滋賀報知新聞(ニュース)平成15年10月3日第13604号


男性最高齢の黒瀬さん

いつまでもお元気で

=八日市市 市長と園児がお祝い=

記念写真に収まる黒瀬さん(左から二人目)
(湖東・八日市市)
 八日市市内男性最高齢の黒瀬正三さん(99)を、このほど中村功一市長とむつみ保育園の園児らが市辺町の自宅に訪ね、長寿を祝った。

 社会情勢を鋭い視点でとらえた本紙コラム「うたの落書き」でもお馴染みの黒瀬さんに、中村市長から名前入りの万年筆と原稿用紙が贈られ、「元気で、いつまでも長生きしてください」と声をかけられると、「皆さんのおかげでこのように長生きができています」と、感謝の気持ちを表わした。むつみ保育園の池田公平くん(6)と西川夢乃ちゃん(6)からは、みんなで作った色画用紙の花や折り紙の首飾りがプレゼントされた。

 黒瀬さんは長生きの秘訣として、「飲酒・喫煙をしない」「バランスのよい食事」「くよくよしない」「うたの落書きの創作」を挙げる。

 十二月三日の満百歳の誕生日を「元気で迎えられるようがんばりたい」と元気なところを見せ、最近のイラク情勢や市町村合併などの話題について中村市長と語り合った。


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17人が激戦を展開

=中盤を迎えた五個荘町議選=

(湖東・五個荘町)
 任期満了に伴う五個荘町議選(定数一四)は、早くも中盤に差し掛かり、立候補の現職八人、元職三人、新人六人の計十七人が激戦を展開している。合併を控える同町にとっては将来への過渡期を託す選挙となり、各候補も重大な責務を負うことになる。三縁(地縁・人縁・血縁)から都市型選挙の前兆を見せる今選挙、地区別ごとの各候補の戦いを追ってみた(順不同、文中敬称略)。

 【山本、貴船、新堂、木流】元職の片山勝博70(山本)は、縫製業を営む関係から町商工会に人脈があり、務めた同区長を頼りに集票に取りかかる。国領みつ子72(山本)も返り咲きを狙い、町赤十字奉仕団委員長や町消費生活研究会長を活かして全町戦へ。前回、トップ当選した共産の川嶋重剛57(山本)は党派を越えた支持があり、乳幼児の医療費無料化などを掲げている。今年六月に転入したばかりの新人・森本考朗26(山本)は一人で街頭演説を展開し、合併や教育問題を中心に町政改革を訴る。一方、区の推薦を得る中川喜代司55(木流)は、小さな集落から新人が立ったことで苦戦は避けられず、地縁・血縁を頼りに支持拡大に疾走する。新人ながら町政に明るい大橋保治36(木流)は、県青少年団体協議会長や社会福祉審議会委員を務めており、教育・福祉の充実、青年団活動の育成を訴える。

 【平阪、伊野部】行政・政治を理解する重鎮として多くの要請を受けた杉山忠蔵74(伊野部)は、議員歴二十八年の経験と責任から過渡期の町政をチェックしたいと熱弁する。

 【奥】温厚な人物評から、北川留吉(奥)の後継として地区推薦を得た北川満雄(63)は、地道ながらも確実を狙った活動を展開。農業・商工業の活性化対策に熱を入れる。

 【北町屋、石塚、清水鼻】寺村茂和60(北町屋)は、北町屋や三俣等の有志を力に支持拡大に動くが、乱立する山本地区からの攻勢に苦戦。事務所前では選挙カーの銀座通りになっている。

 【金堂、石川】西村實(金堂)からバトンタッチを受けた元助役の中澤嘉夫60(金堂)は、「現場を見る、知る、即対応」を信条に行政歴三十年の経験を生かしたいと熱弁する。

 【石馬寺、七里、下日吉】清水礼三(石馬寺)の後継を受けた日下山幸65(石馬寺)は、自転車部隊による銀輪作戦で路地裏を回り、能登川町との合併問題を中心に七里、下日吉へ支持を訴える。自立出馬の木村禮子53(石馬寺)は、選対のない一人選挙で厳しさはあるが、長年携わる野球審判で子育て層を中心に知名度が上昇。票のかき集めに全力を注ぐ。

 【宮荘】早々と幟を立てていた元職の諏訪一男61(宮荘)は、坪田敏男(宮荘)の引退で地盤を独占。今年四月の県議選再挑戦が功を奏するかが気になるところ。

 【三俣、竜田】出遅れが響く市田治夫65(竜田)は挽回すべく全力疾走。小学校改築に伴うハード・ソフト面の教育環境や、高齢・福祉施策の充実を掲げる。

 【小幡】自身でマイクを握り続ける森澤文夫55(小幡)は、文教民生常任委員長や小学校建設事業調査特別委員長を務めるなど教育面に定評があるが、振興地への浸透がカギとなる。

 【簗瀬】矢野芳幹64(簗瀬)は、前回、有権者五百六十人の地盤で四百票を超える得票数で八位で当選、今回も固い地盤をバックに精力的に動き、高齢・障害福祉の充実等を訴える。

 【和田、河曲】西村吉平59(河曲)は、小さな地盤を克服すべく空白地の下日吉へ攻勢を掛けるが、他候補も入り乱れる草刈り場となっており苦戦を強いられている。

立候補の顔ぶれ
(届け出順 定数14―立17)
諏訪 一男 61 (宮荘) 無元4
森本 孝朗 26 (山本) 無新 
片山 勝博 70 (山本) 無元1
寺村 茂和 60 (北町屋)無現2
日下山 幸 65 (石馬寺)無新 
西村 吉平 59 (河曲) 無現3
北川 満雄 63 (奥)  無新 
市田 治夫 65 (竜田) 無現3
大橋 保治 36 (木流) 無新 
川嶋 重剛 57 (山本) 共現1
中澤 嘉夫 60 (金堂) 無新 
杉山 忠蔵 74 (伊野部)無現7
森澤 文夫 55 (小幡) 無現2
矢野 芳幹 64 (簗瀬) 無現1
中川喜代司 55 (木流) 無現1
木村 禮子 53 (石馬寺)無新 
国領みつ子 72 (山本) 無元1

開票速報―五個荘町議選―
大型プロジェクター
インターネットやiモード


 滋賀報知新聞社では、五個荘町議選の開票場(町公民館)にパソコンを配備し、町民待望の速報体制をとる。独自の取材で入手したデーターを基に各候補の得票数を十五分ごとに集計し、最新情報をホームページ上の「開票速報」サイトと携帯電話のiモードで配信する。また、国道8号線沿いのジョーシン(ピットワン五個荘店)大駐車場に大型ビデオプロジェクターを配備し、刻々と変化する各候補の得票数を映し出す。雨天の場合は中止。
 本社の速報体制は、選管発表より一時間以上も早く当落を判定するなど定評を得ている。速報体制は、投票日の五日午後九時から開票終了(確定)まで。アドレスは別掲。


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竜王町で「ドラゴンサミット」

道の駅を活用し物の交流を

=来年は茨城県龍ケ崎市で開催=

「竜」「龍」の付く15市町村の首長らが集結しまちづくりについて話し合ったドラゴンサミット(竜王町公民館で)
(湖東・竜王町)
 「竜」「龍」の名が付く北海道から鹿児島県まで十五市町村の首長らが一堂に会しまちづくりについて考える「ドラゴンサミット」が先月二十七日、竜王町公民館で開かれ、各自治体関係者や竜王町内の区長、各種団体代表者ら約二百人が参加した。

 開催地を代表して、福島茂町長が「ドラゴンサミットでは、市町村行政の大きな課題をテーマにした中で進められてきた。さらなる振興と活力あるまちづくりをテーマに実りの多いサミットとなることを祈念している」とあいさつし、夏休みに四町村の子どもたちが竜王町で交流を深めた子ども版「プチ・ドラゴンサミット」のビデオが紹介された。

 十六回目を迎え二順目に入った今サミットでは、「産業振興と活力あるまちづくり」をテーマに、十五市町村が順番に、地場産業や観光面での地域活性化策など独自の施策のほか、深刻な高齢化問題、農業の後継者不足といった直面している課題を発表し、意見を交わした。

 熊本県竜北町は「昨年開設した道の駅で、ドラゴンのコーナーを設け、十五市町村から送っていただいた特産品を販売して好評を博している」と報告し、「道の駅がある自治体でドラゴンコーナーを作り、特産物の交流をするとドラゴンサミットと違った魅力が生まれるのではないか。人の交流と物の交流を」と呼びかけた。十一月にオープン予定の道の駅「竜王かがみの里」では、すでにドラゴンサミットに参加している市町村の特産品を販売するコーナーの設置を検討している。
 また、福島町長は「サミットでの交流を生かし、各市町村へ研修や勉強に行く機会を作ってほしい。そのことが地域の活性化につながるのではないか」と提案した。

 最後に、竜王町商工会女性部の邑地礼子部長が、自然と調和した農林水産業の発展、地域の特性を生かした地場産業の育成、人々の交流を促し商工観光の発展、若者が定着する活力あるまちづくり、新しい時代に即応した企業活動への支援と雇用の確保の五項目を掲げた共同宣言文を読み上げ、採択された。

 市町村名を共通項に集うドラゴンサミットだが、各地で合併が進み、新市の誕生により「竜」「龍」の文字が名前からなくなる自治体が出るため、来年の存続が危ぶまれていた。しかし、前日の会議で、子どもたちまで広がった交流の輪を大切にし、できる限り続けていこうと、サミットの継続が決まった。

 来年の開催地である茨城県龍ケ崎市の串田武久市長は、福島町長から開催地で引き継がれるフラッグを手にし、「今年のサミットでは、まちに戻って生かせる資産を与えてもらった。来年のサミットが終焉の地になってはいけないと思うので、協力をお願いしたい」と語った。


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町の特産品を生み出そう!!

「竜王ふなずし工房」オープン

=男の料理グループが開設=

竜王町岡屋県道沿いに開設された「竜王ふなずし工房」
(湖東・竜王町)
 男の料理グループ(竹山兵司会長、約六十人)が先月二十八日、湖国の珍味・ふなずしを加工販売する「竜王ふなずし工房」を、竜王町岡屋県道沿いにオープンさせた。

 “明るい家庭の潤滑油、パートナーシップは台所から”をキャッチフレーズとする同グループは、男女が分け隔てなく台所に立ち、旬の食材やプロの技を身につけ料理することで食文化の向上につなげようと、月一度の四季に合わせた料理講習会のほか、地域に伝わる特産品の加工方法を学ぶ特別講習会を催している。

 竜王町の公民館活動から自主活動へと移行してから三年目を迎え、講師の八幡屋・福本信次料理長の手ほどきを受け、調理師免許を取得した会員が出るほど腕前はプロ並み。

 習得した腕前を生かし、十一月オープン予定の道の駅「竜王かがみの里」でお手製のふなずしを販売しようと、会員で店主の辻澤茂男さんの農社(約三十二平方メートル)を、他の会員から寄せられたカンパなどを活用して総事業費約三百五十万円かけて改築し、本格的な加工所を完成させた。

 ふなずしの情報発信基地を目指す工房には、カウンターとテーブル席合わせて約十五人ほどが飲食できるスペースと、激寒の二月にとれたフナの内臓を出し塩漬けし、更に六〜七月にめし漬けしたフナの樽を保管する倉庫が設けられている。外には、車十三台分の駐車場を完備。

 ふなずし(一匹一千五百円より)や子持ちふなずし(一匹二千円より)、ふなずしの盛皿(五〜六人用、六千円より)のほか、自宅で漬け込み用の塩切りフナ(約三十匹、三万五千円より)・めし漬けフナ(約三十匹、六万円より)も販売し、要望があれば同グループ会員が各家庭まで出向き漬け込みから食べられるまで管理指導する。県外宅配も行う。

 また、会員の料理発表会も兼ねた飲食スペースでは、会員の青木正博さんが料理長を、会員が店員を務める。夏祭りなどで好評を博していた同グループオリジナルの五時間煮込んだ鶏がらスープと合わせた「ふなずしラーメン」が味わえ、湯豆腐や山芋ステーキ、出し巻きなど約二十五種類の料理が取り揃えられている。

 同グループでは、琵琶湖以外にも岡山や金沢など全国から取り寄せるフナを加工し、年間約一トンのふなずし販売を目標に掲げる。

 営業時間は、午後五時から同十時まで。ふなずしの予約および問い合わせは、同工房(電話0748―58―2099、ホームページhttp://e-27.com)または店主・辻澤さん(電話090―3056―1546)へ。 


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安土町の新町政スタート

=津村新町長が初登庁=

1日、初登庁した津村新町長
(湖東・安土町)
 九月の町長選挙で初当選した安土町の津村孝司新町長(54)が一日、初登庁し新町政をスタートさせた。

 午前八時半、職員が出迎えるなか、濃紺のスーツに身を固めた津村町長が役場正面玄関に到着し、女子職員から花束を受け取りニッコリ。庁舎に第一歩を踏み入れた。

 すぐさま防災コミュニティーセンターに百人余りの町職員が参集して開かれた就任式に臨んだ津村町長は、「原点に回帰する行政」「時代の変化にいち早く察知する先進性」「市町村合併の取り組み」の三つの目標を職員に訓示した。

 この中で、原点に回帰する行政では、まず「町民あっての役場であることを自分の意識の中で再確認して欲しい」と前置きし、「役場の中の仕事だけでは、住民とのパートナーシップは築けない、時には職員の肩書きをはずしても住民の中に飛び込んでいく職員になって欲しい」と仕事への積極的な姿勢を求めた。また、「仕事の中で自分のやりたいこと、得意な分野を箇条書きにして私に知らせて欲しい」と広く職員の希望を聞く姿勢を示し、指揮者(町長)一人がタクトを振っていても素晴らしいコンサートにはならない、演奏家である職員一人ひとりが安土町のために何が出来るかを考えて仕事に励んで欲しい」と協力を求めた。

 時代の変化に察知する先進性については「自治体が格付けされ、民間からの資金調達を受ける時代が来ている。厳しい財政運営を乗り切るために民間の視点を取り入れ、自治体運営に取り組んでいく必要がある」と強調し、財政運営に企業会計の導入を目指していく方針を明らかにした。また、最近の社会情勢に、農業の魅力に引かれて都市部から農村部に移り住む動きがあることを挙げて、そうした人々を受け入れる体制を整えていくことにも取り組みたいと抱負を述べた。

 合併については[合併ありきではなく、考えて考えて進めたらこうなったという姿勢で取り組みたい。合併が目標ではなく、まちづくりの手段として必要である」と議論の大切さを強調。「人口規模では、行政効率の面から一市五町、十五万人が今の状況下では一番よいと思うが、隣接のまちとの歴史、文化のつながりも大切にし、町民のみなさんに十分理解をいただきながら進めたい」と民意を反映させて取り組んでいく姿勢を示した。

 すぐに取り組めることとして「黒塗りの公用車の廃止はもちろん、経費削減にIP電話の導入、町の情報発信の方法として月一回程度のメールマガジンの発行、町内で考えられる新エネルギービジョンの策定に取り組みたい。私一人が踊っていただけでは何も出来ないので、みなさんの協力をお願いします」と結んだ。

 このあとの記者会見で、辞任に伴い空席となっている助役、収入役人事について、助役については「しばらく様子をみたい」、収入役は「企業会計に明るい人がいいのではないか」と答えた。今後の合併の取り組みでは、能登川町へもアプローチをしていきたいと話した。

 


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