滋賀報知新(ニュース)平成13年9月28日(金)12821号

ゴスペルが奏でる

恋のシンフォニー

=10月に1泊で開催=

(湖東・広域)
 多賀・愛東・湖東・秦荘・日野・永源寺の六町でつくる「六町合同ふれあいの場実行委員会」(田中勉会長)では、農業後継者を中心に独身男女の出会いの場をつくる「ゴスペルが奏でる恋のシンフォニー」を開催する。

 開催日時は十月二十日午前十時〜二十一日午前十一時の一泊二日。会場はホテルクレフィール湖東と彦根夢京橋キャッスルロード周辺。

 参加資格は、独身二十歳以上の男女(男性は六町に在住または通勤者に限る)で定員は各三十人。参加費は男性五千円、女性三千円(一泊三食、体験教室&コンサート代含む)。
 申込と問い合わせは、湖東町役場産業振興課内・六町ふれあいの場実行委員会(TEL0749―45―3706)


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地域の文化と水環境を見つめ直そう

湖東町馬堤溜で 伝統のオオギ漁

=今では見られない溜普請や跳ねツルベも再現=

馬堤溜で再現されたオオギ漁
(湖東・広域) 
 湖東地域の多くの溜(ため)=貯水池=で見られた伝統行事「オオギ漁」が二十三日、湖東町横溝にある西堀榮三郎記念探検の殿堂前の馬堤溜で再現された。かつて実際にオオギ漁に参加した人も、はじめて経験した若者や子どもたちも一緒に、地域の生活文化や水環境を、あらためて見つめ直した。

 探検の殿堂の活性化対策事業の一つとして同館と町教委が、「再現!オオギ漁と溜普請」と銘打って実施したもので、全面コンクリート張りの馬堤溜の水を抜き、同町大沢の住民によるオオギ漁や、溜普請、跳ねツルベの再現が行われた。

 大勢の住民らが見守る中、再現は、伊勢音頭の節にのせた「地搗き(ぢつき)歌」のリズムに合わせて、大きな石にくくられた縄を持った二十人ほどが円になって引っぱっては落とし、地面を固めて溜の修繕を行う「溜普請」から始まり、テコの原理を利用して野井戸から田に水をくみ上げる、子どもたちの手伝い仕事の一つでもあった「跳ねツルベ」などが見学者も加わって行われ、人の手による灌がいなど、一昔前の汗と協力による農業の姿を垣間見た。

 これに続いて、竹で編んだ円すい形の伏せかごを持った大沢の男性約二十人が水深約十センチの溜に入り、逃げ回るコイを追いかけ、伏せかごを上からかぶせてコイを捕獲する「オオギ漁」が区長の太鼓の合図で始まった。溜の周囲からコイの居場所を教える声もかかり、見事に七十センチあまりのコイを取り上げると、見学者から大きな拍手が沸き上がった。

 このあと、ウナギ三十匹も放して、溜を子どもたちに開放。コイ約三百尾、その他も合わせると約一千尾の魚がいる溜で、子どもたちは、網などを持って、あるいは、伏せかごの使い方を教えてもらい、泥んこになりながら大物を追いかける姿に、大人たちも目を細めた。参加者には、漁のあとに必ず出される「かしわめし」もふるまわれた。

 最後に、環境運動推進団体や学識経験者、住民代表らによるトークも行われ、湖東地域の「水」環境について、参加者とともに考えた。

 今回のオオギ漁再現事業は、単に文化の再現だけではなく、生きるための労働と、そこから生み出された豊かな文化や知恵、貴重な水をむだにすることなく、自然とともに生きることの大切さを、改めて、住民に問いかけた。

 オオギ漁は、人とコイが溜の底の泥をかき回すことで泥をさらうことができることから溜の清掃が本来の目的であった。つかまえたコイの権利は入札により決められ、集落の大きな資金源にもなっていた。

 八日市市柴原南町の宮溜ではつい最近までオオギ漁の伝統が守られてきたが、新愛知川用水の調整池として宮溜の改修工事が始まり、その伝統が途切れている。湖東町では、昭和四十二年まで続けられていた四年に一度の「コイつかみ」の伝統行事が、三年前に同町大沢の八楽溜で復活している。


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丁稚から絵描きに 五個荘町ゆかりの画人

生誕130年記念『邨松雲外展』

=初公開作品など70点=

「風流水石間」
邨松雲外(1870〜1926)
(湖東・五個荘町)
 湖東町出身の自然画家・邨松雲外の生誕百三十年を記念する「邨松雲外展―丁稚から絵描きに―」が、十月十四日まで五個荘町立歴史博物館(市田和明館長)で開れている。

 地域の文化人を発掘する「文挙の会」(三輪國男代表)と同博物館が共催(湖国21世紀記念事業が支援)する企画展で、自然風景や小動物を得意とした町ゆかりの画家・邨松氏を紹介している。

 同氏は、明治三年(一八七〇)に湖東町小田苅で生まれ、十三歳で五個荘町川並の豪商・塚本定右衛門家に丁稚奉公する。絵の才能を認めた定右衛門は彼をバックアップし、山本春挙や野村文挙らを弟子とする四条派の画家・森寛斎へ師事。八年後の明治三十一年、第一回日本美術院展で「秋声」が二等褒状を受賞したのを皮切りに、パリ万国博覧会、アメリカセントルイス万国博覧会等で各賞に輝き、大正四年には大典記念朝陽画会発起人会から「朝陽図」の揮毫を託された。

 高い評価を得た同氏だが、何故かその事跡は明らかでなく、現在も作品を目にする機会がほとんどない。今回の展示は、遺族と商家の協力を得て実現したもので、山水画や模写図、屏風、スケッチなど約七十点のほか、愛用していた絵具や硯も陳列されている。

 孫の幹夫氏は「祖父は、自然は自然に負けないという生命の統一された流れを描きたかったのでしょう。心の故郷としていた五個荘町で開かれることを嬉しく思います」と話している。

 大人二百円、小人百円。月曜休館。問い合わせは同博物館(0748―48―7101)へ。

 なお、十月五日午前十時から講演会「邨松雲外を語る」が、同町てんびんの里文化学習センターで開かれる。講師は県立琵琶湖文化館の石丸正運館長。無料。


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スタンプラリー

「近江戦国の道探訪」

=3コースの歴史ロマン =

(全 県)
 戦国時代の歴史文化を残す県内19市町を3コースに別れて巡り、社寺や観光スポットに置かれた訪問スタンプを集めてゴールするスタンプラリー「近江戦国の道探訪」が11月30日まで行われている。

 戦国武将たちのロマンに満ちた近江の国をめぐり、豊かな自然や語り継がれる歴史文化財に目を向けてもらおうと近江歴史回廊協議会が主催。

 探訪コースは「戦国の社寺」、「戦国の城」、「戦国の薫」の3ルートが設定され、それぞれのコーステーマに合わせた探訪地が一市町に一か所設けられている。

 そこに置かれたスタンプ印を専用台紙に集めて応募すると抽選で「近江牛肉」や彦根屏風画を描いた「ペアビアーカップ」などイベントにちなんだ参加記念品が合わせて70人にプレゼントされる。ただし、スタンプ数がそのまま、賞品ごとの応募ポイントとなる。応募するには最低3か所以上のスタンプ印が必要。

 応募用紙を印刷したパンフレットは、主要な観光案内所または、探訪地に設定された各市町のスタンプ設置場所に備えてある。
 問い合わせは、近江戦国の道部会事務局(33-3111・近江八幡市役所商工観光課)へ。


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近江東海道記念シンポ
参加者募集中

11月4日 県立水口文芸会館

=会場でパネル展示、物産販売も=

(湖南・水口町)
 近江歴史回廊推進協議会は、十一月四日に県立水口文化芸術会館で開催するシンポジウム「近江路は歴史とロマンの交差点―近江東海道の今と昔の旅―」の参加者を募集している。今年二〇〇一年は、東海道伝馬制度が創設されて四百年にあたる記念すべき年。とくにシンポジウムでは近江東海道にスポットをあて、近江の発展に果たした役割をあらためて考え、さらに地域の歴史文化に触れる機会を提供する。

 テーマ講演では、落語家で上方落語協会会長の露の五郎氏が、上方落語に出てくる近江東海道の一節、「矢橋船」「走り餅」「宿屋町」「瘤(こぶ)弁慶」を交えながら、当時の庶民が旅をした近江東海道の様子を軽妙な語り口で再現する。

 続くお楽しみ講演は、ジャズ漫画家で近江八幡市出身の木川かえる氏が「近江路の想い出」をテーマに、講師自身が描いたイラストをもとにふるさとの想い出を振り返るとともに、近江路の今、昔の魅力をたっぷり紹介する。

 メーンのシンポジウムには、関西国際大学教授で元NHKアナウンサーの高梨敬一郎氏がコーディネーターを務め、コメンテーターの露の五郎、木川かえる、フリーライターの根津眞澄の三氏が、名所や歴史上のエピソードを引き出しながら魅力を語り合う。なお当日はロビーにおいて写真パネルを展示するほか、県内の東海道沿い市町の物産を販売する。

 参加希望者は、ハガキに「シンポジウム参加希望」と明記し、参加者の郵便番号、住所、氏名、年令、電話番号を記入し、十月十八日までに〒520-8577大津市京町四-一−一、近江歴史回廊推進協議会事務局(滋賀県企画県民部県民文化課内)(TEL077-528-4632)へ。一枚につき四人まで応募可。定員は千人で、先着締めきり。


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