滋賀報知新(ニュース)平成13年10月4日(木)12828号

論議呼ぶ交付金と補助金

軽油引取税やゴルフ税

税収落ち込みの中で
=他府県では廃止の動きも =

軽油引取税の交付金は三億九千万円にのぼる(写真は大津市内のガソリンスタンド)
(全 県)


 県民の一部では「小泉内閣が聖域なき構造改革を掲げている時に、県税務課がゴルフ税や軽油引取税などで、特定業界に交付金や補助金の形で事実上の減免を続けているのは時代に逆行するもの。税収が伸び悩む中、見直すべきだ」との声が出ている。外交機密費の様な不透明性も指摘されており、他府県では廃止の動きも出ている特別徴収交付金や補助金問題を追ってみた。           

【石川政実】




 県では、特別徴収事務取扱交付金を支出している。これは納期限内に、申告および納入したゴルフ場利用税額の一・五%を県がゴルフ場の経営者(特別徴収義務者)に対し交付金として支払う(バックする)もの。ゴルフ税の交付金は、十二年度約二千七百十一万円(前年度二千八百十八万円)に達している。

 軽油引取税にも、特別徴収事務取扱交付金がある。業界は、元売り業→特約店→スタンドの流通経路になっているが、納期限内に申告および納入した税額の二・五%を特約店(県が指定した特別徴収義務者)に対し交付する。軽油引取税の交付金は、十二年度三億九千五百五十二万円(同三億八千四百五十一万円)にのぼっている。さらに県では、特約店やガソリンスタンド店などが加盟している滋賀県石油商業組合にも、昨年度百万円(同百万円)の補助金を支出。

 また、これ以外にも、たばこ税では滋賀県たばこ税連絡協議会連合会に昨年度二百万円(同二百万円)、県納税貯蓄組合総連合会に二百七十万円(同二百七十万円)の補助をそれぞれ行っている。

 県税務課では、補助金の対象として▽県たばこ税連協による県内でのたばこ購入促進キャンペーンや輸入たばこ対策▽県納貯総連の納税貯蓄の啓蒙活動や中学生作文コンクールー事業などを挙げている。 

 しかし一般サラリーマンからは「軽油引取税一つを例にとっても、石油商業組合には特約店も加盟しており、補助金は交付金と重複することになる。特定業界について、交付金や補助金の形で減免を行うのは、ここらで県も見直すべきだ」との不満の声も。

 県税務課は「補助金は県税にとってプラスになる事業が前提であり、無原則ではない。全国と比較しても滋賀県は補助額は低いはず。また交付金は、税制上の問題だ。軽油引取税は国の指導により、税制が複雑で事務コストがかかるため交付金を出しているもの。ゴルフ税については、縮小する必要があるだろう」と話している。税収の落ち込みが予想される中、交付金や補助金の在り方は今後、論議を呼びそうだ。


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湖国三大祭「大津祭」

=13基の曵山巡行=

(湖西・大津市)
 湖国三大祭の一つ「大津祭」の宵宮が六日、本祭が七日に大津市内で行われる。

 江戸時代初頭に鍛冶屋町塩売治兵衛がたぬき面で踊ったことから始まったとされる大津祭は、湖都大津の秋を告げる天孫神社(大津市)の例祭。

 寛永十五年から三輪の曵山を作り、元禄、安永年間に現在までの曵山に整えられた。宿場町として発展していた大津では、町人の経済力や文化水準の高さを、豪華絢爛な曵山に反映。まさに、動く美術館・博物館といえる。

 宵宮は、飾り付けを終えた曵山が各旧町の路上に置かれ、コンコンチキチンの祭ばやしを響かせながら、堤燈が幻想的な雰囲気を醸し出す。本祭では、十三基の曵山が、中国の故事などを題材にした「からくり」の披露や無病息災の「ちまき」をまきながら旧大津町内を巡行する。

 詳しくは、(社)大津市観光協会(電話077―528―2772)まで。


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「BIWAKOビエンナーレ」開催中

=世界の芸術に出会える空間=

びわ湖ホールロビーが現代アートの展示会場に大変身
(湖西・大津市)
 「BIWAKOビエンナーレ二〇〇一」が十四日まで、びわ湖ホール(大津市)をメイン会場に開催されている。主催は、エナジーフィールドBIWAKOビエンナーレ事務局(中田洋子代表)。

 大津市生まれでパリ在住の中田洋子氏が、ヨーロッパで出会った作品を、日本でも自由な雰囲気で紹介しようと企画した初の試み。作品に自然に触れられ人が行き来するとして選ばれた展示会場のびわ湖ホールロビーでは、世界に広がる芸術を心行くまで味わえる。

 ロビーには十四日まで、頭にパンを括りつけ世界各地の人々とコミュニケーションを図りながらアートを追究する折元立身氏(日本)、日常の中で見過ごされがちな物を写し撮るアレクサンドル・フリードマン(フランス)、和紙の概念を覆す和紙作家の堀木エリ子氏ほか世界各国十三人の現代アートを展示している。

 また、七日にはワークショップ「Yas―Kaz アフリカンパーカッション」がなぎさ公園(大津市)で開かれ、訪れる人にもパーカッションに参加してもらおうと太鼓のレンタルを行うほか、六日に地元工芸作家による野外マーケットと野点茶会「クラフトマーケット」、八日には水をテーマにしたシンポジウム「水―宇宙意識に向けて」、アフリカンパーカッションとインドのシタール共演によるコンサートなどを予定。

 同事務局長の井利あずささんは「今後は二年に一度開催する予定で、次回は日本の作家の作品などをパリで紹介する」と話していた。詳しくは、エナジーフィールドBIWAKOビエンナーレ事務局(電話075―253―2886)へ。


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フロン回収促進へ

住民意識高める

=栗東市でつどい開く=

フロン回収の課題が明確になったG10環境先進自治体会合
(湖南・栗東市)
 フロンをテーマにした「いのち・地球・みらい・二十一世紀のつどい」がこのほど、栗東芸術文化会館さきら(栗東市)で開催され、約二百五十人が参加した。主催は「ストップ・フロン滋賀」とNPO法人「ストップ・フロン全国連絡会」。

 「G10環境先進自治体会合」と題して、フロン回収を条例化し取り組みを進めてきた十自治体が議論を交わした。同会合では、フロンガスの保管量、リサイクル量、破壊量を区別した報告書の回収方法の構築や、六月の国会で成立した「フロン回収破壊法」施行において、自治事務として実施される回収業者登録のさいの登録料の徴収をするか否かなどが課題にあがり、問題解決に向け情報の共有化が図られた。

 また、市民への啓発イベントでは、紫外線教育研究所の柴田英俊氏が、「子ども達は、大丈夫か?―諸外国に見る紫外線対策―」をテーマに基調講演を行った。柴田氏は、オーストラリアの“サンスマート”活動や、世界で初めて紫外線指数を天気予報で流したカナダの取り組みなどを紹介し、小さい頃から帽子を着用して、日焼け止めクリームを塗るといった地球に合わせたライフスタイルの転換が迫られていると訴えた。


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インド映画の本命遂に登場

水口町立碧水ホールで特別企画

天才監督・故グル・ダット特集
=6日から 「渇き」など代表作を上映 =

「渇き」1957/製作・監督・出演=グル・ダット
(湖南・水口町)
 映画大国インドが誇る伝説の天才映画監督、故グル・ダット(一九二五―一九六四年)を特集する映画祭「インド映画の奇蹟/グル・ダットの全貌」が、十月六―八日、二十七―二十八日の五日間にわたって水口町立碧水ホールで開催される。

 この催しは、鬼才グル・ダットの現存するほぼ全作品を上映するもので、今年三月の東京を皮切りに全国各地を巡回している。インド映画は近年国内でブームになったが、今回のように同国の映画黄金時代の作品が上映されるのは珍しい。

 グル・ダットは、一九五〇年代のインド映画全盛期に疾走し、監督のほか出演、製作もこなしてスターの座に君臨しながら一九六四年、三十九歳で自ら命を絶った。短い生涯のため、ほかの監督と比べ作品数は少ないが、インド本国では今もなお映画の主題歌とともに愛されている。

 監督デビュー作になった「賭け」(一九五一年)や「網」(一九五二年)などのアクション活劇にはじまり、十六世紀の対ポルトガル反乱を描いた初の時代劇「鷹」(一九五三年)、一九八八年の大インド映画祭でも大きな反響を呼んだ「渇き」(一九五七年)など、十作品を上映する。 

 入場は、一回券五百円、二回券八百円、フリーパスは前売り二千三百円(当日二千八百円)で、各回入れ替え制。購入は、碧水ホール(TEL0748―63―2006)のほか、チケットぴあ(TEL06―6363―9999)、サントピア水口内の甲賀郡互助会(TEL0748―63―1809)へ。

 なお、上映スケジュールは次の通り。
 ▽6日=「55年夫妻」(11時20分)「鷹」(14時半)
 ▽7日=「グル・ダットを探して」(11時20分)「十四夜の月」(13時20分)
 ▽8日=「表か裏か」(11時20分)「渇き」(14時20分)
 ▽27日=「網」(11時20分)「旦那様と召使い」(14時20分)
 ▽28日=「賭け」(11時20分)「紙の花」(14時10分)


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