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滋賀報知新聞(ニュース)■平成13年9月11日(火)12801号
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旧家屋の電気配線・再点検を!
「和た与」の火災を教訓に防火対策
出火原因は短絡・漏電の可能性大
=目の届きにくい配線に注意=
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鎮火から一夜明けた1日の現場検証
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(湖東・近江八幡市)
先月31日、近江八幡市玉木町の和菓子店「和た与」の店舗兼住宅の火災事故で火事の原因を調査していた近江八幡署、県警、近江八幡消防署は、短絡または漏電など電気配線から出火した可能性が高いと発表した。
電気配線が原因となれば、現場周辺に広がる旧家屋が共通に抱える問題となる。
火事発生の状況を振り返り、原因の究明と火災防止への対策を考えてみた。
近江八幡消防署の聞き取り調査では、正確な出火時間は同日の午前0時前で、世帯主の小川与志和さん(35)が、2階洋室(8畳)で家族5人と一緒に寝ていたところ、パチパチという音に気づいて隣の部屋を見ようとドアを開けたところ煙が一気に入り込み、火事と直感。
状況を確かめようと部屋北側(連照寺側)の出入り口からベランダに出て、屋外階段を駆け下り、すぐさま戻ろうとしたところ、室内への火の回りが早く、部屋は猛煙で入れない状況になっていた。ドア越しに大声で家族を呼んだが中からの応答はなかったと話している。
与志和さんが、屋外に出ていた僅かな時間、妻の勝子さんも火事に気付き、離れに寝ていた祖母のふ志乃さんを起こしに行き、部屋に戻って寝ている子供を助けようとしたところ、煙にまかれ、3人の幼い子供と一緒に亡くなったと見られている。
同消防署では、火災時の猛煙は3回も吸ってしまうと気を失って倒れて、死亡に至ると話しており、熱風を伴った猛煙が立ち込め、何も見えない真っ暗な部屋の中で何とか子供を助け出そうと勝子さんは手探り状態で、もがいていたのではないかと推測される。
「部屋はドア一枚でベランダに出られる造りになっていただけに残念」と消防隊員は顔を曇らせる。
近年の建物火災では、火傷よりも先に煙にまかれて亡くなる事例が多く、火よりも煙の恐さは想像以上であることが実証されている。
現場検証で電気配線が出火原因とした理由は、まず、一番よく燃え出火元と考えられる1階8畳の座敷に侵入することは、表玄関にシャッターが閉められているなどの周辺状況から難しく、放火ではないと判断。
失火で見ると家人に喫煙者がいないこと、座敷には、テレビや電気蚊取り器があったが、異常と見られる痕跡が発見できないこと、火元場所が天井付近の高所であることなどから電気配線関係に絞ってさらに詳しく調べたところ、天井からぶら下がっていた照明器具の電気コードの溶融痕が照明器具本体に付着していたことと天井の屋内配線に短絡痕があることが分かった。
いずれも何らかの原因で電線被覆が剥がれ、2本の導線がむき出しになってショートして火花とともに発熱したことを示す証拠となりうるもので、これが家屋に燃え移ったのではないかと推測されている。
ただ、こうした溶融痕や短絡痕は、高熱の火炎にあおられた場合にも発生することから断定は難しいが、原因をたどる消去法でも電気関係しか考えられないとしている。
電気配線関係が原因となると、今回だけでなく旧家が建ち並ぶ現場周辺の旧市街地域では、いつ同じ様な火災が起きても不思議ではない。
各家庭の集中配電盤には、電気配線がショートした瞬間に発生する過電流を感知して通電を遮断するブレーカーが取り付けられているが、遮断する過電流の設定値を超えるか超えないか微妙な短絡の場合は、ブレーカーは直ぐに落ちないこともあるために短絡部分が発熱し、希ではあるが火災につながるに可能性もあるという。
関西電気保安協会滋賀支部・近江八幡技術センターの西森利晴所長は「(家庭用屋内配線に使われる)平行ビニール線では、短絡するとブレーカーが直ぐに作動せず、発火してから遮断される場合も考えられるが、(そうなるには一定の条件が重ならなればならないので)ブレーカーが正常である限り、普通一般的には考えにくい」と話している。
漏電の場合で考えると、設定値以下の微小漏電流ではブレーカーは作動せず、いつまでも漏電が続くことになる。
屋内コンセントの両極間にほこりが溜まり、そこに湿気が加わると微電流が流れて発熱。しばらくするとほこりが高熱で炭化して発火する「トラッキング現象」が発生し、火災につながる例も報告されている。
八日市市で庫裡のベッド下のコンセントから出火、寺本堂が焼けた例がある。
この対策には集中配電盤の受電部に取り付けられた漏電遮断機付きのブレーカーが効果を発揮するが、古い住宅では設置されていないことが多いのが現状。
今回の火災とよく似た状況にある旧市街地の住宅や旧家では、屋内配線や電灯線、コンセント等の再点検が必要だ。
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電子県庁目指し7施策を策定
「県IT化重点3カ年計画」
=平成13―15年度の短期戦略=
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(全 県)
県はこのほど、ITを活用することで行政サービス向上を目指す「滋賀県IT化県庁重点三カ年計画」を策定した。電子県庁等IT推進本部が四月に素案を打ち出し、県民政策コメントで募集した意見をもとに八月に修正を加えた。
この計画は、平成二十二年度を目標年とする「びわ湖ハイウェイネット計画」の短期計画に位置づけられるもので、期間は同十三―十五年度までの三カ年。ITの進展や社会経済情勢の変動、国の動向に応じて、新たな施策を今後加えることにしている。
基本方針としては、@申請、届出手続き電子化推進Aホームページによる行政情報の提供および県民との情報交流の推進B県民のIT学習機会、IT利用環境の提供C市町村との緊密な連携・支援D地域産業活動の振興、支援の推進Eペーパレスによる事務処理への移行F県民サービスを支えるシステムの整備―の七施策を列挙している。
また、これらを実現するための基盤整備に関しては、県内全域を結ぶ高速大容量の通信ネットワーク「びわ湖情報ハイウェイ」の整備・活用(十三年度中)や、国との連携、県庁内の基盤整備、諸課題対応策などの実施に取り組む。
同計画の公表は、県庁内のIT推進課、県民情報室、各地域振興局の行政情報コーナーのほか、県ホームページ(http://www.pref.shiga.jp/)で行っている。問い合わせは、IT推進課電子県庁推進担当(TEL077―528―3383、電子メールce00@pref.shiga.jp)へ。
なお、基本戦略として掲げた七施策の内容は次の通り。
【申請、届出手続き電子化推進】インターネットを活用した手続きが可能になるよう、制度上の問題、認証基盤、情報保護対策などへの対応を検討するとともに、システム開発を行う。
【ホームページによる行政情報の提供および県民との情報交流の推進】行政情報の積極的な提供、インターネットの双方向機能を活用した意見交換の場の設定、行政情報のデータベース化、クリアリングシステムを整備する。
【県民のIT学習機会、IT利用環境の提供】インターネット技能講習会の実施や公共情報端末の設置により、インターネットによる行政情報の収集や学習機会の提供が手軽に受けられるようにする。
【市町村との緊密な連携・支援】総合行政ネットワークへの接続など、国、県と市町村をつなげるシステムの整備、運用を図るとともに、市町村の電子自治体に向けた技術支援を行う。
【地域産業活動の振興、支援の推進】経済・産業面におけるITの諸問題への対応と中小企業のIT化を推進するため、事業者への技術支援、システム整備で利便性向上を図る。
【ペーパレスによる事務処理への移行】電子決済などを活用した文書管理システムを整備することで、事務処理の効率化と情報の共有化、紙使用量の削減を図る。
【県民サービスを支えるシステムの整備】住民基本台帳ネットワークなどの庁内横断的なシステムの整備、調査研究と並行して、各部局ごとのシステム開発を進める。
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(全 県)
県は、十月に県立近代美術館で開催する県芸術文化祭参加「県写真展覧会」の出展作品を募集している。会期は十月十六日から二十一日まで。
応募資格は、県内に在住、通勤または通学している人で、昭和六十一年四月以前に生まれた人。一人三点以内の応募とし、一点につき出品料五百十円が必要。
写真サイズは、単写真は半切以上、七十五センチ×百センチ以内で、枠張または額装を施して、吊り下げ展示ができるようにすること。組写真は、一枚が四切画面(二十七センチ×二十二センチ)以上で、全体で百センチ×二百センチ以内。原則として木製パネルで組み付けるか、それほかのパネルを使用する場合は一枚に固定すること。
水野克比古、山本偉紀夫の両氏が審査に当たり、結果は十月十二日に応募者へ通知。入賞作品のうち、芸術文化祭賞一点には副賞十万円、特選十五点には副賞二万円が贈られる。表彰式は二十一日に同美術館で行われる。
また作品展は、県内での巡回展として、県立長浜文芸会館(12月12―16日)、県立八日市文芸会館(12月19―24日)、県立水口文芸会館(1月4―9日)、県立安曇川文芸会館(1月11―16日)で開催される。
出展希望者は必要事項を記入した所定用紙を作品裏面に貼り、出品料を添えて十月八日(9時半―12時)に県立近代美術館へ搬入する。申込書は県立近代美術館のほか、各市町村教育委員会の窓口でも配布している。問い合わせは、県写真連盟事務局(TEL0749―22―1300)へ。
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日本初公開の名画など75点紹介
「黄金期フランドル絵画の巨匠たち展」
=10月14日まで県立近代美術館=
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ピーテル・ブリューゲル「ネーデルラントの諺」
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(全 県)
県立近代美術館(大津市)は十月十四日まで、企画展「アントワープ王立美術館所蔵 フランドル絵画の巨匠たち」を開催している。
今回は、十六世紀に国際都市として急成長をとげ、経済的繁栄を背景に文化・芸術活動が活況を呈し、十七世紀にはフランドル・バロックの三巨匠といわれるルーベンスやヴァン・ダイク、ヨルダーンスを中心に多くの芸術家が集まり、腕を競い合ったベルギー芸術の都アントワープを代表する王立美術館の所蔵品より、十六世紀から十七世紀にかけてのフランドル美術の傑作の中から、ブリューゲルー家を中心に、油彩画に写実的な技法を取り入れ、細密な描写による絵画を生み出したフランドル絵画黄金期の名画七十五点を展示する。
ペーテル・パウル・ルーベンス「マリアの教育」
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会場では、ブリューゲル一族の作品を中心に、孫、ひ孫世代の作品を通して、ブリューゲルが創始した絵画の世界が継承、発展していく様子を“ブリューゲルの子孫と継承者たち”で紹介している。
また、黄金期のフランドル美術の活力溢れる絵画遺産を実感してもらおうと“バロックの三巨匠―ルーベンス、ヨルダーンス、ヴァン・ダイク”をはじめ、“北方ルネサンスの画家たち”、“十七世紀フランドル絵画を展望して―宗教画、神話画、肖像画、風俗画、静物画、風景画の世界”など三コーナーを設けている。
さらに、九月十五日には明治大学教授・森洋子氏による「講演会」、九月九日には「日曜美術鑑賞会(展示品解説)」が開かれる。参加は無料。
参加申し込み、問い合わせは、同美術館(電話077―543―2111)まで。
なお、滋賀報知新聞社では、この「黄金期フランドル絵画の巨匠たち展」の招待券をペア六組にプレゼントする。希望者は、官製ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号、職業、本紙の感想を明記し、〒520―0051大津市梅林一丁目三―二五、滋賀報知新聞社大津本社「フランドル絵画展」係へ。締切りは十四日(必着)。
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湖南地域の市町村合併
住民と考える講演会
=守山と草津で開催へ=
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(湖南・広域)
湖南地域「市町村合併を考える講演会」が、八日に平安女学院大学メディアホール(守山市)、九日に草津市役所(草津市)で開催される。参加無料。主催は、湖南地域広域行政推進懇談会、湖南総合調整協議会、湖南市町村合併推進支援地方本部。
この講演会は、地域住民が市町村合併を身近な課題としてとらえ、地域において将来のまちの在り方について議論、選択することで、具体的な論議に向けた気運づくりを図ろうとするもの。
「将来のまちづくりを考える―今なぜ市町村合併か―」をテーマに、両会場とも、「地方分権!今、試される住民への責任」と題して兵庫県篠山市政策部次長・大対信文氏が事例報告し、名城大学都市情報学部教授・昇秀樹氏が「地方分権と市町村合併」と題して講演する。それぞれ終了後には、質疑応答の時間が設けられている。
参加対象者は、草津市、守山市、栗東町、中主町、野洲町に在住の人で、事前申し込みは不要。問い合わせは、湖南地域振興局地域振興課(電話077―567―5403)まで。
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