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滋賀報知新聞(ニュース)■平成13年9月25日(火)12817号
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歯も心もリフレッシュ
見直される訪問歯科診療(2)
訪問先の家庭に明るさ漂う
=会話が心のケア呼び起こす=
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入れ歯調整を受ける田中さん
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(湖東・八日市市)
口腔内の細菌などが気管から肺に入ってしまうと、誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こす。通常だと気管の中に空気以外のものが入ると防ぎょ機能が働き守ってくれるが、全身状態が低下した高齢者にとっては死に至る原因となる。口の中を清潔にすることは、高齢者の死因三割以上を占める肺炎の防止につながる。そこで訪問歯科診療に力を注ぐプロフェッショナル・ケアの現場を同行し訪ねてみた。
「元気だった。食べ物はおいしい」と、訪問先の家庭に明るさが漂う。歯の治療に訪れた仰々しさをまったく感じさせない女性チームならではの雰囲気は、高齢者にとって心の休まる時でもある。何気ない会話が心のケアーを呼び起こす一瞬だ。
通院できないので「来て頂くと助かります」と、家族にとっても安心感は隠し切れない。日頃の状態をスタッフは本人だけでなく家族からも聞く。「在宅で療養されている患者さんは、何らかの障害をもち外出困難な人が多く、訪問するのを心待ちにされています」と井田英美子先生。
歯を削ったり、だ液や水を吸引したりする携帯用機材(約百八十万円)が八日市市立保健センターで貸し出されている。三点セットの機材は、立ち上げるのに時間がかかるうえ、重さ四十キロもある。時間に限られた女性チームにとって、扱いにくい代物である。
往診には、持ち運びが簡単な買い物かご程度の大きさに、携帯用の小さな削る機械、紙コップ、脱脂綿、洗浄液など、最小限必要な口腔ケアセットを詰めていく。もちろん懐中電灯は欠かすことができない。
月に二回、男性で市内最高齢の野瀬喜一さん(98)宅を訪問する。足が不自由になり通院できなくなった。入れ歯の洗浄と上下に残った各二本の歯をていねいに薬で磨く。高齢のため口を長く開けていることは辛く、スタッフの腕のみせどころだ。
「大丈夫」との気使いを何度も繰り返しながら、手際よく治療を進めていく。「ああスッキリした」の声に介護する家族から笑みがこぼれる一瞬は、来てよかったとスタッフが喜びを感じ、訪問歯科診療の重要性を味わう時でもある。また「二週間後に来るからね」に、首を縦に振り帰りを惜しむ野瀬さんの姿に言葉はなかった。
上の義歯が合わなくなり新しく作り替えた田中稔さん(75)には技工師も同行した。訪問に際して「事前チェックを十分にしておかないと患者に迷惑がかかる」と上田友和技師は慎重に取り組む。この日は、少し痛みが残っていることから、持ち帰って調整することにした。その場に削る機械がなく往診への限界もある。
ノドの手術を受け毎日十三種類の薬を服用する田中さんの治療にスタッフは気が許せない。手術でだ液の量が少なく、たんがよく出るなど、治療へのリスクが大きいからだ。かかり付けの病院と連絡を密にとり、注意事項をチェックしておかないと大変なことになりかねない。
妻の鶴代さん(70)は「通えないので来て頂くと助かります」と往診を喜び、食事を取って元気でいて欲しいから「歯が無いと駄目」、歯が一番大事だと身にしみて味わう毎日という。
スタッフにとって苦労も多い代わりに喜びも大きい。患者や家族の安心する姿が、取り組みへの意気込みを奮い立たせる。「ヤラねばだれがヤル」といったプロの使命感が伝わってくる訪問歯科診療の現場だった。
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「豊かな心をはぐくむ家庭づくり」絵画・ポスター
小学生・高校生の力作22点を展示
=28日まで八日市市役所ロビー 26日に審査=
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力作が並ぶ作品展
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(湖東・八日市市)
八日市市の小学生と高校生が描いた「豊かな心をはぐくむ家庭づくり(家族ふれあいサンデー推進事業)」に関する絵画やポスターが、市役所玄関ロビーに展示され、市民らにあたたかい家族のふれあいの大切さを訴えている。
展示作品は、市青少年育成市民会議と県青少年育成県民会議が、毎月第三日曜日の「家庭の日」を新たに「家族ふれあいサンデー」と位置付け、家族や地域にふれあいのある社会づくりを進めようと、青少年を対象に作品を募集したもので、市内の小学生十一人から十二点、高校生十人から十点の、合わせて二十二点が寄せられ、中学生からの応募はなかった。
作品は、家族そろっての食事やだんらんの一時など、いずれも心あたたまる力作で、見学に訪れた中村文幸市教育長も思わず目を細めていた。
応募全作品は二十八日まで展示され、二十六日には市民会議家庭対策部による審査が行われ、小学生、高校生のそれぞれ一作品を市代表作品として、県民会議に送られる。
県内各市町村民会議から集まった代表作品は、県民会議での審査を受け、各部門ごとに最優秀賞一点、優秀賞三点奨励賞六点程度が選出され、十一月十日に開催される「平成十三年度滋賀県青少年育成大会」で入賞者を表彰するとともに、入賞作品が会場に展示するほか、県民会議機関誌や入賞作品集に掲載する。
展示作品は次の通り。
【小学生の部】▽布引小学校 「みんなでおふろにはいっているよ」中西真衣(1年)・「みんなでごはん」中西優花(3年)▽玉緒小学校 「家族でキャンプ」柳瀬美雪(3年)▽八日市北小学校 「おばあちゃんのかたもみ」大野瑞季(1年)・「みんなだいすき(うちのくろ)」蔦野美咲(1年)・「ホタルも見てる家族の花火」水野加菜(2年)・「なかよしかぞく」田井中樹菜(2年)・「おやすみ前の家族の時間――絵本タイム――」小杉璃花子(2年)・「私の家族 写真とり」村川友紀(3年)・「みんなでかきごおりを食べたよ」「皆でドッチボール!」宮岡志織(3年)・「家族で潮干狩りに行ったよ!」山本修平(6年)
【高校生の部】「ニコニコ」小杉武司・「大切にしたいね 家族と地域の人々」小坂理美・「あつあつ家族」廣田若菜・「皆で花咲かそう」村瀬香・「手をとりあって」高岡真実・「Let's
Enjoy」細川千聡・「ふれあいサンデー」徳田美矢子・「はぐくみ」盛麻美・「あったか家族」小泉夏子・「忘れない一日に」河野麻未(いずれも八日市高校1年)
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21世紀の地域ビジョン策定
五個荘町河曲区が独自にマスタープラン
住民アンケート基に提言
=「住んでよかった」への原動力に=
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環境・福祉・農業のあり方を提言した
「河曲21世紀ビジョン―マスタープラン」
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(湖東・五個荘町)
五個荘町河曲区の河曲21世紀ビジョン策定委員会(田附良一座長)は、住民自らが地域の真価を見直し、持続可能な将来設計を提言した「河曲21世紀ビジョン―マスタープラン」を策定した。自治区が独自にプラン策定を行うことは珍しく、先進事例として県や各市町村からも注目を集めている。
二十四時間フル稼働の社会にあって、住家の地区は「安住の地」「いこいの場」的な役割を担っている。しかし、少子高齢化や転入転出等で地区内の環境は変化し、古来からの伝統文化や習慣の保存・継承は難しくなった。また、住民間のつながりも薄れがちになっている。
河曲地区では、“環境と人間の世紀”と言われるいま、住民にとっての「良いまちづくり」とは一体何なのか―、地域への愛着とそこに暮らす価値を見いだそうと、住民代表七人による同策定委員会を平成十年四月に結成し、三カ年計画によるプランづくりを進めてきた。
活動の中心は住民アンケートによる意見聴取で、大きく「安全対策」「河川・施設整備」「環境」「福祉」「教育」「農業」「寺院・神社」の七項目に分けて分析している。これらには、専門家である岐阜大農学部生物生産システム学科の松本康夫教授に協力を依頼し、実践・持続可能なプランづくりを行ったもので、まず第一に自治会組織の見直しを提案している。
各項目で提案されるのは、▽消火栓の位置とホース延長を確認し、消火エリアを明確にする▽大同川の親水公園整備とハリヨが泳ぐ川づくり▽公民館等の公共施設をバリアフリー化▽高齢者福祉を充実させ、各団体組織を連携させたネットワークを構築する▽後継者対策による農作業の共同化―など。
編集を終えて田附座長は「ここに住んで良かった」と思える場所にするため、同プランづくりを始めました。まちとは、様々な機能よりも老若男女が充実し、生き生き暮らせる場であり、今後の河曲の原動力になれば嬉しく思う」と話している。
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減反に応じない市内3集落
個人農家では23戸もある近江八幡市
「青田刈り」もある中で市は黙認
=目標達成の中の不平等 =
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今年も豊作になった近江八幡市内の稲田(写真は文中記事と関係ありません)
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(湖東・近江八幡市)
湖東地域の稲刈りも最盛期を終え、終盤を迎えているが、近江八幡市内では、国の生産調整、いわゆる減反に全く取り組んでない集落が3地区、また、各集落の農事改良組合に加入しない個人農家(市では中部農家と呼んでいる)では23戸が、割り当ての転作に応じていないことが分かった。
この問題は、今年に限ったことではなく減反政策がスタートした当初からあるが、今年のように従来分の減反割当てに加え、緊急拡大分や「青田刈り」と呼ばれる自給調整分が追加され、これまで以上の生産調整にまじめに取り組んでいる集落農家からは批判の声が高まりそうだ。
同市に割当てられた今年度当初の生産調整面積は、耕作面積全体の26%に当たる796ヘクタール、また緊急拡大分として75ヘクタールが追加された。さらに今年度の作況が、予想以上に良かったため生産過剰になって貯蔵米のタブつきがさらに進むことを避けるために執られた自給調整分68・7ヘクタールが急きょ再追加された。
市と農協が中心となる市水田農業推進協議会では、各集落ごとの農事改良組合に割当面積を通知し、各組合の中で作付け調整が行われ、市全体としては、転作目標面積を達成している。
減反要請に応じていない3集落については毎年、減反面積を通知しているが、これまで実施計画報告が提出されていない。また市では、実施の確認どころか、放置されている計画書を提出する催促や指導も行っておらず、怠慢とも受け取れる黙認の状態が長らく続いている。
実施していない農家全体の今年度の減反割当て面積は、7・6ヘクタールと全体からの見ると少ないため他集落の余剰分で充足され、市全体としは目標面積がクリアー出来ているために、市と農協は見に見ぬふりをしている。
市担当課では「実施していない集落へは、農協との絡みもあるので単独の指導は難しい面がある。今後、農事改良組合を通じてお願いをしていく必要がある」と重い腰をやっと上げる姿勢を見せている。また、市が個別に指導すべき個人農家については「飯米を賄うほどの少ない面積しかない農家もある」と指導面の難しさを強調している反面「今後、転作面積がさらに拡大されていけば(減反に応じないのは)集落も含めて大きな問題となる心配がある」との認識も示している。
公平な負担を担い、均等な施策が執行されるよう今後、行政がどのように生産調整を指導していくのか課題となっている。
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障害のある人の芸術展
「ちょっと町屋の展らん会」
=地域密着版 県内から500点=
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(湖北・長浜市)
県社会福祉事業団企画事業部内で組織するアート・インパクトinしが実行委員会は、長浜芸術版楽市楽座運営委員会とも連携し、障害のある人の芸術展「ちょっと町屋の展らん会」を開催する。
同展覧会は、県が平成元年から十二年間開催してきた「あふれる希望の芸術展」の流れを受けつぎ、地域密着版として今年から新たに実施するもので、今年八月から各関係団体・学校に呼びかけたところクラフト作品など約五百点が集まった。
これらは、創作活動の発表の場をはじめ、その経済的自立も視野に入れた初の作品販売を行うもので、湖北地域の芸術イベントであるアートインナガハマ(長浜芸術版楽市楽座運営委員会主催)とも連動し、長浜市の町屋で展示販売する。
開催期間は九月三十日から十月七日までの八日間、時間は午前十時から午後五時(最終日は午後四時まで)。会場は、長浜市元浜町の町屋(曳山博物館から博物館通りを北へ三十メートル。油甚本店横)。
問い合わせは、同実行委事務局(0748―75―8615)。また、インターネット上で「あふれる希望の芸術展」に出展された作品鑑賞や、県下の作業所等での創作風景を鑑賞できるデジタル美術館が開設されており、今回の展覧会も紹介されている。アドレスはhttp://www.normanet.ne.jp/〜ww101935/afureru/
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