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滋賀報知新聞(ニュース)平成13年3月29日(木)第12613号
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県内で広がる3年保育
石部町が湖南・甲賀地域初の展開へ
13年度から 長浜市が全幼稚園で実施=
=期待される異年齢での保育=
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思いやる力と豊かな感受性を育む
(湖南・石部町)
核家族化や高齢社会の近年では、家族を支える働き手として女性の労働力が一層求められるようになっている。また、「男女雇用機会均等法」「女子保護規定の撤廃」で男女平等社会となり、残業や深夜労働等の就労形態の変化とともに子育てニーズも多様化してきた。地域の子育て支援センターとしての役割が幼稚園に求められるなか、県内では長浜市、志賀町、伊吹町、日野町の十園で、異年齢幼児を保育する『三年保育』が取り組まれている。人間形成に大切な幼児期の保育と保護者支援を目的としており、この四月からは、湖南地域初として石部町でも開始される。【山田香織】
日常的な家庭生活を基盤に、子どもの人格が形成されるのが三〜四歳の第一次成長期。あらゆることを吸収して育つ新芽の二葉に例えられ、自立に必要な知識や技能、また、命の大切さや思いやりの心が育つのもこの時期だ。
近年の青少年問題では、幼児期におけるコミュニケーション不足等が指摘され、成長の糧となる生活・自然体験が重用視される。しかし、核家族化が進む現在では祖父母間や地域との交流が希薄化し、家庭内だけで人間関係を学び育つのは難しい状況だ。そこで文部省では「地域の子育て支援センターとしての役割」を幼稚園に期待し、平成三年から十年計画で異年齢集団での相互成長を図る三年保育を打ち出した。
幼児期からの心身教育を目指す県では「就学前教育の充実」を掲げており、昨年五月現在で、国公立を含めた幼稚園は百十九園。利用率は、五歳児で約60%、無認可保育施設や保育所を含めると96・5%以上となっている。
この内、三歳から五歳までの三年保育に取り組む園は、十二年度現在で長浜市の一部幼稚園と、志賀町、伊吹町、日野町の十園。メリットについて長浜市教委は、「遊びのルールを教えたり役割を決めたりなど、年長組さんに年下の園児を思いやる気持ちが養われるほか、年下の園児たちにも、出来る範囲は自分でするという意識が芽生えてくるようです」と話しており、幼児の相互成長と保護者間の交流を報告している。
四月から実施する石部町では、町内にある町立石部幼稚園と石部南幼稚園の二園を対象に施設整備を行い、三歳児十九人が入園する石部幼稚園で一クラス、二十七人入園予定の石部南幼稚園では二クラスを増築した。この実施は甲賀郡を含む湖南地域では初めてのことで、この他に長浜市の残りの園と、蒲生町、竜王町、安土町、五個荘町でも開始される。
3歳から多様な経験「思いやりの力」が育つ
=谷川教育長の談 =
谷川藤平教育長
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町財政逼迫の時ですが、幼児教育の重要性に鑑み、二つの幼稚園を改築して三歳児保育に踏み切りました。オムツが取れない子どももいる中で、現場としては多変なことも予想されますが、その意義を見い出して現在の子ども達の憂慮される課題を少しでも克服していきたい。
三年保育には、次のような良さがあります。
(1)少子・核家族化の中で起こり易い「部屋での一人遊び」から、外で思い切り遊べる場所や遊具、また栽培飼育の機会にも恵まれる。これら体を使った遊びは、同時に頭も使い工夫して遊べる知恵もついてくる。
(2)三歳児の頃は大変自己中心的であるが、多くの友達の中でそれを十分発散させておくことが、後期(四、五歳)になって他の人がいることが意識でき、自分をコントロールできるようになる。
(3)三歳児から順次段階をおって多様な経験を積む方が、他人を思いやる力や豊かな感受性がしっかりと身につき、五歳になって確実に花開いていく。
(4)さらに大きな収穫は、子育てに関する親の戸惑いの解消。園のミニ講座やクラブ活動、送迎時など、親同士や先生との交流によって悩みや経験の情報が得られ、互いの良き刺激によって、不安解消や子育て観の育成に大きな働きをする。
現在、購入された広い土地を、レンゲやクロバーの広場、アスレチックゾーン、飼育栽培ゾーンなどにする構想を練っている所です。
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イタリア陶磁器の伝統と革新
特別展『ジノリ』開催中
=ガーデン・カフェなど関連催し・県立陶芸の森 =
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ジオ・ポンティの
「ボンボン入れ(バッレット)」
(湖南・信楽町)
県立陶芸の森陶芸館では、ジリノの歴史的名品を所蔵するドッチァ美術館(イタリア、セスト・フィオレンティーノ市)の所蔵品を紹介する特別展『イタリア陶磁器の伝統と革新〜ジリノ』を開催している。5月20日まで。
イタリアを代表する磁器リチャード・ジノリの歴史は、一七三五年イタリアフィレンツェのカルロ・ジノリ侯爵が磁器焼成に挑んだことに始まり、自領ドッチァに窯を開窯。
歴代の当主たち自らが研究改良に貢献するなど、王侯貴族の顧客を得て大きく発展させてきた。他のヨーロッパ諸窯と異なる点は、伝統と新しい現代感覚を融合させるところで、デザインの国と賞されるイタリアならではの発想は、一九二三年頃にイタリア建築界の第一人者ジオ・ポンティをアート・ディレクターとして招いたことで花開したとされる。
同展では、「カポ・ディ・モンテ」「イタリアン・フルーツ」などの代表作を年代順に展示し、約二百七十年にわたるジノリ窯の歴史的変遷を紹介する本格的な展覧会で、開窯期からの歴史的名品を所蔵するセスト・フィオレンティーノ市のドッチァ美術館の所蔵品が、まとまった形で鑑賞できる日本で初めてのもの。
館内には、ドッチァ美術館コレクションから陶芸作品約百二十点、デザイン帳、顔料見本などが並んでいる。月曜休館(四月三十日は開館、翌日の五月一日休館)。一般七百円、高大生五百円、小中生三百円。
関連行事として、期間限定の「カフェ・イタリアーノ」が四月二十九日、三十日、五月三日、四日、五日の午前十時〜午後四時まで陶芸館月の庭周辺でオープンし、エスプレッソやカプチーノ(イタリア菓子付)などが各四百円で楽しめる。
このほか、ヨーロッパ風磁器の上絵付け体験「ヨーロピアン・ポーセリン・ペインティング講座」が行われる。四月二十二日午前十時からと、午後二時からの二回。参加費は、同展入館チケット付きで三千円。
受講希望者は四月十日までに、往復ハガキに(氏名・住所・電話番号・午前か午後の部の希望・複数での参加希望者はその人数)を明記し、〒529―1804滋賀県甲賀郡信楽町勅旨2188-7、県立陶芸の森(TEL0748―83―0909)へ申込む。
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第10回 「鈴鹿馬子唄全国大会」
=5月まで出場者募集 =
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(湖南・土山町)
土山町は、六月十七日に開く第十回「鈴鹿馬子唄全国大会」の出場者を募っている。滋賀県と三重県の県境にある鈴鹿峠はその昔、旅人が往来する交通の要衝で、麓の土山町は東海道四十九番目の宿駅として発展してきた。この鈴鹿峠をゆく馬子たちの愛唱歌が民謡として唄い継がれ、全国的に親しまれるものとなった。
同大会は、鈴鹿馬子唄の伝承と保存・普及を図る恒例の催しで、民謡愛好家たちの自慢ののどを披露してもらうもの。
開催日は六月十七日午前九時から、あいの土山文化ホール(土山町北土山)を会場に開かれる。まず、「少年・少女の部」の決勝を行い、その後「一般の部」の予選・決勝を行う。参加者は、少年・少女の部が先着三十人(決勝のみ)、一般の部は先着百八十人で、一番のみの歌詞一節によって予選を実施。通過者二十人を決定したのち、決勝を行う。
表彰は、少年・少女の部の優勝・準優勝に賞状、賞品を贈るほか、参加者全員に参加賞と日本民謡協会特製メダルが贈られる。一般の部では、優勝・準優勝・特別賞を選び賞状、賞品が授与されるほか、参加者全員に参加賞が渡される。
出場資格はプロ・アマ間わず誰でも参加でき、五月十一日まで申込受付を行っている。希望者は、所定の出場申込書に参加料(一般二千円、少年・少女千円)を添え、〒528―0211滋賀県甲賀郡土山町北土山2222―2、あいの土山文化ホール(TEL0748―66―1602)へ申込む。
なお、伴奏者同伴を原則としているが、主催者に希望する人はその旨を申込書に明記する。ゲストは菊池恵子氏(日本コロムビア)、成世昌平氏(日本クラウン)、南部手踊西塚流宗家・西塚信太郎社中氏。
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東近江の新年度当初予算
一般会計25億8千万円
=「安全で安心の暮らし」へ =
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(湖東・広域)
東近江行政組合の平成十三年度当初予算が成立した。
新予算は、本年度を初年度とし新たに策定された「東近江ふるさと市町村圏計画」(目標年次二十二年度)の基本構想に沿って編成され、安全で安心して暮らせるまちと新世紀文化創造交流圏を目指し、今後十年間の地域づくりの足掛りとなる。
一般会計は、二五億二、○一三万八千円と、前年度当初に比べ三億六千万円(一二・五七%減)の大幅減となった。これは能登川消防庁舎(四億七千万円)が完成したことによる。
人件費(一九億九、三五八万円)や公債費(一億四、八六一万円)の義務的経費(構成比八五・○一%)が会計を圧迫する中で、消防車両の購入など将来への投資充実に努めた。
歳入の九○%以上を占める各市町からの分担金は二二億八、九○○万円と、前年より六、五○○万円(二・七七%減)の減額を示し、国や県の支出金も一、四○○万円(三三・五四%減)となった。これでも不足するため財政調整基金などから一億四千万円(二一・八八%増)を取り崩し、借金に当たる組合債(二、六○○万円)で切り抜けた。
歳出のほとんどは消防費の二二億八、二○○百万円で、予算合計の九○・五六%を占める。日野消防署の水槽付消防自動車など三台を更新(三、四○○万円)するほか、日野消防署改修と能登川消防署解体工事に五、一○○万円を計上している。
このほか、山岳救助や積載車など震災用資機材の整備(一、二○○万円)や住宅防災機器の新導入(八四万円)、救急救命士の養成と救急隊員の技術向上(六七○万円)、高齢者向け緊急通信システム機器更新(二○○万円)などに力を入れた。
一方、特別会計の救急医療は一億一、三○○万円(五・二八%増)を計上し、新たに三○○万円で小児救急医療体制を充実させる。ふるさと基金事業会計(八五○万円)では、イメージアップ推進(二一○万円)や創作ミュージカル支援(一○○万円)、夏の祭典(安土町・二○○万円)、広域観光の促進(四八万円)などに取り組む。
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市町村合併八日市など1市3町が研修会
小西教授協議会早期設立促す
=空港絡ませた合併論に懸念=
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市町村合併研修会で講演する小西砂千夫・関西学院大学大学院教授
(湖東・広域)
東近江東部地域行政研究会(八日市市と蒲生・日野・永源寺の三町で構成)主催の「市町村合併研修会」が、このほど蒲生町あかね文化センターで開かれ、行政関係者や市町議会議員ら約三百人が参加し、合併に詳しい小西砂千夫・関西学院大学大学院教授の講演に熱心に耳を傾けた。
「市町村合併ノススメ」をテーマに講演した小西教授は、軽妙なトークで笑いを誘いながら、合併の是非を含めて議論する法定合併協議会の早期設立を訴えた。
この中で同氏は、国からの仕送りである地方交付税の減額から将来、自治体の財源が落ち込むことを念頭に置き、市町村合併を結婚に例えて「独身のままも気楽だが、将来のことを考えると身を固めた方が良い。国・県の指導を押し付けととるかは当事者次第」と行財政の効率化を説き、問題意識の高揚を求めた。
また、極論と断わって合併協議会を「お見合い」と位置付け、「つくらないと(合併の)形が見えてこない。二つ同時に並行して進めても構わないと思う」と柔軟な対応を提案した。
会場からは、びわこ空港計画を核にした意見も飛び交い、これに対して小西教授は「空港と絡めては合併はつぶされる」と懸念。合併論議に空港計画の賛否が加わって、こう着状態に陥ると予想した。
また、講演に先だって県内の取り組みを紹介した福井正明・県市町村振興課参事は、行財政充実の観点から合併の必要性を訴え、基本的な事務手続きを紹介した。
県が提案している、七つの県事務所ごとに固める基本的合併パターンについては、「均等に発展するケース」と最良の形としながらも、「県はこの形にこだわっていないし、これ以外のパターンもある。議論していただけたら県は側面から支援したい」と、推進の気運を高めた。
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