滋賀報知新聞(ニュース)平成13年3月14日(水)第12596号

不登校の原因を探る

八日市 小5と中2の意識アンケート

学校・友達・家庭などが影響
=3割強 「行きたくない」と思う=

(湖東・八日市市)
 八日市市教育研究所は、平成十二年度に取り組んだ調査研究テーマ「小学生、中学生の学校に行きたくない思いを探る」の結果をまとめた小冊子「八日市の子ども」をこのほど教職員ほか各関係機関に配布し、教育の基礎資料として役立ててもらうことにした。

 昨年六〜七月の時点で、市内六小学校の五年生(四百四十八人)と三中学校の二年生(五百四人)の全員から不登校の実態を探ろうと、登校への意識や親子、友達関係、学校生活、自分自身のことなどについてアンケート調査を行った。

 「病気でもないのに学校へ行きたくない」と思う子供は小学生三六%、中学生三四%と、三割以上を占めているが、このうち実際に学校を休んだ児童・生徒は二割強で、休みたいと思いながらも八○%近くが登校している。

 休んでもいいかの問題意識では小学生四%、中学生の二九%が「いいと思う」と答えている。欠席に対し、ほとんどの親が強く登校を働きかけている反面、登校するよう言わない親が小学生四%、中学生七%もいる。

 行きたくない理由として小・中学生とも「何となく」(四○%以上)が最も多く、ついで小学生では「友達のこと」(三四%)、「勉強のこと」(二八%)、「学校の行き帰りのこと」(一五%)の順。中学生では「勉強のこと」(三八%)、「友達のこと」(二四%)、「クラブ・部活動のこと」(一八%)と続く。

 しかし「学校が楽しい」と児童八六%、生徒八九%が答え、楽しい理由に「友達や先生とのかかわり」「休み時間や放課後」が小学生で、中学になると「部活動」が加わる。「学校の中でホットする場所や時間があるか」では小・中学生とも七割近くが「ある」と答えている。

 このように、学校でのゆとりある生活や先生とのより良い関係が不登校傾向を解消できる要因と推測できる。また、友達がいるかいないかや、気まずくなったときの解決方法など、子供のストレスが不登校に結び付いていることがうかがえる。

 一方、親との意見の相違も大きなウエイトを占める。特に中学生にみられ、食い違いの相手が父親の場合に、母親に比べ納得する率が高く不登校傾向は低い。また、生活の基盤である家庭がホットする「安らげる場所」(小学生八九%、中学生八七%)でも、学校へ行く活力になっていることも分かった。

 児童・生徒自身について、学校へ行きたくない思いとの相関関係は低いが、ただ不登校傾向にある子供は、仕事としてやらなければならない時(お使い・掃除・整理整頓・農園作業など)に意欲的でなく、それが学校や家庭生活においても消極的な言動になって現われていると予測される。


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住民学習会

合併への課題と期待

=18日文芸セミナリヨ =

(湖東・広域)
 能登川青年会議所と五個荘、能登川、安土の三町でつくる東近江地域三町合併等研究会は十八日、安土町文芸セミナリヨで市制施行をめざした合併シンポジウムを開催する。

 将来のまちづくりを住民サイドで考える出発点とし、どんな課題やメリットがあるのかを学ぶ。
 当日は、午前九時から合併問題に詳しい真山達志・同志社大 法学部教授を講師に招き「住民のくらしと市町村合併」をテーマにした講演に耳を傾けたあと、社会風刺コント集団、ザ・ニュースペーパーのコントを題材にパネルディカッションが開かれる。

 コーディネーターは中沢道雄同会議所理事長が務め、真山教授、小串勲五個荘町長、田井中与寛氏(能登川町在住)、井上冨美子氏(安土町在住)の四人がパネラーとなって議論を交わす。正午までの予定。

 ザ・ニュースペーパーは、お笑いタレントではなく、政治問題も取り上げられる社会派エンターテイメントとしての評価が高いコント集団で、今起きている社会問題を大衆に分かりやすく伝えるコント芸が売り物で、難しいことを笑いに変える舞台センスに人気がある。入場は自由で無料。


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日野記念病院の近藤惣一郎先生

家族の身になって「何をすべきか」
=患者へ最良の治療方法を選択=

地域医療を追及する(2)


看護婦と在宅医療を行う近藤先生

(湖東・日野町)
 日野記念病院の近藤惣一郎・脳神経外科部長(38)は、「一人ひとりの患者さんを自分の家族と考えれば自ずと何をしてあげればいいか明確になる」と医療の原点を指摘する。その上で、手術を含め急性期治療を行った脳外科医が在宅医療にかかわることは、退院後の医療計画に基づく的確な治療だけでなく、家族に安心感を与えると同時に、介護サービスなど地域で患者を支える「地域医療」における役割の重要生を語る。【連載2】

 脳卒中は、突然やってくるのではなく「ベルを鳴らしてやってくる」と警告する。頭痛・めまい・ふらつき・手足のしびれ・話しにくさなどの症状がでたら危険信号だ。最近ではCTスキャン(放射線)に代わって脳を細かく調べるMRI(磁力)の検査が普及し、脳卒中の主人公である脳の血管を簡単に調べられ、細くなりかけた血管や動脈瘤(コブ)を早期に発見できる。

 「ただし、動脈瘤や血管の異常、脳腫瘍などがこれらの検査で発見されたからといって、医師側が一方的に手術を強制する医療は行うべきではありませんし、行いません。患者さんの年齢や他の合併症などの身体状況、家庭環境、さらに患者・家族の人生観・哲学を加味し、十分話しあった上で、最良の治療方法(薬物治療や経過観察)を選択することが重要です」

 さらに「医師は自分のところにやってきた患者をすべて自分のところで抱え込むのではなく、豊富な医療知識と他病院との連携で、より的確な治療を行える施設を紹介する責任もあります。患者さんを自らの親、兄弟、子供と考えれば、自ずと一人ひとりの患者さんに何をしてあげれば良いかは明確になるし、それが医療の原点と考えます。最近の様々な医療問題も結局はこの本質を見失っていることで生じていることが多い」と話す。

 現在、日野町大窪に在宅医療を受ける患者(77)がいる。十年十一月に脳梗塞で倒れ日野記念病院で手術を受け、昨年五月に退院した。以来、自宅で訪問看護(週三回)、入浴(週二回)、リハビリ(月三回)などのサービスを受けるほか、近藤先生も月二回の診療に訪れる。

 患者の妻は「入院中は常に熱を出していたが、自宅に帰ってからは一度も出さなくなった」と話す。看護婦さん、先生になんでも相談できるし、孫の「おじいちゃん頑張りや」の声がなによりの薬という。看護婦さんや先生に何でも相談できるし「家族の安心感が患者に伝わるのでは」と、周りの人に感謝の気持ちを表わす。

 しかし家族にとって、病気になる前の予防と早期発見、早期治療が重要と、近藤先生は日野記念病院で脳神経外科外来を毎週水・木曜日午前中に行い、「めまい・頭痛」専門外来(毎週火曜日午後二時から)を開設している。また同昂会・湖東記念病院にて毎週火曜日午前中、脳外科外来を行っている。そのほか、日常病棟業務に加え、定期的あるいは緊急時に往診(在宅医療)のため地域に出掛ける。

 近藤先生(医学博士・日本脳神経外科学会認定医)は昭和六十三年、京大医学部を卒業。大阪赤十字病院などを経て平成七年から四年間、長浜病院で地域医療へのかかわりを学んだ後、東京女子医大脳神経外科助手を昨年三月まで務めた。現在、東京女子医大の非常勤講師を兼務する。義父は滋賀医大泌尿器科教授・岡田裕作氏。


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Eメールの「悩み相談」に人気

近江八幡安土竜王少年センター

開設1週間で20件の相談
=夜間の携帯から中・高校生 =


Eメールで返信を打ち込む相談員

(湖東・広域)
 メールで気楽に相談を−と近江八幡安土竜王少年センター(藤本秀暁所長)が、三月からEメールでの悩み相談を始めたところ、管内の中・高校生を中心に一週間で二十件もの相談が届くなど予想以上の反響を呼んでいる。

 同センターでは、青少年が抱えている個人的な悩みや心の問題の解決を一緒に考える相談を電話で行っているが、月平均一件程度と少ない。このため、センターの存在をもっと知ってもらおうと、青少年が身近なコミュニケーションの道具にしている携帯電話に着目。三月からセンター事務所のパソコンでメールの送受信が出来るようにするとともに、学校や街頭で相談所のメールアドレスを知らせるチラシを配り「一人で悩まず気楽に相談を」と呼びかけた。

 送られてきた相談メールは毎朝、相談員がチェック。その内容を全員で目を通し、内容に応じた適任者が、その日のうちに返信メールを送ることにしている。
 寄せられている相談内容は、性に関するものや恋愛、親子関係、勉学など多岐にわたり、青少年の悩みの実態を映し出している。

 相談者の男女比率は半々で中には、すでに四回のやり取りがある子もいる。そのほとんどは携帯電話から夜間にかけてきており、電話での相談時間外に集中している。最初は誰だか分からないネット上の気軽さと便利さが支持されていると見られている。

 内容によっては専門の相談機関を紹介したり、深刻な場合は出会って一緒に考えようと、呼びかけたりしている。 
 同センターでは「素直な相談内容が多く、青少年が抱えている悩みの実態が見えてくる。一人で悩まず相談してほしい」と話している。
 電話での相談も継続しているほか、ホームページも開設するなど、相談の受け皿を広げている。

 相談メールのアドレスは、yyy@po.bcap.co.jp。電話相談はTEL0748-36-5555(月〜金曜日午前九時から午後四時)。


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テーマ「田園文化が薫る交竜の里」

第4次総合基本計画を答申

=竜王町・平成22年の人口規模1万5千人=


福島茂町長に計画案を手渡す古株喜代蔵会長

(湖東・竜王町)
 竜王町総合基本計画審議会(古株喜代蔵会長、委員十五人)はこのほど、将来のまちづくりの指針となる「第四次竜王町総合計画案」を答申した。

 同審議会は、学識経験者と町議会議員、区長、各種団体代表者、町内から選ばれた一般住民から構成され、昨年九月から七回にわたって会合を重ねてきた。二十三日閉会の同町議会で可決されれば、正式な総合計画として策定される。

 目標年次は平成十二年から同二十二年までの十年間とし、「田園文化が薫る交竜の郷」をテーマに、▽人・もの・情報の交流▽自然と調和する地域形成▽地域資源を生かした産業と生活―の三点を推進する。「基本構想」「基本計画」「実施計画」の三本柱から構成され、目標達成へ向けた施策を示している。

 平成二十二年の計画人口(二月末現在一万三千二百十三人)は約一万五千人に増加すると見込まれ、年齢別では十五歳未満が一五・八%、十五―六十四歳が六六・四%、六十五歳以上が一七・八%と、高齢化が低く推移するとみている。
 具体的な施策では、(1)環境共生型まちづくりイベント(2)人・もの・情報の交竜プロジェクト(3)3A(安心、安全、安定)プロジェクト(4)ドラゴンコミュニティー運動・・とテーマごとに四つに分けて、十七施策を盛り込んだ。なお、主な施策は次の通り。

【資源再利用システム整備】資源再利用ステーションを整備し、従来の資源ごみ分別収集だけでなく、リサイクル可能な生活資源を町内で有効活用する。

【ドラゴン情報ハイウェイ】町の有線放送を生かしたインターネット網を整備することで、地域の住民や団体、企業に優れた情報環境を提供するとともに、観光情報などの全国発信を図る。

【田園文化若者交竜ネットワーク事業】若者によるイベントの積極誘致や活動支援するシステムを整備し、新しい地域文化が創造される事業を進める。

【新世紀科学文化リーディングゾーン整備】豊かな自然、交通環境を生かし、高度な研究機関(医療・農業・環境)や芸術文化振興施設などを誘致し、町民に開かれた知的生産の基地整備を推進する。


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