女子高校の生徒として入学、先生や家族など多くの人に支えられ、ダイヤモンドのように磨きあげられて今日の日を迎えた。八日市女子高校の伝統を引き継いだ先輩として活躍することを願っています」と、新しい門出を祝った。
また、在校生代表の西川圭さんが、先輩との楽しかった思い出や悩んでいたときに励まされたことなどを振り返りながら、「新しい目標をもってスタートしてください」と送辞を述べるとともに、励ましの詩を贈った。
これらの祝いの言葉にこたえて卒業生代表の橋口寛子さんが、「入学当時何もできなかった私たちは、きものやはかまを縫うことができ、ワープロやホームヘルパー、調理などの資格を取ることができるまでになりました。大きな愛で支えてくれたお父さん、お母さん、先生方に『ありがとう』、そして、共に歩んできた友に。三年間で学んだことを糧として、自分たちのこれからの目的地にたどりつきたい」と、次々に浮かんでくるたくさんの思い出に声をつまらせながらも、先生、父母、在校生らに感謝と決意を込めた答辞を行った。
湖国の女子高等教育を支えてきた森はな前理事長の教育理念は、男女共学となった現在の滋賀学園高等学校で長女である森美和子理事長のもと、校訓「誠実、忍耐、努力」として受け継がれている。
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地域医療を追及する (1)
日野記念病院の近藤惣一郎先生
脳卒中はベルを鳴らしてやってくる
=家族の一員としての治療に徹したい=
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データを基に地域医療を追及する近藤先生
(湖東・日野町)
地域医療とは何か・・。病院を核として老人施設が整う日野町に新天地を求めて、都会からやって来た医師がいる。「私は外科医だが、ただ単にメスを持つだけでなく、患者家族の一員となって治療に打ち込みたい」と、都会では経験することのできない在宅医療の重要性を説き、ファーストフード的な医療現場に疑問の声を投げかける。これまでの病院主導でなく、患者・家族主導の医療を現体制にどう組み込むかを模索するのは、日野記念病院の近藤惣一郎・脳神経外科部長(38)にほかならない。【連載1】
医療法人社団昂会(相馬俊臣理事長)が経営する日野記念病院(柴田純裕院長)に赴任(昨年四月)して以来、同会訪問看護ステーションにおける過去三年間の脳神経外科疾患を主とした在宅医療患者のデータを集め、昨年十月に九州・福岡で開かれた日本脳神経外科学会・総会でのシンポジウム「高齢社会における脳神経外科の役割と展望」において、在宅医療における脳神経外科医の重要性を発表した。
そのデータには、在宅療養を受ける患者約三十人の中で、六十五歳以上の高齢者が九割近くを占め、その原疾患の多くは脳血管障害(脳梗塞・脳出血)によることが示されている。
手術を含め急性期治療を行った脳外科医が在宅医療にかかわることは、退院後の医療計画に基づく的確な治療だけでなく、心理的に「家族へ安心感を与えることにつながる」と強調する。近藤先生の「家族の一員として医療に徹する」との言葉が忘れられない。
さらに在宅医療がもたらす効果は「医療スタッフ全体の意欲を高める」という。医師、看護婦、ホームヘルパー、理学療法士との連携を密にすることで、在宅医療チームの一体感を強め、サービスの質の向上にもつながる。介護保険制度の問題点などを身をもって体験し、そこから発せられた現場の声こそ、今後の社会医療・福祉に大きな影響を与える、と指摘する。
その上で、スタッフ側の責任も厳しく追及する。在宅医療に携わるためには、褥瘡(じょくそう)=床擦れ=や呼吸器、尿路感染症も含めた総合的診療や、リハビリテーション医学ほか、社会保険制度、地方行政などに踏み込んだ医療的・社会的両面での幅広い知識と経験が要求され、訪問看護婦らとの協同能力、ケアマネージメント能力、ネットワークづくり能力など、脳神経外科医の地域における役割の重要性を語る。
近藤先生は、日野町敬老会・シルバー大学の講座で「脳卒中」について講演し、予防方法と早期治療を訴えた。
脳の血管に異常が発生し起こる脳卒中(脳血管障害)は、大きく脳梗塞(脳血栓・脳塞栓)と脳出血(脳内出血・クモ膜下出血)に分類される。糖尿病や高血圧、心臓病、運動不足、肥満などが主な原因とされる。頭痛・めまい・ふらつき・手足のしびれ・話しにくさなどの症状がでた場合が危険信号となる。すなわち脳卒中は突然やってくるわけではなく、「ベルを鳴らしてやってくる」と警告する。
【近藤先生が語る医療の原点ほか、専門外来日、経歴などは連載2で詳しく紹介します】
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空港計画前進に意欲
3期目控え奥野日野町長インタビュー
名神名阪連絡道で産業集積
=市町村合併は住民議論促す=
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奥野弘三日野町長
(湖東・日野町)
先月に行われた日野町長選は、現職の奥野弘三日野町長(74)が無投票当選し、三期続投を果たした。これまで農業公園「ブルーメの丘」の誘致、町内の公民館や学校の整備、広域農道をはじめとする幹線道路の建設などを行ってきたが、まちづくりの核に掲げる「びわこ空港」計画の先行きは見えないままだ。八日からの三期目スタートを控えて、奥野町長に今後の主な行政課題を聞いた。
空港設置同意へ努力
奥野町長が抱える最大の懸案は、一期目から関わってきたびわこ空港計画だ。「(日野町内の)全関係集落で環境アセス実施について同意をもらった。今後は設置(建設)同意に向けた努力が必要」と強い意欲を示すが、県の環境アセス調査費カットや地元事務所の閉鎖(同町山本)など計画を取り巻く状況は厳しい。
反対集落の同町野出区が昨年夏、条件付きで環境アセス実施を「町長一任」と事実上同意し、続いて隣の蒲生町の反対集落、綺田区でも一度「不同意」としながらも、あらためて責任ある対処を求めた「県一任」とまで踏み込んだ。空港問題は前進したと見られたが、国松善次知事が出した答えは「立ち止まって県民の皆さんとともに確かな実現方策を見い出していく」(昨年十一月)と、事実上の一時凍結だった。
奥野町長が掲げる全関係集落での建設同意は、「地元での確かな状況」をつくり出すことで、足踏みする計画を前進させたい意図がある。しかし、建設同意を得ている地区は今のところなく、これまで以上に高いハードルが予想される。
また、環境アセス実施を「町長一任」した地権者集落、野出区が設置を求めている第三者機関については、「設置できるよう県へ強く要望したい」と強調する。同機関は空港計画を客観的に判断しようとするもので、構成メンバーは地元住民、町と県の関係職員、学識経験者としている。
インター設置を強く要望
びわこ空港自動車専用道路(空港自専道)から国の事業に格上げされた名神名阪連絡道路は、空港建設に並ぶインフラ整備として注目される。奥野町長は「高規格道路は将来の日野にとって必要。町内にインターを設けることで企業を誘致し、まちの活性化を図りたい」と、地域を支える基盤づくりを訴える。
計画によると、ルートは蒲生町木村の名神高速蒲生バスストップ付近に新インターを設置し、空港建設予定地の西側を通り、第二名神高速の甲賀土山インター(甲賀)を経て、名阪国道の三重県伊賀町付近までの約三十キロを結ぶという。
空港自専道のルート案では、同町木津付近にインターが設置され、近くの寺尻工業団地(日野臨空産業団地)との連携が構想されていた。調査・測量については、平成七年に県、町が関係集落を訪問したが、このうち里口と上野田、十禅寺、山本の四地区で反対されている。
ルート計画は国と県の折衝によって変更もありえることから、奥野町長は「地権者集落との話し合いは、ルート決定後から始めたい」と、動向を注意深く見守る。
地域性生かした合併
任期中に市町村合併問題は避けられない。奥野町長は「日野町は由緒あるまちなので、その歴史文化が保持できる状況にもっていきたい」と、各市町村の特性を重視する合併論を展開する。
また、国の合併特例法の期限が平成十七年三月であることから、「事務手続きなどで合併まで三年かかると言われるので、今年中にある程度しぼった論議が必要」と、早い段階での世論形成の必要性を指摘する。
合併のメリットの一つは、一般的に「財政基盤」の強化。工業団地を抱える同町の財政力指数は〇・六三で、県内自治体では中の上。ただし、借金にあたる地方債残高九十億円(平成十一年度末)が足かせになり、財政構造の弾力性を示す経常収支比率はデッドラインの七五%を上回る七五・七%を示す。少子高齢化が進む同町では今後、労働人口の減少で経済低下が予想されるため、合併による財政力整備が求められる。
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往時を偲び、郷愁を誘う
「町やのおもちゃ展」
=近江八幡市立資料館で開催 =
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150点もの昔のおもちゃが
展示されている会場
(湖東・近江八幡市)
近江八幡市立資料館の春の特別展「町やのおもちゃ展」が1日から始まった。4月22日まで。
古い町屋の子どもたちを遊びに興じさせた昔のおもちゃにふれ、時代と暮らしの移り変わりに目を向ける回顧展として開催。展示されているおもちゃは、出品の呼びかけに応じて一般から持ち込まれたものや同館の所蔵品など合わせて約150点で、古い物では江戸時代の「やじろべい」などがあるほか、日光写真やままごと道具など、電子ゲームが出てくるまでの昔のおもちゃの代表が一堂に並んでいる。
近年、テレビゲームが子どもの遊びの主流となる中で、温かみある手触りや素朴な味わいのある懐かしいおもちゃが、来館者の視線と郷愁を誘っている。普段、入館料が必要だが特別展鑑賞については、市民は無料で観られる。
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