滋賀報知新聞(ニュース)平成13年4月9日(月)第12625号


春の全国交通安全運動スタート

事故のない21世紀めざして

=八日市・神崎地区決起大会=


管内市町に配置された交通安全祈願こけし

(湖東・広域)
 春の全国交通安全運動が六日スタート。滋賀県では、“ルールとマナー 乗せて笑顔の 滋賀の道”を独自のスローガンに掲げ、▽自転車の安全利用の推進▽シートベルトとチャイルドシートの着用の徹底▽飲酒運転等無謀運転の追放――の三項目に重点を置いた県民総ぐるみの運動を、実施中の「新入学(園)児の交通事故防止運動」とあわせて、十五日まで展開する。

 八日市署では午前九時から、八日市神崎交通安全推進会議(会長・久田元一郎永源寺町長)、八日市地区交通安全協会(村防龍雄会長)、八日市地区安全運転管理者協会(若吉保一会長代理)など交通安全推進関係団体、管内一市三町の行政関係者ら約百人が参加して、八日市・神崎地区交通安全決起大会が開催された。

 大会では、久田会長、中西悦雄署長らのあいさつに続き、一日署長に任命された永源寺町交通指導員の小倉弘実さん(27)が「交通安全運動マスコットとなった永源寺こけしのように穏やかな運転を願い、管内各地域で交通安全が活発に展開されるよう伝達してまいります」と力強く決意文を読み上げた。

 参加者はこのあと広報車やバスに分乗して、パトカーの先導で管内一市三町を巡る交通安全伝達パレードに出発、地域住民に交通安全運動への協力を呼びかけた。
 パレードの途中には各市町役場に立ち寄り、一日署長による首長への「交通安全趣意書」伝達が行われたほか、木地師発祥の永源寺町伝統の技でつくられた特産品の“こけし”に交通安全の願いを込めた交通安全マスコットが手渡された。

 今年は、この“こけし”をもじった大会スローガン「21世紀を契機に交通事故消し(こけし)」の下、住民一体となって運動期間中の交通事故ゼロを目指す。


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新緑と静寂に包まれて…

第32回寂室禅師奉賛茶会

=5月13日 永源寺境内で開催=

(湖東・永源寺町)
 豊かにで鮮やかな新緑と都会とはかけ離れた静寂に包まれて、心安らぐひとときを過ごす「第三十二回寂室禅師奉賛茶会」が、五月十三日午前十時から臨済宗永源寺派大本山永源寺境内で開催される。

 同茶会は、永源寺の開祖、寂室元光禅師の誕生日(五月十五日)を祝して毎年開かれているもので、昨年も約八百人の人びとが詰めかけ、優雅な茶筅さばきと爽やかなお茶の香りを満喫した。

 ことしも関西の各宗家一同が番茶席を設けて、お茶を振る舞う。
 お茶席券は一人三千円(入山料込み)で、問い合わせは本山永源寺(0748-27-0016)へ。
【供茶式】裏千家金澤宗雄宗匠
  【献笛奉仕】須田茂山竹琳軒
    【特別協賛】煎茶席・泰山流家元
      【協賛席】裏千家流・表千家流・遠州流番茶席


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平安文学

「和泉式部日記」ひもとく

作家の畑裕子さん竜王町で講演
=女性達の哀しい恋模様を紹介=


竜王町立図書館で講演する畑裕子さん

(湖東・竜王町)
 作家・畑裕子さん(竜王町在住)の講演会が、このほど竜王町立図書館で開かれた。

 講演では、平安時代の女流歌人・和泉式部を取り上げ、名作「和泉式部日記」が生み出された時代背景を、畑さん独自の視点から分かりやすく解説し、参加した古典文学ファン約八十人は平安王朝に思いをはせていた。

 和泉式部は近江出身でないが、石山寺へ参詣したり、残された和歌の中に近江を詠んだものが多いためテーマに選んだ。「歌の名手というだけでなく、千年前に生きた女性が現代人も驚くほど自由な恋に生き、自己を貫いたという点でも彼女は特筆すべき」と、たくましく生きた魅力を紹介した。

 当時の貴族階級の結婚は、男性が女性一族の住む邸宅に三日続けて通えば成立し、足が遠のけば自然に解消するという、極めて男性優位の通い婚。和泉式部は十九歳の頃、父の部下の和泉守・橘道貞と結婚するが、性格の不一致で破局へ。

 多くの浮き名を流した和泉式部だったが、「敦道親王の時ほど真剣な気持ちにはなれなかったはず」と、畑さんは心中を推察。「和泉式部日記」に描かれた最愛の男性、敦道親王(冷泉上皇の皇子)との恋は、身分の違いから世間の風当たりが強く、妻としてでなく「宮に仕える女」として親王の自邸に住むようになる。幸せは束の間で、親王は寛弘四年(一〇〇七年)に二十七歳で病没し、四年半の恋愛生活はピリオドを打つ。

 畑さんは、和泉式部と敦道親王のロマンスをとくカギは、女性が一段低く見られた当時の社会で「人としてお互いに尊敬(才能と感性)しあえたから」という。一夫多妻制や、個人名がなく身内の官職で呼ばれるなど、華やかな王朝文化の陰に隠れた、いわゆる男尊女卑の風潮に耐えた和泉式部の哀しみを代弁していた。

 畑さんは京都府生まれ、昭和四十七年に奈良女子大学国文学科卒業。昭和六十三年に「天上の鼓(つつみ)」で県芸術祭賞を受賞、以後「花不動」「数珠」など発表し、平成五年に「面・変幻」で第五回朝日新人文学賞を受賞した。


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「武佐駅」全面供用開始

中山道の新玄関口に

障害者用トイレも設置
=宿場町をイメージした外観 =


全面供用された新武佐駅舎

(湖東・近江八幡市)
 昨年末に完成した近江鉄道の新武佐駅舎内のトイレ管理について地元との協議がまとまり、一日から駅舎の全面供用が始まった。

 旧駅舎は、近江鉄道の前身・湖南鉄道が開通した大正二(一九一三)年に建設されて以来、通勤、通学など身近な駅として利用されてきた。

 時代とともに九十年近くその役割を担ってきたが、風雨で建物の老朽化が目立ち、大型車両の導入など鉄道施設の近代化事業で駅舎が狭あいになり、昨年十月から総工費一、六○○万円を投じて新しい駅舎の改築工事が進められていた。

 完成した新駅舎(建築面積三五平方メートル)は、「中山道の宿場町の玄関にふさわしい駅舎に、また、駅利用者や観光客のために公衆トイレを設置してほしい」との地元の要望を受け、かつての武佐宿の面影をイメージした木造風の鉄骨づくり平屋建て瓦葺きの設計を取り入れた。

 内部に切符売場と改札口、障害者用も含む公衆トイレを設けた。 また入り口には中山道六十七番目の宿場町「武佐宿」を案内する看板と車椅子用のスロープが設置された。

 近年、昔の面影が残る中山道を訪れる人々が、徐々に増えていることから地元では「武佐宿跡の町並みや住友財閥の創設者の一人、伊庭貞剛の生家跡など、武佐に来訪する人々にいい印象をもってもらえる」と明るい話題を提供している。


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自然と共生の未来へ

「夢〜舞めんと滋賀」開幕

=11月まで 各地で市民活動 =

(全 県)
 自然と共生できる未来づくりを目指し、県民らがさまざまな活動を展開する『湖国21世紀記念事業』(夢〜舞めんと滋賀)のオープニングイベントがこのほど県立芸術劇場びわ湖ホールで開かれ、活動主体となる市民団体の代表ら約千八百人が参加。全員で、環境保全活動等の決意を示す「であい宣言」を唱和した。

 「水といのちの対話―『自然と文化』の新たな実験」をメインテーマにする湖国21世紀記念事業協会の主催で、県民が自ら立ち上げた活動(二百二十五団体)が県内各地で繰り広げられる。十一月十八日まで。

 オープニングでは、二百二十五の活動団体紹介のほか、県出身のジャーナリスト田原総一郎さんや環境保全認識の向上に貢献する歌手の加藤登紀子さんらによるビデオメッセージが紹介された。

 予定されるイベントは、草津市の烏丸半島で「あそびアスロン2001」(五月三〜五日)、大津市での「なぎさエコらいふ21」(七月二十日〜八月十九日)、米原町で「エコ旅フェスタ」(十月六〜二十八日)などの県主催のほか、市町村、県民主体事業が展開される。


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