滋賀報知新(ニュース)平成13年8月11日(土)第12767号

新エネルギー導入を検討

八日市市 中村市長が策定委に諮問

地球温暖化防止へ地域率先対策
=環境負荷の少ないシステムづくり=

内藤会長(左)に諮問書を手渡す中村市長
(湖東・八日市市)
 八日市市の中村功一市長は、地球温暖化防止対策へ環境負荷の少ない循環型社会を目指した「新エネルギービジョン策定」を検討し、このほど設置の同策定委員会に諮問した。

 同市は、環境基本計画(昨年十二月策定)に沿って、市民・事業者・市のパートナーシップのもと健全で恵み豊かな環境を維持し、環境へ負荷の少ない持続的発展が可能な循環型社会の構築実現を目指している。

 しかし、石油などの化石エネルギーの消費に伴って排出される二酸化炭素などは、地球温暖化の主な原因といわれ、人類の生存基盤に深刻な影響を及ぼすことが懸念されている。

 このことから、九年十二月の地球温暖化防止京都会議で合意された二酸化炭素などの温室効果ガスの削減目標六%を受け、市役所地球温暖化対策率先行動計画の策定とともに、本年度から住宅用太陽光発電装置の設置に補助している。

 諮問書によると、環境に対する負荷が大きい石油などの化石エネルギーではなく、市内に広く賦存し、人間の営みに調和した環境に対する負荷の少ない自然エネルギー(太陽光・太陽熱・風力・水力)、リサイクルエネルギー(バイオマス・廃棄物)、従来型エネルギー(燃料電池・クリーンエネルギー自動車)を利用したエネルギーシステムの導入について、総合的かつ計画的に推進するためのビジョン策定を求めている。

 諮問を受けた新エネルギービジョン策定委員会は今後、同市における太陽光・太陽熱・風力・水力・バイオマスなどの利用方法、システムなどの計画的な導入や市民参加について協議検討するとともに、同推進市民会議からの意見反映や先進地研修などを終え、十二月には中村市長に答申することにしている。策定委員は次のみなさん。

 【会長】内藤正明(京大大学院教授)

 【副会長】野間直彦(滋賀県立大講師)

 【委員】山藤泰(元大阪ガス研究所理事)大洞共一(市議)辰巳育男(松下電気)山田恵司(京セラ)本田敏美(関西電力)藤井絢子(県環境生協)深尾忠男(JAグリーン近江)北川憲司(新エネルギー推進市民会議)福井千鶴子(同)
 

 【オブザーバー】中西康直(経済産業省近畿経済産業局エネルギー対策課長)萩山久雄(新エネルギー・産業技術総合開発機構関西事務所長)村井達(県商工労働部新産業振興課長)


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蒲生の自然風景生き生きと

野口謙蔵生誕100年

写生大会
=町内の小中学生36人参加=

佐久良川の河川敷で黙々と写生する参加者
(湖東・蒲生町)
 蒲生町出身の洋画家・野口謙蔵生誕百年を記念して、蒲生の自然を描く写生大会がこのほど、同町役場近くの佐久良川河川敷で開かれ、町内の小中学生三十六人が参加した。

 猛暑のなか始まった写生会では、参加者は噴き出す汗をぬぐいながら、夏の太陽でまぶしいふるさとの自然風景を黙々と描き写していた。 

 また、大半の参加者が油絵初挑戦だったため、はじめは「思ったように上手に描けない」と首をひねっていたが、生命力あふれる緑やみずみずしい川の流れなどを大胆なタッチで捉え、個性豊かな作品に仕上げていた。

 指導に当たった東光会会友の川島喜三郎さんは、「自然を観る目を養い、感動してもらいたい。自然観察は散策するだけなく、描くことでその大事さも分かるのでは」と話していた。


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ヨシの働きと恩恵・紹介

ヨシ細工にも人気

=市立図書館で企画展 =

市立図書館で開かれている企画展「ーびわ湖からのメッセージーみんなで行こう!ヨシ探検」
(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市立図書館でヨシについて解説した夏休みの企画展「-びわ湖からのメッセージ-みんなで行こう!ヨシ探検」が開かれている。西の湖など身近にあるヨシについて、水環境を守っている働きや人間への恩恵、自然保全の役割などの紹介を通して、ヨシのよさを知ってもらおうと開かれている。

 1階の玄関展示コーナーには外国のものを含めたヨシ笛や水彩画に適したヨシペン、ヨシ紙などが並べられている。2階ホールでは、琵琶湖の水質浄化への働きやすだれなどのヨシ製品、ヨシで作った家のほかヨシキリ(野鳥)の巣の実物などが展示されている。

 その多くは、円山町のヨシ博物館(西川嘉広館長)から借用したもの。また、夏休み期間中、開設している児童カウンターでは、ヨシを使って貯金箱やネックレスなどのヨシ細工を楽しむ工作コーナーも設けて人気を集めている。展示は31日まで。


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汗かいて知るゴミ問題

回収車に同乗体験

=新規採用市職員 =

ゴミ回収の体験研修に汗流す市職員
(湖東・近江八幡市)
今年、新規採用の市職員を対象にした近江八幡市の恒例研修・ゴミ回収体験が始まった。

 今年は事務職、保育士、調理師など男女二十人の職員が参加。五班に別れて二日間交替で二十八日まで取り組む。

 作業は、始業時間に北須田町の第二クリーンセンターに集合。管理者から訓示を受けた後、ゴミ収集車に分乗して市内のゴミステーションを巡回。作業員から作業中の注意や効率的な収集の方法など指導を受けながら、馴れない仕事をこなしていった。

 職員らは、分別収集が行われているところと出来ていないところなど、ゴミ収集の実態を汗をかきながら認識。ゴミを出す側のマナーがもう少し向上すればいいのにと感想を漏らしていた。


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四つ巴の超激戦!!

21日告示、26日投票の今津町長選挙

町村合併、町活性化が焦点
=4氏に町の課題と政策を聞く=

山口武氏
 県立湖北高等学校卒業。県立土地改良協会高島支部勤務を経て、昭和三十一年今津町技術史員となり農地改良課長、産業経済課長を歴任。昭和六十二年から平成三年まで町収入役、同九年に町助役を務め、同年町長に初当選。
山内敬氏
 高島高等学校を経て、昭和四十五年に早稲田大学政治経済学部卒業、日本経済新聞社入社。同四十九年イズミヤ(株)に入社し、本社店舗開発部勤務後、平成十三年早期退職。
堀宏一氏
 昭和三十九年県立長浜商工高校卒業。昭和三十九年立花製菓(株)入社、昭和四十三年に堀司法書士事務所の事務員となり、平成十一年同町議員に初当選。同十二年堀たばこ店を経営。
柏明彦氏
 昭和五十五年高島高卒業。臓器移植問題に取り組み、平成十年には環境ボランティアグループ「ボテジャコクラブ」を結成し琵琶湖岸の清掃に取り組む。同グループ代表。学習塾経営。
(湖西・今津)
 任期満了に伴う今津町長選挙(二十一日告示、二十六日投開票)は、現職の山口武氏(70)=一期=と、町議で新人の堀宏一氏(56)、流通業界で活躍していた新人の山内敬氏(53)、環境ボランティア代表の柏明彦氏(39)の四人が立候補を表明している。そこで、四氏に同町の抱える課題と公約を聞いた。         

 【櫻井順子】

 基本理念については、山口氏は住民公募などによる“まちづくり研究会”を結成し第四次今津町総合発展計画を策定したように「住民参加型の町政運営」を訴える。これに対し、堀氏は前例と慣例重視の現町政へ疑問を投げかけ「時代に即したスピードとアクションによる今津の変革」を強調、“よみがえれ今津”を掲げている山内氏は民間企業での再開発事業の経験を生かし「サービス業としての町政再生」を力説する。公職選挙法違反容疑で町議三人が逮捕という町始まって以来の不祥事に危機感を抱き立ち上がった柏氏は「町政も環境も日本一クリーンな今津」を目指す。

 政策面では、高島郡内の市町村合併ついて、山口氏と堀氏と山内氏の三氏は高島郡内の中心地として今津の役割を認識し、合併推進を明確にしているが、柏氏は、「あくまで町民に判断を委ねるとし、住民投票を視野に入れたい」意向だ。

 交通アクセス面では、琵琶湖環状線構想に三氏とも賛成だが、琵琶湖若狭湾鉄道新線構想については、山口氏は「琵琶湖環状線とのセットで観光客を誘致して過疎地域の活性化を図る」、堀氏は「滋賀から福井へ向かう人は少ないと推測され採算面が問題となるため、地元の足となるような新たな活用方法を検討したい」、山内氏「小浜や敦賀につながる鉄道ではなく、もう一本整備された道路を作るべきだ」、柏氏は「町民の意見を最優先したい。ただ環境に配慮した環境アクセスのためにもバスの運行などを考えている」と賛成の山口氏と堀氏、反対の山内氏、町民に賛否を求める柏氏に分れた。 

 観光振興については、山口氏は「駅からヴォーリズ氏の建築物など町内を一回りできるまちなみ街道づくり」、堀氏は「琵琶湖岸沿いの整備と規制を行い、山と湖をつなぐ観光地の開発」、山内氏は「今津のリピーターを作るため物産の開発、イベント開催、既存施設の再活用」、柏氏は「環境活動などに取り組むNPOなどの拠点にし日本一ゴミのない町を特色にしたい」としている。

 一方、必要性に疑問の声も出ている総合運動公園の屋根付き運動場計画については、山口氏が整備推進、堀氏が予定地の再検討、山内氏が計画中止、柏氏は計画の見直しを掲げ、政策の違いが鮮明になっている。


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