(全 県)
県議選は四日告示され、十九選挙区に六十六人が立候補した。うち六選挙区で現職十人が無投票当選した。残る十三選挙区五十六人が十三日の投開票日に向け、激しいデッドヒートを繰り広げている。 (文中敬称略、関連記事2面)
【大津市(定数九)】
三宅 忠義64 自現1
藤崎ヨシヲ63 共現1
上田 彰73 自現2
森 茂樹64 共現2
河部 哲幸60 民新
世古 正60 自現3
瀬津 一男78 無新
佐藤 健司30 無新
佐野 高典54 自現1
蔦田 恵子41 無新
成田 政隆28 民新
梅村 正53 公現3
沢田 享子54 無現3
三宅は、市議五人と連携して石山・南郷・大石、田上地区を固めるのが、石山以外で上滑りも見られる。
藤崎は市北部で街頭演説を展開し、地域に密着した問題を取り上げて上乗せを図るが、蔦田のあおりも。
上田は、地盤から新人二人が立つことで陣営が引き締まるが、体調不調説の打ち消しにも追われている。
森は七、八、九日、膳所(相模町)にある選挙事務所を瀬田地区に移動するなど、瀬田へ攻勢をかける。
元市議の河部は一万票を当選ラインに、東レ出身市議三人がフル稼動し、瀬田を中心に上位をうかがう。
世古は、地元の平野、逢坂、中央の三学区を手堅くまとめ、瀬田学区にも食い込むものの、市議の動きがやや鈍い。
瀬津は、介護保険の充実などを訴え、トレードマークのバイク街宣などで無党派層に支持を呼びかける。
元NHK記者の佐藤は「世代交代」を掲げて、瀬田の新興住宅などでミニ集会を開き、草の根選挙を展開中だ。
堅田・真野など大票田の佐野は、地盤の北部を固め切り、地元商工会、農協関係が結束して安定した戦い。
元BBCのニュースキャスターの蔦田は、滋賀工業会、県庁OBなどを中心に、街頭では握手作戦を繰り広げる。
県内最年少の成田は、大学時代の同級生らと自転車作戦。唐崎学区を中心に全市で演説をこなしている。
梅村は、四年後に二議席を目指すため、前回より二千票増の一万五千票を目標に市北部にも浸透を図る。
沢田は、地元から成田が出馬し、電気連合票の二分の一が河部に回るため県教組などが組織固めに躍起。
梅村、佐野がトップを争い、河部、森、世古と続き、残る四議席を沢田、蔦田、三宅、上田、藤崎、さらには成田、瀬津、佐藤らが争う。蔦田に風が吹けば現職一人が破れる波乱も。
【草津市(定数四)】
太田 正明59 自新
黒川 治66 自現6
稲森 善稔57 共新
山田 和広54 自新
出原 逸三56 民現1
元助役で福祉法人理事長の太田は、福祉などを中心に全市へ支持を拡大。JC有志らがムード選挙を展開する。
黒川は、地元・矢倉、草津、草津第二学区を固める一方、保守系二新人に対抗し、老上、玉川、志津学区にも攻勢。
稲森は、乳幼児の医療費無料化などを訴え、前回票(八千百八十五票)に、無党派層や中小企業関係者らの上乗せを狙う。
市議から転出の山田は、地元笠縫学区の票をほぼまとめ、動員力もアップ。後援会会員も一万人突破の勢い。
ダイキン労組出身の出原は、松下グループなど約三千人弱の連合労組を中心に徹底した組織選挙を展開している。
出原が手堅く票を固め、それを稲森、黒川が追い、残る一議席を山田、太田が争う。山田の動きが活発だが、公明票が焦点。
【守山市(定数二)】
堀井 隆彦58 無新
大井 豊50 民新
辻 貢60 無新
保守系の堀井は、経営している保育園などを中心に後援会を拡大する一方、三市議が前々回の得票(約六千票)の上積みに力を注ぐ。
大井は、出身の日本バイリーン、旭化成など連合労組がフル稼動している。上滑りを警戒しながら、一万票の大台を目指す。
保守系の辻は、事務所開きに宇野治自民党第三選挙区支部長の妻の百合子が出席し後継者指名と勢いづく。山田市長の支持者も応援。
大井が一歩リードし、残る一議席を堀井、辻が争う。
【近江八幡市(定数二)】
徳永 久志39 民現1
木田 昌志56 共新
冨士谷英正56 自現3
前回と同じ自民、民主、共産の政党の枠組み選挙で、現職に共産の新人が挑む構図となっている。三候補の政治課題が共通の争点になっていないことから、それぞれ支持基盤を堅守する戦いを展開している。
後援会と自治会を軸にした冨士谷、連合滋賀の労働組織と後援会が母体の徳永、党を中心とした木田が、各自の基盤票にどれだけ積み上げできるのかにかかっているが、投票率の低迷が予想される。
【八日市市(定数二)】
中島 敏55 自現3
西沢 久夫50 無現1
小寺 裕雄42 無新
実績と人脈の広さを強調する自民政調会長代理の中島は現職の強味をフルに発揮。
公認をけった民主の西沢は無党派層への浸透を目論むが引き付けられるか。
出遅れひびく新人の小寺は、若手中心の手づくり選挙で顔の売り込みに懸命。
政党色に染まらない小寺が攻勢をかけ、組織の中島・西沢両現職に危機感が走る。
【蒲生郡(定数二)】
片岡 好夫55 無新
山田 尚夫56 無新
浦田 一郎71 無現2
池内登志子55 共新
杼木 捨蔵61 自現2
三候補で票争奪の自民は、現職の杼木が竜王に軸足を置き蒲生に攻め入る一方、新人の山田は町行政の実績を前面に日野・蒲生での集票を狙う。飛び地の安土から出る新人の片岡も地元一本化と蒲生をうかがい、党内で熾烈な争いを展開。
草苅場の蒲生に各候補が集まる中、一角崩しを狙う新人の池内は共産票をバックに女性票を掘り起こす。 郡内全域で着実に票を固める浦田は、旧さきがけや民主、連合を地盤に無党派層の浮動票にも手を延ばし、自民共倒れで優位に立つ。
【神崎郡(定数二)】
大谷元太郎75 自現9
小杉 武志61 自新
諏訪 一男60 無新
大谷は、四十回を超える個人演説会で地元・能登川町を踏破し、九千票を目標にトップ当選を狙う。
企業人の即応性と人柄を買われる小杉は、顔の売り込みに懸命で、雇用対策等に期待する壮年層の支持も高まってきた。
諏訪は、無党派層を中心に票を掘り起こし、人口増の能登川駅前で徹底攻勢、二千票の上乗せを目指している。
【愛知郡(定数一)】
有村 国宏68 無現7
上野 幸夫62 無現4
有村は国会議員の娘治子氏と二人三脚による地域―県―国の強い連携を強調。 上野は県職経験で県行政との太いパイプに自信、農業でも専門性をアピール。地元でねじれ現象。
組織力で上野やや有利も、若年票の行方次第で有村にも利。
【甲賀郡(定数五)】
菅沼 利隆58 無新
桐山ヒサ子64 共現3
片渕ふさ子55 無新
中嶋 武嗣55 自現1 家森 茂樹51 自現2
谷 康彦61 無新
新人の菅沼は地元・甲西町で新人と競合。河本英典・県連選対委員長も応援演説でテコ入れ。漁協関係での上乗せを狙う。
桐山は党政策委員長の筆坂英世・参院議員らの応援で陣営を引き締める一方、戦
争反対などを無党派層に訴える。
片渕は産廃処分場反対を掲げ、新興住宅地を中心に勝手連的な選挙戦を展開。出遅れを取り戻すのに懸命だ。
大票田の水口町から立つ中嶋は、JAをバックに郡全域で支持を拡大する。土山、信楽町の茶業関係者にも浸透。
家森は、地元・甲賀町の女性候補に票が流れるのを警戒し、空白地の甲南、信楽町を積極果敢に攻める。
元町議、商工会会長の谷は告示直前に引退した青木善政の選挙組織を引き継ぐ。急仕立てだが、連合も全面支援へ。
中嶋をトップに、菅沼、桐山、家森、谷が一万票前後で並び、それを片渕が追い上げる。
【彦根市(定数四)】
手原 政良60 共新
滝 一郎62 自現4
中沢 啓子44 民現1
中村善一郎67 自現3
朝倉 克己68 民現2
昨年の補選に続いて再挑戦の手原は、合併住民投票でも署名活動に奔走するなど、地元稲枝地区から全市へ支持を拡大する。
滝は、手原が地元稲枝から出馬するため、稲枝に続き亀山地区にも事務所を開設し、企業三十社の支援で上乗せを図る。
中沢は、衆院選に出馬した田島一成の後継として補選でトップ当選したが、連合が朝倉支援のため、草の根選挙を繰り広げる。
中村は、地元高宮地区から市中心部を幅広くまとめる。今回、初めて経済界を組織した法人職域支部も真価を発揮へ。
朝倉は、旧ゼンセン同盟や松下電工など連合が、補選で中沢に回った票の呼び戻しを徹底し、一人三票運動を展開する。
中村が頭一つ超え、中沢、朝倉が追い上げ、残る一議席を滝と手原で争う。公明が滝に票を回さなければ、手原が現職を破る勢い。
【長浜市(定数二)】
小川 暢保55 民現2
若山 秀士54 無新
三橋 俊夫64 共新
中川 末治58 自現3
民主が旧さきがけの小川を公認すれば、民主の支持母体の連合が若山を推薦する「ねじれ」現象が起こっている。
小川は、川島信也市長が若山を応援したことにより、中川、若山の競り合いを警戒。旧さきがけや社民の票固めに全力をあげる。
若山は、前回の得票が約五千票だっただけに、合併問題で川島市長を支持し、神照地区のちりめん業者など保守票を取り込んだ。
三橋は告示直前に出馬表明するなど出遅れたが、市議選と連動しながら、社会福祉法人理事の経験を生かし福祉拡充を訴える。
中川は、自民党の衆院2区候補者問題で亀裂が走った川島市長との関係修復に成功し、地元神照地区や建設業者らが勢いづいている。
トップを走る中川に、若山、小川が続き、三橋がどこまで追い上げるか。
【東浅井郡(定数一)】
脇坂 武59 自現3
松井 外文62 無新
自民党県連政調会長の脇坂は、湖北町、虎姫町、びわ町で保守系町議の支持を固め、酒井研一の地盤の一部も引き継ぐ。
松井は地元浅井町のほか、郡内各町で選挙組織を拡大。保守系町議や商工会の有志も浸透にフル回転へ。
定数が二から一に削減された激選区だけに、予断が許されない。
【滋賀郡(定数一)】
岡崎 基子61 無新
松井 俊治71 自現4
岡崎は産廃焼却施設計画の反対を訴えて、南部の新興住宅を中心に支持を着々と広げている。
松井は、後援会組織をフル回転させ、県議四期の実績を掲げて志賀町の票の掘り起こしに懸命だ。
岡崎が松井を激しく追い上げて大接戦。なお昨年の町議選では、産廃焼却施設計画の反対派町議が躍進している。
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