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滋賀報知新聞(ニュース)■平成13年9月20日(木)12812号
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県がズサンな河川管理
幽霊ビル跡地購入問題
足洗川の登記、30年以上も放置
=住民2人「知事らに5億円支払え」と措置請求 =
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(湖南・守山市)
守山市と草津市の住民二人が十七日、「県は事業計画もないのに大津市木の岡町地先の通称『幽霊ビル』跡地の一部を先行取得したのは不当な公金の支出であり、国松善次知事らは用地取得費五億円を県に支払う」ことを求める県職員措置請求書を県監査委員に提出した。早ければ来週中にも県監査委員は措置請求書を受理する見込みだ。そこで本紙では、県の先行取得とズサンな河川管理の謎に迫ってみた。 【石川政実】
●鑑定方法に疑問
措置請求書によると県は七月二十七日、「幽霊ビル」跡地(約一万五千平方メートル)の一部約六千七百平方メートル(図のA)を大阪府のコンサルタント会社から五億円で取得した。県では「ビオトープ(生物の生息空間保全)事業として取得した」としていた。しかし、県は昨春、「マザーレイク21計画」の指針をまとめたものの、現在までビオトープ事業のマスタープランを策定していない。平成十四年度に予定されている同プランの策定を待って用地を取得すべきだった。また、県が行った不動産鑑定は同跡地全体(図のAとB)でなされたが、本来は風致地区などが含まれる購入用地(図のA)のみを鑑定すべきである、としている。
●新川と旧川の等価交換
本紙調査でも新事実が浮上している。昭和四十年当時、図の点線部分に旧足洗川(国有財産で、県が受託管理)が流れていたが、鹿児島県の観光会社はホテルを建設するため四十四年ごろ、県の許可を受けて、所有地内に新足洗川(図の実線)を付け替える工事を行なった。通常なら工事完了後に県が旧足洗川(図の点線部分=無番地)の廃川告示をし、土地の保存登記をして競売にふす一方、新足洗川は国有財産として登記すべきものだったが、「幽霊ビル」が資金難から途中で建設が中止されたため、登記の変更は手つかずのままとなった。やっと平成四年に「幽霊ビル」が爆破解体されたため、県は登記手続きが可能となったにもかかわらず放置したまま現在に至っている。今回の先行取得でも、登記をせずに購入した。
県土木交通部河港課は「先行取得した用地に隣接して旧足洗川が登記簿上、河川として存在しているが、廃川手続きは考えていない。また新足洗川も含まれているが、国有財産として登記は急がないつもりだ。県が河川管理責任者であり、問題はない。またコンサル会社の土地(図のB)については、同社所有になっている新足洗川と、国有地の旧足洗川を等価交換する協議を同社と行っている」という。しかし河川法上、新川と旧川の交換は、県が新たに改修工事をしない限り許されないはずであり、今回の先行取得と足洗川の登記問題は県のずさんな河川管理を浮き彫りにしている。
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被害者を経済・精神面でサポート
甲西町が犯罪被害者等支援条例案を提出
遺族30万円、傷害者10万円支給
=県内では6市町で施行相次ぐ=
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(湖南・甲西町)
甲西町はこのほど、犯罪にあった町民を経済・精神面からサポートする犯罪被害者等支援条例案を、開会中の町議会に提案した。同様の条例は、県内では昨年四月の竜王町を皮切りに、彦根市、近江八幡市、安土町、八日市市、長浜市の六市町で相次いで施行されている。
この条例は、国内(国外にある日本船舶、航空機を含む)で発生した犯罪による死亡者の遺族、または一カ月以上の傷害を負った本人に対して見舞金を支給するほか、警察などの関係機関と連携して精神的ダメージを軽減しようとするもの。
見舞金としては、故人の遺族には三十万円、傷害を負った人には十万円を支給。受け取れる遺族の範囲については、被害者の配偶者(事実上の婚姻関係も含む)、子と父母、孫、祖父母及び兄弟姉妹に定めている。
また、対象外の犯罪に関しては、▽被害者と加害者との間に親族関係(事実上の婚姻関係を含む)がある▽被害者が犯罪行為を誘発、または被害者にも責任ある場合▽被害者と遺族、加害者との関係、その他の事情から支給するのに社会通年上適切でない場合―と規定している。
適用を受けるには、被害を知った日から二年以内、または発生して七年以内に申請する。ただし、不正な手段で見舞金を受け取ったことが判明すれば、返還措置を取るとしている。
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陶芸の森開設10周年記念
10月から「大信楽展」
=美への憧れと軌跡探る=
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桧垣文大壷(ひがきもんおおつぼ)
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(湖南・信楽町)
特別展「大信楽展―焼締めの美への憧れとその軌跡―」が、県立陶芸の森(信楽町勅旨)で十月二日から始まる。会期は十一月二十五日まで。
鎌倉時代末から始まったとされる信楽焼は、焼締めの肌の変化と自然釉がかもしだす独特の景色が大きな魅力。室町時代には見立て道具として茶人に珍重され、江戸時代に入ると京焼をはじめとする多くの窯で信楽焼の作風を取り入れた茶陶類がつくられた。
同展では、古信楽への憧れ、焼締めの魅力再発見という視点から、展示構成をそれぞれ「中世古窯の時代」「室町後期―江戸初期」「江戸初期―明治・大正時代」「近現代 信楽焼復活」「信楽・焼締め陶の現在」―に分けて紹介する。
「中世古窯の時代 信楽焼のはじまり」で展示される「桧垣文大壷(ひがきもんおおつぼ)」は、十五世紀に制作されたもの。中世の信楽焼は文様がほどこされることがなく、その中であって桧垣文は信楽特有の文様として知られている。
この大壷は愛知川町で出土したもので、矢羽のような桧垣文が肩部にほどこされている。やや冷え枯れた感触の焼締めの肌に、黄和田色の自然釉がかかり、信楽焼の魅力を備えた作品といえる。
入場は一般六百円、高大生四百五十円、小中生三百円。問い合わせは、県立陶芸の森(TEL0748―83―0909)へ。
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紫式部からの贈り物
石山寺秋月祭
=源氏物語「衣の色かさね」再現へ=
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(湖西・大津市)
十一世紀に生きた紫式部からの二十一世紀へのメッセージを導き出す「石山寺秋月祭―源氏物語の世界・王朝の色かさねの再現―」が三十日、十月一日、二日の三日間、石山寺(大津市)で開催される。主催は、(社)石山観光協会(鷲尾遍隆会長)、紫式部の世界実行委員会(福井美知子代表)。
中秋の名月を迎える日本三大名月・石山の秋月に合わせて行われる秋月祭は、月と千八百個のヨシあかりのもと、千年前とかわらぬ「草木が生み出す色目」を見て、自然の大切さを再認識し、千年後の三十一世紀に美しい自然景観を受け継いでもらおうと企画。
石山寺で湖水に映る名月を見て紫式部が書き始めたと言われる世界的文学「源氏物語」に登場する“衣の色かさね”を、長浜の絹、湖東の麻、高島の絹など県内の地場産業、草木染め作家のネットワークが古人(いにしえびと)の視点で再現する。
オープニングセレモニーは三十日午後六時から、石山寺蓮如堂前で行われ、同日に「琴の演奏」、十月一日に「邦楽コンサート」、同二日に「虫の音を聴こう会」が予定され、耳でも秋月を堪能できる。
また、淳浄館では、押し絵作家・岡本道子氏が「紫式部の世界」と題して、“香”を効果的に用いて、雅な源氏物語絵巻の世界を押し絵で紹介する。
開門時間は午後六時から、閉門は午後九時(最終入山は午後八時半まで)。入山料は、夜間無料(午後六〜九時)で、昼間拝観は有料。
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観客の心に刻んだ
台詞「ここの湖が一番」
=“西遊記”上演=
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迫力ある演技を披露する出演者たち
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(湖西・大津市)
びわ湖ホール(大津市)で開かれた“びわ湖アジア芸術文化祭・ファンタジックプログラム”「西遊記」は、二日間の公演で千三百七十人を動員した。
三蔵法師役・喜多嶋舞さん、孫悟空役・茂山逸平さん、県民出演者約百人が一体となって演じ舞った舞台は、天井から魔物が落ちてくるなど凝った仕掛けに、観客は釘づけになった。また、湖南省歌舞劇院やモンゴル国立馬頭琴楽団、ドゥタ・クンチャナ民族舞踊団が歌と踊りを披露。舞台最後は、「ここの湖が一番」と出演者が叫び、オリジナル曲「水辺の謌歌(うた)」を歌い幕を閉じた。
カーテンコールで登場した県民出演者は充実した表情を見せ、演出家の松崎靖博氏は「故郷が一番だということを伝えたかった。手に汗握る舞台だったが、出演者が楽しみながらめいっぱい演じてくれたので合格点」と舞台成功の喜びをかみしめた。
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