滋賀報知新(ニュース)平成13年8月20日(月)12776号

事前協議難航の役員改選

21日開会 八日市市臨時議会

自民新旧勢力の対立表面化
=市民21 最大会派の存続危ぶむ=

(湖東・八日市市)
 八日市市議会は、二十一日に臨時議会を開き申し合わせによって議長など主要ポストを決める役員改選を行うことにしているが、シルバー人材センターへの人件費補正や市外業者の斡旋(あっせん)問題など、議会内で議員同士の不信感が高まっていることから、事前協議へのメドが立っていない。事態収拾に乗り出す福山憲二議長は、二十日午前中に保守系会派代表者会議を開くが、本音の協議ができるかにも疑問が残る。

 役選前の事態急変は、いずれも最大会派の市民21(八人)から端を発した問題で、派内調整だけでなく対立する政新クラブ(七人)からの突き上げも厳しく、収拾へ共産(三人)を除き協力体制をとる公明党(二人)の信任が取り付けられるかが焦点になる。
 昨年も、新人議員の台頭や直前の新会派結成などで主導権争いが目立ち、一か月遅れで役員改選が行われた。自民新勢力を中心とした市民21(含む中立二人)に対し、旧さきがけの政新クラブには自民旧勢力の古参議員二人が所属し、保守系議員の駆け引きが今も続いている。

 武村正義さきがけ元代表が政界引退を表明したことを受け、政治活動を共にすることを誓約した政新クラブの五人は、今後も武村さきがけ理念を引き継ぎ市政に反映したいとの方針を打ち出していることから、派内の動きはないものとみられる。

 一方、問題発生の市民21では最大会派の存続が危ぶまれている。自民新勢力が強まる中で、中立を堅持する二人が抜け出し、万が一にも政新クラブとスクラム体制を取った場合、正副議長は意外にすんなり決まる可能性も出てくる。
 議長ポストは副議長経験者から選ばれるケースが多く、三期の高橋至、志井弘、村田利子、加川泰正の四氏が有力で、三期の中で副議長を務めていないのは山路澄子氏ただ一人にとどまっている。

 現在の会派構成は次の通り。保守系カッコ内の自=自民、さ=旧さきがけ、中=中立。敬称略。

 【市民21】福山憲二(自・3期)高橋至(中・3期)山路澄子(中・3期)横山栄吉(自・1期)寺村義和(自・1期)畑博夫(自・1期)大洞共一(自・1期)深尾俊幸(自・1期)
 【政新クラブ】松下修治(自・7期)高村与吉(自・4期)志井弘(さ・3期)村田利子(さ・3期)村田晴一(さ・2期)藤野道春(さ・1期)中村肇(さ・1期)
 【日本共産党議員団】豆田昇一郎(8期)野畑幸子(5期)岩井至(1期)
 【公明党】加川泰正(3期)山田みを子(1期)


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強くて、早くて、おいしい米づくり

注目の“超”早生コシヒカリ

=八日市の谷さん 連休に植えて、お盆に収穫=

稲刈り作業に汗を流す谷さん
(湖東・八日市市)
 かつての稲作は、梅雨のころに田植えを行い、秋に収穫と、季節や気候などの自然の摂理に合わせて行なわれていた。ところが、今では、ダム用水のおかげで雨の少ない(琵琶湖には雪解け水がたっぷりなのにダムの水はカラカラ)四月末の大型連休には一斉に田植えを終え、品種改良によって盆休みに稲刈りができる。

 八日市市小脇町の谷忠一郎さん(60)方の田んぼでも、お盆に入った十三日に二反(約一九・八四アール)の田で稲刈りが行なわれた。

 今までのコシヒカリなら稲刈りは八月下旬から。谷さん方では普通のコシヒカリより約二十センチ短く、茎が太く、倒れにくい上、作り方も味も特別なことをしなくてよい水稲種子を選抜した「超早生コシヒカリ」の栽培に昨年から取り組み、周辺農家から注目を集めている。

 谷さん方で昨年採れた超早生コシヒカリの種子が今年、愛東町や永源寺町の農家でも栽培され、やはり、十三日に収穫が行なわれた。

 「早くできて、倒れにくく、おいしい。当り前ではだめ、付加価値のあるものをつくらないと」と、米づくりに情熱を燃やす谷さんは、「希望者があれば、種子をお分けします」と話している。

 種子販売は、安定生産のめどがついたこともあり、一キロ一千円(昨年五千円)。申し込みと問い合わせは谷さん(TEL0748―22―1229)まで。


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多彩に新農業を見聞

ふれあい農業デー

=25日県農業総合センター=

(湖東・安土町)
 県農業総合センター(安土町大中)で25日午前10時から「ふれあい農業デー」が開かれる。
 新しい農業技術の紹介や研究成果の発表、農業に関連するお楽しみ行事で、来場者に楽しんでもらう毎年恒例の公開イベント。

 ことしは「見つけよう!農業おもしろさ、滋賀のよさ」をテーマに開催。新技術紹介コーナーでは「ナタネによるバイオディーゼル燃料」や水田で魚を育てる「魚のゆりかごプロジェクト」、「水稲の牛糞堆肥を利用した無化学肥料栽培技術」など環境保全技術や「ブドウの新品種」、「水稲紙マルチ栽培」、「近江牛体外授精技術」など進む生産技術の一端を実物や実演、パネル展示で紹介する。

 屋外では秋野菜・草花の上手な育て方を指導する「園芸入門講座」、手打ちうどんや手作りバター、わら細工に挑戦するチャレンジコーナー、世界の巨大昆虫の展示や夏休みの自由研究を支援する虫、草花分野のおたすけコーナー、ヒツジやヤギ、ウサギなどを放したふれあいコーナーを設けるほか、ローストポークや近江しゃもローストチキンの試食、新鮮農作物の直売などが行われる。


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母国語でIT講習会

南米の人々も習得

=市マルチメディアセンター =

通訳を通してパソコンを学ぶ参加者ら
(湖東・近江八幡市)
 いつでも世界の情報を収集したり、どこでもEメールを送受信できるインターネットこそ在日外国人の最も役に立つ母国との情報通信手段。

 近江八幡市内に住む南米の人々を対象にした「IT講習会」が12日、マルチメディアセンターで開かれた。

 講座は、スペイン語とポルトガル語に対応したパソコンを準備して開く初めての在日外国人向けで同日と26日の2日間の日程。事前にポルトガル語の市広報を配布している約300世帯に参加を募ったところブラジル、ペルー、コロンビア出身の外国人合わせて16人が受講した。

 初日は、ポルトガル語とスペイン語の通訳3人が翻訳する講師の説明に耳を傾けながらパソコン操作の基本を学んだ。

 受講生は、24歳〜58歳までの人々で同センターでは「インターネットを活用して近江八幡に居ながら母国の様子を知ることができるようになれば、日本で暮らす安心感も深まるでしょう」と話している。


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DVとどう向き合うか

参加自由の公開セミナー

=県立女性センター =

(湖東・近江八幡市)
 夫が妻に与える暴力、いわゆるドメスティック・バイオレンス(DV)は、それを目撃し続ける子供の心身にも大きなショックと影響を与えていることや児童虐待との関連性、さらに暴力の連鎖を生み出すことにも深く関わっているなど、多角的にDVの問題点を掘り下げる「DV公開セミナー」が28日午後1時半から県立女性センターで開かれる。入場無料で自由。託児所あり。

 県と県犯罪被害者支援連絡協議会などが主催するもので啓発ビデオ「どうして私を殴るのですか?」の上映のあと、内閣府暴力対策専門官・土井真知氏が「DV防止法はなぜ必要とされるのか」、続いて家庭問題情報センター理事の山口恵美子氏が「家庭内における女性と子どもへの影響」と題して講演を行い、問題の本質を提起する。

 続いておうみ犯罪被害者支援センター理事の高橋啓子氏をコーディネーターに参加者との質疑応答の時間を持つ。


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