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滋賀報知新聞(ニュース)■平成15年2月3日(月)第13372号
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職員200人が涙でお別れ
小串町長の退任式
=3期12年に幕、3役も共に辞職=
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涙で最後の挨拶を交わす町長ら4役と職員
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(湖東・五個荘町)
第三代・小串勲五個荘町長は三十一日、町福祉センター大ホールにおいて退任の挨拶を行った。
全職員で見送りたいという職員提案で、全国でも珍しい執務時間終了後に退任式を開催。午後五時半、約二百人が見守るなか小串勲町長、中澤嘉夫助役、矢守昌博収入役、大角良雄教育長の四氏が登壇した。
小串町長は「町の発展に尽くすことができたのも、常に私を支えてくれた職員みなさんのおかげです。素晴らしい力添えを受けて本当に良い町づくりが出来た。これからも辛いこと嫌なことはあると思うが、マイナスをプラスに換えるのは人が持っている能力です、素晴らしい未来に向けて「不易(永遠性)・流行(新しいもの)」の言葉を最後に贈りたい。今後は一町民として五個荘の将来に想いを馳せ、みなさんのために貢献したい」と退任の挨拶を行った。
また、運命を共に辞職した三役が講壇に立ち「お別れすることは悲しいが、これほど多くの職員に見送られることは本当に嬉しい限りだ。住民のために、家族のために、行政マンとして誠心誠意頑張ってほしい」と礼を述べた。
このあと、職員一人づつが四氏と握手を交わし、それぞれ最後の挨拶を交わした。会場は男泣きする職員や嗚咽する女子職員もおり、小串町長は「みなさんの涙で去れることは私にとってこのうえない財産、感無量です」と目を赤くし、力強く握手を交わしていた。
花束を抱えた小串町長らは、盛大な拍手で見送られながら庁舎を後にし、三期十二年の小串町政に幕を下ろした。
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北川弥助県議
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(湖東・五個荘町)
県議会議員を連続十四期努め、全国の都道府県議で最年長の北川弥助議員(92、五個荘町)=神崎郡選出、自民党・琵琶湖クラブ=が三十一日、四月の県議選に立候補せず、政界から引退することを明らかにした。
北川氏は「高齢でもあり、待望の後継者が決まったことから、今朝、辞めることを決意した。残りの人生で次代の人を育てる」と話し、議員生活五十三年の思い出に琵琶湖総合開発、商工会法の実現、地元・五個荘町の排水完備および企業誘致を挙げた。
明治四十四年生まれ。油の行商をする傍ら青年団活動を展開し、終戦間もない昭和二十五年、第一回統一地方選県議補選に民主自由党(当時)から立候補、初当選して以後、連続十四期五十三年を努めてきた。
このなかで議長を三回、決算特別委員長を四回歴任し、全国農業共済協会副会長、県農業共済組合連合会長、県商工会連合会長、党県連会長なども努めた。相対してきた県知事は武村正義氏、稲葉稔氏、現在の国松善次氏で七人目で、平成十年には都道府県議で初めての在職五十年表彰を受けた。
神崎郡選挙区から
小杉氏が立候補
四月の県議選・神崎郡選挙区から、五個荘町区長連絡協議会会長で県嘱託職員の小杉武志氏(61)が立候補することを表明した。自民党県連が近く公認する予定。小杉氏は、初代五個荘町長・小杉守一氏の息子。
諏訪氏が立候補へ
本紙取材に出馬表明
五個荘町議会議員の諏訪一男氏(60、四期目)が三十一日、本紙取材に対して、四月十三日告示の県議選に出馬することを明らかにした。
今期で引退を表明した北川弥助県議(92)の記者会見を受け、同日午後二時、出馬の意向を示していた諏訪氏にインタビューしたもので、神崎郡のリフレッシュと民意反映のため、再びチャレンジすることを明確にした。
動機について「一隅の小さな声にも耳を傾ける姿勢、これが私の政治信条。町議十六年の経験を活かし、民意を反映した県政づくりに向けて、これからの滋賀・神崎を考えていきたい」と話した。
現在、後援会だよりの印刷準備を進めており、永源寺第二ダム建設計画の中止と国道421号線の早期整備のほか、福祉・環境・教育・ITの充実を公約に挙げている。
諏訪一男 県立八日市高校を卒業後、昭和四十四年に和装縫製業を開業。五個荘小学校PTA会長、真宗大谷派京都教区湖東教区教化委員などを務めたあと、昭和六十一年に町議員に初当選、東近江行政組合副議長、JAグリーン近江農協幹事、県立能登川高校PTA会長などを歴任し、現在、県農政連盟五個荘支部長、愛知川沿岸土地改良区総代、八日市衛生プラント組合議会副議長などの要職に当たっている。
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候補地選定から15年
失速中のびわこ空港
財政再建優先 3年は具体化無理
=出前トークで不透明感晴れず=
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日野町商工会青年部と県職員が意見交換した空港出前トーク
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(湖東・蒲生広域)
昭和六十三年に日野町と蒲生町にまたがるが丘陵地が候補地に選定されてから、今年で十五年目に入ったびわこ空港。
平成十二年十二月に国松善次県知事が総合的判断として「立ち止まること」を表明してから二年が経過したが、県の財源不足や国の地方空港の抑制などを踏まえ、「今後三年間は具体化にむけて動き出せない」(県空港対策課)という。
先月二十七日には、県議会のびわこ空港・交通対策特別委員会(中嶋武嗣委員長)がびわこ空港の整備推進に関する申入書を国松知事に提出した。申入書には、三十年、五十年先の長期ビジョンにおいて空港は必要であるとした上で、空港に関する施策の一定見直し▽予算は情報収集など必要最小限にする▽予算規模に見合った組織の再編と、「現下の情勢等から判断して白紙に戻すべきとの意見があった」ことが付け加えられている。
びわこ空港対策事業費が年々減額され、地元では空港論議がすっかり姿を潜めている中で、空港の確かな実現方策を県民とともに考える「空港出前トーク」が日野町商工会館でこのほど開かれ、同町商工会青年部員(徳田昇部長)と同部OB、町職員ら約十三人が参加し、担当の県職員に対して空港に対する思いをぶつけた。
県空港対策課の正木仙治郎参事は、県や国の動向を説明しながら「財政再建が優先される」と語り、「引き返すつもりはない。しかし、国が今度示す空港整備指針はさらにハードルが高くなるだろう。我慢の年であり、灯を消さないようにしてほしい」と取り組みの継続を訴えた。
商業者の視点から産業の発展や活気ある町の再興を望む参加者からは、「もうできないのかという思いもあった。空港はできるのかできないのか」や「三年後にははっきりとした判断を示すのか」「この状態がいつまで続くのか」と先行きの不透明感に不満の声があがった。
また、「若者の流出防止と子ども世代に住み続けたいと思ってもらえる町にするためには、空港は魅力がある。空港の必要性を実感する若い世代と他の世代には温度差があり、話し合いがまとまらない」との意見も出された。
「造ってほしいと思っている人の気が変わらぬよう対策を打たないと、風化してしまう」と危惧する意見が多く、「びわこ空港の必要性を訴えるためには地元として何をすればいいのか」と詰め寄る一幕も。
トーク終盤、役場職員が「空港の一番の問題ははっきりしないことだ」と指摘した通り、先延ばしする県の姿勢に地元住民の困惑は広がる一方だ。
平成十三年六月から始まった空港出前トークは、昨年度に二十四回(東近江地域で三回)、今年度はすでに十二回(同二回)開かれているものの回数は減少している。「もっとこういう話し合いの場を持ってほしい」との声も参加者からは寄せられていたが、来年度についてトーク実施は未定で、県が積極的に出向いていく機会はさらに減少する見込みだ。
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蒲生町内の幼稚園・小学校
地元のたまねぎとぶどうジャム登場
=お代りするほど大人気=
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ジャムをたっぷりパンに付けほお張る児童ら
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(湖東・蒲生町)
「学校給食感謝週間」の最終の先月三十一日に、蒲生町内の三小学校と長峰・蒲生幼稚園の約千五百人の子どもたちが、地場産のたまねぎとぶどうを使った料理を味わった。
メニューは、フレッシュファーム味菜(あじさい)青空市会が提供したたまねぎ入りミネストローネとボイルサラダ、白身魚のフライの三品で、さつきグループが製造したぶどうジャムとコッペパン、牛乳が付いた。
初々しさが残る西小学校(八木晃校長)の一年三組では、甘酸っぱさが絶妙なぶどうジャムに、児童が列を作り何度も皿に盛ってもらい、パンにたっぷりと付け「おいしい」とほお張っていた。
栄養士の関谷陽子さんは「地元の農産物を使い自然な味わいを感じてもらいたかった。食を通じて郷土に伝わる料理や文化に興味を持ってもらえれば」と話していた。
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共同利用・中止か、継続か?
3町合併破綻後の町立図書館
3町合わせて1、533人が利用
=意見別れる今後の対応=
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3町図書館の共同利用者数(昨年11月現在)
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(湖東・広域)
合併協議が白紙になった安土、五個荘、能登川の3町で、昨年2月1日からスタートした町立図書館の共同利用について、今後どうするのか検討が始まっている。
町立図書館の共同利用は、合併協議の開始を機に、3町の住民が等しく行政サービスが受けられる合併メリットの手本として取り入れられ、それぞれの図書館で協議を重ね、3町内に在住、通勤、通学している人なら誰でも所蔵本の貸出サービスが受けられるようにされた。
各町の図書館管理運営規程には「図書館を利用できる者は町内に居住または通勤、通学する者」と定められており、この運営規則を改正しないかぎり、他の町民の利用は出来ないことになっているが、現実的には、町外の住民という理由で来館そのものを拒むことは出来きず、確認も難しいため、どの図書館も館内で本を読んだりすることは認めている。
他町民への貸出しをサービスに加えた今回の共同利用は「館長が必要と認めるときはこのかぎりではない」との特例を引用して運用を始めた。
各図書館では、証明書の提示を求めてそれぞれの利用者カードを希望者に発行するとともに、3館で最も規模が大きい能登川町立図書館に利用者が集まることから安土町は受益者負担の観点から図書館職員1人を派遣している。
3図書館別の町外からの登録者数(表1・昨年11月現在)は、能登川町立図書館が安土、五個荘の町民合わせて833人と最も多く、次いで五個荘町立図書館の425人、安土町立図書館の275人の順となっている。3館合わせると延べ1、533人が共同利用の恩恵を受けていることになる。
町別の町外図書館利用者は、五個荘町が最も多く552人、次いで安土町の519人、能登川町の462人となっている。
3町の合併が破綻したことにより、共同利用を中止することの理由も立つが、利用する住民の立場からするとこのまま継続した方が歓迎され、行政サービスの充実につながる。どう対応するか意見が別れるところ。
開館当初から町外の貸出を行っている日野町立図書館では「図書館が出来るまで町民が八日市市立図書館の貸出サービスを受け、お世話になったこともあり、町外貸出を続けている。現在、町外利用者は全体の約3割になっているが、図書館運営の活性化につながるなどメリットもある」と話している。
グラウンドやプールなどの運動施設や文化ホールは、財政運営の面からも町外の利用を認めているが、図書館だけは制約を設けている例が多い。共同利用をはじめてちょうど1年を迎え、今後もサービスを続けるか、中止するかの判断を何に求めるのか、検討が重ねられ、3月までには結論が出ると見られる。
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