滋賀報知新聞(ニュース)平成13年7月20日(金)第12742号

実績から介護サービスの特徴と課題探る

重度要介護者には通所より訪問で

=八日市市 関係者ら集め研修会=

介護保険サービスの向上をめざして開かれた研修会―市役所会議室で―
(湖東・八日市市)
 八日市市は、公的介護保険制度のスタートから一年あまりが経過したことから、このほどまとまった昨年十月現在での介護サービス利用状況などの実態調査結果「介護保険事業実績分析報告書」をもとに、市の介護保険事業の特徴と課題を探る市と介護保険事業関係者による研修会を市役所会議室で開いた。

 研修会には、高齢者保健福祉推進会議および介護保険運営協議会の委員、居宅介護支援事業者、サービス提供事業者、市関係者ら約六十人が出席。

 日本福祉大の平野隆之教授が、報告書のサービス利用の数値や分布状況などから八日市市の介護サービスの特徴を分析、また、他市町との比較などから課題と改善すべきポイントを指摘した。

 報告書からは、在宅介護サービスの一人あたりの費用は全国平均とほぼ同じレベルだが、利用サービスが通所介護に片寄る傾向にあり、要介護度が高くなっても利用サービスの種類に変化がなく、サービス利用者だけでなく、在宅介護者(家族)の本当に必要なサービスの組み合わせがケアプランに反映されていないという特徴が見られた。

 これらの特徴を指摘した上で平野教授は、要介護度の高い人ほど「訪問介護」「訪問看護」などのサービスを有効利用してもらえるような配慮や工夫が、また、サービスを適切に組み合わせるためにも「通所介護」利用者の在宅生活にも気を配ったケアプラン改善の必要性を強調した。


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第54回県体 湖北地区で開催

健闘祈る!25競技の381選手

=八日市市選手団結団壮行式=

選手代表の決意表明を行う村山選手(左)と藤井団長―市立布引運動公園体育館で―
(湖東・八日市市)
 八月五日を中心に湖北地区で繰り広げられる第五十四回滋賀県民体育大会に出場する八日市市選手団の結団壮行会が、このほど市立布引運動公園体育館で開かれ、大会に向けて各選手たちが健闘を誓い合った。

 ユニホーム姿の選手や監督、役員らが出席した壮行式では、八日市少林寺拳法連盟による演舞で選手らを激励。選手たちも勇壮な演舞に気を引き締め闘志を燃やした。

 武久健三市体協会長が結団のことばに続き、団旗を選手団長の藤井盛浩さん(バドミントン)に手渡し、中村功一市長、福山憲二市議会議長の激励のことばを受けて、選手団を代表してバドミントンの村山弘晃さんが力強い決意表明を行った。

 今大会には、新しく種目に加わったゴルフの八人を含め、二十五競技、三百八十一人が出場。すでに十四年連続、十五回目の優勝を決めたアメリカンフットボールと馬術については競技を終了しており、残る競技の結果次第では、昨年の七位を上回り、近年では最高の六位(平成七年度第四十八回大会)か、それ以上の総合成績が期待される。


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五個荘町シルバーキャラバン隊が発足

隊員12人に認定証手渡す

=高齢者自らが安全指導=

実例を挙げる県警ふれあいチームの寸劇
(湖東・五個荘町)
 多発する高齢者の交通事故防止を図ろうと、高齢者自らが街頭啓発を進める交通安全シルバーキャラバン隊が各地で設置されている。五個荘町でもこのほど、隊員十二人による「五個荘町交通安全シルバーキャラバン隊」が発足し、同町役場の会議室で結成式および講習会が開催された。

 式では、まず中澤嘉夫助役町長代理が隊員ひとり一人に認定証を手渡し、受け取った隊員らは高齢者への安全教育の重要性について改めて認識を強めた。続く講習会では、八日市警察署の中村嘉孝交通課長が講壇に立ち、近年の事故傾向と事故防止策について説明した。

 それによると、今月十五日現在の交通事故死亡者数は七十一人で、このうち六十五歳以上の高齢者は二十四人に上っている。傾向では、携帯電話を使用中によるものが増えており、中村課長は「電話で回りを良く見ていない、または存在自体に気付いていないことが多く、「自分の事に気付いている」という考えは大変危険だ」と注意を促し、今後の活動にぜひ役立てて欲しいと話した。

 このほか、おばあさんに扮した県警ふれあいチームの寸劇が披露され、斜め横断の危険性と夜間の安全対策を分かりやすく解説、反射材の効果と普及啓発を行った。

 県交通政策課は、急速な高齢化とともに事故発生がますます増加するのでは―として、昨年から同隊設置の推進を行っており、昨年六月の長浜市を皮切りに甲賀町・高島町・守山市・日野町など県内二十五市町村で計百隊が活動を展開している。

 主な内容は、毎月十五日の「高齢者交通安全の日」や交通死亡事故多発警報発令時を重点に、街頭での声かけ運動を実施するもので、地域の高齢者が集う行事(ゲートボール練習、運動会、老人会等)でも安全教育指導を行っていく。


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夏季展示会「楠照道作品展」

土に刻まれた喜怒哀楽

=秦荘町歴文 記念創作教室も=

(湖東・秦荘町)
 秦荘町立秦荘中学校などで美術を教え、現在、愛東町教育委員会に籍を置く、楠照道さん(能登川町猪子在住)の粘土を使った楽しい作品を紹介する夏季展示会「楠照道 土と遊ぶ作品展――喜怒哀楽――」が、秦荘町松尾寺の秦荘町歴史文化史料館で二十日から開催される。

 紙粘土や瓦粘土に刻まれた人の表情。まさに喜怒哀楽の「面(つら)」をはじめ、「仏足」など、一つひとつの作品に作者の細かな感性とユーモアが、土の素朴な味わいと相まって、独特の世界を創り出している。

 会期は九月二日まで。期間中、記念行事として創作教室「土と遊ぼう 泥んこ教室」も、八月五日午後一時半から同館裏庭で開かれる。定員は三十人。参加費二百円。

 入館料大人三百円、小学生百五十円。月・火曜日休館。同展に関する問い合わせと教室参加申し込みは、同館(TEL0749―37―4500)まで。


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日韓教科書問題で波紋

蒲生町の訪韓中止

=夏の代表団紹待は努力=

(湖東・蒲生町)
 歴史教科書をめぐり日韓交流の取り止めが相い次ぐ中、韓国扶余郡場岩面と姉妹都市提携を結ぶ蒲生町にも波紋が広がり、八月一日から四日までの三泊四日で予定していた韓国への中学生訪問団が中止されることになった。

 この訪問事業は、日韓の中学生が、毎年交互にお互いの国を訪れて民泊し、両国の文化を体験し理解を深めようとするもの。今年は、朝桜中の中学生八人が教諭や同町国際親善協会役員とともに場岩面でホームステイし、現地の中学生と交流したり、史跡を見学することになっていた。

 交流事業を担当する同町企画課によると、十六日午前、通訳を通じて場岩面事務所から国内情勢を考慮して中止したいとする意向を電話で伝えられたいう。

 今後の見通しとして同町は、「今回の件は一次的なものと思うが、これまでの場岩面との交流は途切れないようにしたい。毎年八月の石塔フェスタの代表団紹待は、公職の人は無理かもしれないが、親善協会などの一般の人は招くよう努力したい」と、話している。

 同町には千三百年前、朝鮮・百済からの渡来人八百人余りが移り住み、定住したとされる。同町石塔の石塔寺には渡来人が建てたされる国内最大、最古の三重石塔が残っており、韓国扶余郡場岩面にもよく似た石塔が多く点在することから、姉妹都市提携を結び交流を深めている。 


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