滋賀報知新聞(ニュース)平成16年2月5日第13709号


湖国のみちづくり

道路行政業績計画書を策定

アウトカムプラン滋賀県版
=目標決め効果的な事業展開=

(全 県)
 近畿地区幹線道路協議会滋賀県分科会(滋賀県、国土交通省滋賀国道事務所)は、社会資本整備審議会の中間答申(十四年八月)に沿って、アウトカム(成果)指標を示すことで効率的・効果的な道路事業を推進するアウトカムプランの県版となる平成十五年度の「道路行政業績計画書」をこのほど策定した。

 これまでの画一的な道路整備でなく、納税者であり利用者の県民に「成果がみえ、実感できる」 道路行政の推進に向け、ニーズに即した事業計画をまとめ、現況や目標値を示し成果(実績)をチェックしながら透明性、効率性、効果的な質の高い湖国の道づくりに取り組むことにした。

 将来像からみた道路整備の目標を▽既存産業の振興と新規成長産業の育成・支援による県内産業の活性化▽誰もが安心・安全に暮らせる優しい県土の実現▽個性と潤いのある生活空間の想像▽環境に対する負荷の軽減▽地域の自立的発展の支援と教育・文化の育成――を五本の柱に掲げた。

 これらを達成するため、中間となる十九年度と最終目標年度を二十四年度に定め、整備目標項目に掲げるアウトカム指標をはじき出している。各項目別の指標は次の通り。現況、十九年度、二十四年度の順。カッコ内は目標達成に向けた主な対象事業。

 【渋滞損失額(年)】千三百億円、千百八十億円、一千億円(栗東水口道路・米原バイパス・西大津バイパス・志賀バイパス・大津能登川長浜線・大津湖南幹線)

 【高規格道路の使用割合】二二%、二六%、二八%(栗東水口道路・信楽道路・志賀バイパス・甲南IC)

 【死傷事故率(億台/キロ)】七十六件、七十三件、七十件(栗東水口道路・西大津バイパス・米原バイパス・大津湖南幹線)

 【バリアフリー化】一二%、三〇%、七一%(大津駅大津停車場線・今津駅安曇川今津線・守山駅草津守山線・彦根駅彦根停車場線・南彦根駅三津彦根線・米原駅彦根米原線)

 【三次救急医療施設三十分圏市町村数】二十四市町村、二十六市町村、三十市町村(栗東水口道路・野洲栗東バイパス・志賀バイパス・信楽道路・大津湖南幹線・湖東八日市線)

 【異常気象時等に孤立する集落数】六十五か所、四十六か所(中河木之本線・山東本巣線・国道422号・国道367号・多賀永源寺線)

 【道づくりサポート団体数】三十八団体、百五十団体、全県的管理構築

 【幹線道路における騒音基準達成箇所数】四十か所、四十五か所、五十八か所(栗東水口道路・野洲栗東バイパス・米原バイパス・志賀バイパス・湖北バイパス・大津湖南幹線)

 【IC三十分圏市町村数】四十市町村、四十四市町村、四十八市町村(甲賀土山線・栗東水口道路・信楽道路・山手幹線・志賀バイパス)


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新幹線びわこ栗東駅が正念場

総務省案で市たばこ税大幅減収か

たばこ税制改革で湖国ビジョン壊滅か
=自民県議「参議院選は戦えぬ」と陳情へ=

(仮称)びわこ栗東駅予定地付近を通過する新幹線
(湖南・栗東市)
 東海道新幹線(仮称)びわこ栗東駅の設置計画が正念場を迎えている。総務省が「市町村たばこ税道府県交付金(仮称)」を盛り込んだ新年度税制改正案を今月中旬にも国会へ提案、成立すれば、栗東市がこれまで大きく依存していたたばこ税が大幅に減り、財政難に陥るからだ。現在、新年度予算編成のまっただなかで、市職員は「財政案をたてられない状況」と頭を抱えている。       

【高山周治】



 昨年十二月、栗東市議会は企業誘致することで税収アップを目的にした、たばこ業者への事実上の優遇措置といえる「企業事業資金貸し付け条例」の改正案を一旦可決したが、同日発表された政府与党の税制改革大綱に盛り込まれた「市町村たばこ税道府県交付金(仮称)」を受け、あらためて異例の継続審議となり、宙に浮いたままになっている。

 総務省の地方税制改正案要旨によると、「市町村たばこ税道府県交付金(仮称)」とは、特定の市町村にたばこ税が集中するのを防ぐため、一定額を超えた税収を市町村から県へ納める仕組み。ちなみに一定額は、成人一人当たりの消費本数(全国平均一日約七本)の三倍と設定している。

 同案が適用されれば、同市にたばこ税収として約三十五億円入る場合、約二十二億円を県へ納めることになり、約十三億円しか手元に残らない。そうなると、同市がたばこ業者へ振興資金を出して、誘致するメリットがなくなる。

 新幹線新駅設置の負担金への影響は大きい。負担金の枠組みの全国例を見ると、地元自治体と県、周辺市町村でそれぞれ三分の一づつの折半。びわこ栗東駅設置費用は約二百四十億円と試算され、同市の負担は約八十億円になる。新駅設置を目的に積み立てている同市の基金は約三十億円あり、さらに五十億円が必要だ。このうえ、周辺整備への投資もある。

 同市の胸算用では、たばこ税収約三十五億円のうち、約五億円は一般施策、約十五億円は福祉・教育施設の建設費や債務返済、約十五億円を新幹線新駅へ充てるつもりだった。しかし、総務省の改正案で状況は一転、適用されれば十三億円しか入らないため、事業の停滞は必至だ。

 平田善之総務部長は、「たばこ税に代わる大きな税収を検討するのは難しい。財政難のなか、新幹線新駅だけに財源を充てる状態になく、総合福祉センターの建設、大宝小の分離など福祉教育施策も目白押しで厳しい。抜本的に思いきった見直しをしないと、市財政がもたない」と、苦悩を隠せない。

 また、新幹線新駅の設置推進を掲げていた市議会与党会派・栗政会(十一人)では、今後の扱いについて様々な観点から意見があり、一本化するまでは至っていないという。ただし、「今月中旬には市予算案が発表されるため、それまでには会派としての一定の結論を出さないといけない」と、川崎等議員は見通しを語る。

 このほか、目片信大津市長の「新駅設置促進協議会」脱会意向の表明も暗い影を落とす。澤昌廣栗東市新駅設置対策課長は、「大津市民の利用見込みが少ない、との意見は厳しく受け止めている。今は設置を巡る話し合いの最中なので、協議会に残ってもらえるよう粘り強くお願いするしかない」としている。

 自民党の有力県議は、「新幹線栗東新駅は、滋賀県の中核プロジェクトであり、これがとん挫すれば、国松知事の政治生命だけでなく、新駅を公約に掲げていた自民党、なかんずくこの夏の参議院選では敗北が必定。国に対してたばこ税の改正反対ののろしを上げていきたい」と、激怒している。


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野洲川

石部頭首口改修に地域の意見

水に親しめる環境づくり
=洪水防ぐため中洲撤去、生態系は移植=

新しい石部頭首口の完成予想図
(湖南・石部町)
 近畿農政局が実施している、甲西・石部町内を流れる野洲川の石部頭首工改修に伴う周辺整備について、野洲川の沿岸市町と住民団体、漁業関係者、学識経験者らが話し合う協議会がこのほど石部町役場で行なわれた。地域の意見を反映しながら、維持管理しやすいものにするとともに、水辺に親しんでもらえる施設にするのが目的。

 今回の改修で撤去される現在の石部頭首口は昭和二十九年に完成し、守山市、栗東市、中主町、野洲町の二市二町の水田約千四百ヘクタールに農業用水を供給してきた。老朽化によって機能低下し、洪水被害を引き起こす恐れがあるため、新しい頭首口が建設されることになった。

 総事業費百三十億円を投じて、旧頭首口の下流百メートルで建設中の新頭首口は、ゴム布製の堰を膨らましたり、しぼませたりして水量を調節する可動堰で、全長二百二十メートル。今年九月に完成、十月から供用開始する。

 周辺整備では、環境学習や水に親しんでもらう空間として利用してもらおうと、親水空間や魚道の観察施設、ホタル水路、資料館などの設置を検討している。

 また、水生動埴物の宝庫として保全が議論されていた上流の中洲については、旧頭首口がなくなった場合、この中州から土砂が新頭首口に流れ込み、治水上問題になるとして撤去する。農政局は、「中洲の表面をそのまま親水公園に移植すれば、生態系はほぼ保たれる」と説明した。


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大津市

銀世界と戯れよう!

「ふれあい雪まつり」
=8日、葛川少年自然の家=

楽しい雪遊びでいっぱい

(湖西・大津市)
 大津ふれあい雪まつりが、八日午前十時から葛川少年自然の家一帯(大津市葛川坊村町)で開催される。入場無料。
 会場では、そりすべりや親子スノーボート競争など楽しめる雪遊びコーナー、公式ルールによる雪合戦が体験できるスポーツコーナー、うどんやぜんざいで体を暖めるうまいもん広場が設けられる。
 雪不足のため中止になることもある。問い合わせは実行委員会(電話077-599-2001)へ。


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第27回町民のつどい

作家・鈴木光司氏が講演

=2月7日文芸セミナリヨ=

鈴木光司氏

(湖東・安土町)
 安土町の「第27回町民のつどい」と「東近江地域男女共同参画ひろば」が2月7日午後1時から文芸セミナリヨで開かれる。

 パイプオルガンの演奏のあと、町の今年度人権週間作文コンクールで優秀作品に選ばれた安土中3年生・森山亜利沙さんが受賞作品「私の弟」を発表する。

 このあと、近江八幡市のチームてくてくの朗読劇「これでいいん?!〜次の一歩を踏み出すために〜」が上演される。

 休憩のあと、政府の少子化への対応を推進する国民会議委員で作家の鈴木光司氏の記念講演「パートナーシップと子育て」が開かれる。

 鈴木氏は「らせん」で吉川英治文学新人賞を受賞。当日は、自らの子育て体験を通して「父性のあり方」について話す。参加無料。託児所と手話通訳を設ける。 

 


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