滋賀報知新聞(ニュース)平成16年3月5日(金)第13734号


すべての提案・協議終える

1市4町合併協議会の第8回会合

通園・通学区はそのまま
=保育料や保育時間 新市で調整=

すべての提案と協議を終えた1市4町合併協議会の第8回会合
(湖東・広域)
 八日市市・永源寺町・五個荘町・愛東町・湖東町合併協議会(会長=中村功一八日市市長)の第八回会合が二十六日、愛東町の総合福祉センターじゅぴあで開かれ、学校教育と社会教育事業の方針を決めたほか、新市まちづくり計画を承認。これによって全ての提案・協議を終え、各市町の協議事項となっている町名・字名の報告を残すのみとなった。

 学校教育では、幼・小・中学校の通園、通学区は現行の通りとし、教職員の資質向上や施設整備に努めるほか、通園、通学バス、通学補助は新市において新たに基準等を設けて調整するとした。幼稚園の保育料や保育時間については平成十七年度から統一する方針で、全員賛成により承認された。

 保育料については、保護者をはじめとする一般の関心が高かったが、八日市市と永源寺町の差額二万八千円の問題についても言及されなかった。現在の保育料は、八日市市が月額六千円で年間七万二千円(十二カ月徴集)、永源寺町は四千円で四万四千円(八月を除く十一カ月徴集)、五個荘町は四千六百円で五万六百円(同)、愛東町は四千五百円で五万四千円(十二カ月徴集)、湖東町は五千円で六万円(同)。

 社会教育は、文化振興や教育事業はそのまま引き継ぐが、一本化すべきものと地区単位で取り組むべきものとを区分して実施。図書館も、相互利用が図れるよう調整し、開館時間を午前十時から午後六時までにしたいとした。ただし、愛東町(最長午後九時まで)と湖東町(同八時まで)の夜間開館は平成十七年度中に利用状況を考慮して検討する。休館日は月曜と水曜日の案が出ている。

 このほか、新市まちづくり計画素案の最終修正案をチェックし、県との本格協議に移すこととした。閉会後、さっそく国松善次県知事に報告され、次回の会合で確認する。

 今後のスケジュールとしては、次回の第九回会合で平成十六年度事業と予算および町名・字名を協議し、新市まちづくり計画を確認。第十回会合で全協定内容を確認し、五月二十日に八日市市商工会議所で調印式を行う。以降は、隔月で会合を開き、来年一月二十七日の第十四回会合で同協議会を解散し、二月十一日に新市が発足する予定。

 第九回会合は、三月二十五日午後二時から永源寺町地域産業振興会館で開かれる。傍聴定員は四十人。


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循環型社会めざそう

リサイクルガラスでアート

=土田建材 工房オープン=

ガラスアートを楽しむ参加者
(湖東・五個荘町)

 家庭から出る空き瓶や、廃材の窓ガラスをリサイクルした世界でただ一つのオリジナルガラスを作る「ツチダチャコール工房」が、五個荘町小幡の土田建材(土田喜一社長)内にオープンし、子供たちや婦人会メンバーらが楽しいガラスアートを体験している。

 「捨ててしまえば不燃ゴミですが、ほんの少し手を加えるだけで新しい姿に生まれ変わることが出来ます。物を大切にする心から始まる、本当の循環型社会を築きたいですね」と話すのは、同社の中川武司課長。

 毎日運び込まれる廃ガラスを見て「何かに役立てられないか」と考え、昨秋ごろから子どもたちの環境学習や地域の生涯学習体験の一つとしてリサイクルガラスアートを考案。焼成の電気釜を手作りしたほか、工房全体をリサイクルシンボルにしようと電気配線以外は全て廃材で造り、先月二十二日にオープンを迎えた。

 この日は、愛東町百済寺から婦人会メンバーが訪れ、ブルーやピンク、グリーンに光る小さなガラス片で絵を描き、盛りつけが楽しい小皿や箸置きのほか、壁掛けなどのインテリア雑貨を作った。

 材料は全てリサイクルガラスで、色とりどりのガラス片は近隣の酒屋や住民から寄せられた空き瓶を粉砕したもの。また、土台の板ガラスは、家屋の解体で廃棄される窓ガラスを活用し、蝶々やチューリップなど思い思いの絵皿を作り、自分だけのオリジナル作品に大満足していた。

 同社は、解体工事と産廃の収集運搬、中間処理を行っているが、全国的な埋め立て地の逼迫を背景にリサイクル化を目指し、ISO14001認証取得で建築廃材のゼロエミッションを図っている。

 これまでにも、廃竹を炭化させた床下調湿炭「ガイア炭」を川合技研(愛知県)と共同開発し、衣・食・住に役立つ竹炭製品や無農薬の土・稲づくりを進め、これらの研究成果を公開するなど、地域のエコ生活を推進している。

 ガラスアートは、楽しみながら環境を学び、地域から広がる循環型社会に期待を寄せるもので、家屋をリフォームしたお年寄りなどからも「新しい形で馴染んだ家の一部が残った」と喜びの声が届いている。

 体験希望者はツチダチャコール工房(0748―48―2287)へ。手持ちのビーズやビー玉、おはじき等のガラス素材も利用できる。エプロン持参。


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40〜60代女性 健康の秘訣学ぶ

=蒲生町でキレイになろう講座=

プリンをストローで吸いドロドロ血の血管内を体感する受講生ら
(湖東・蒲生町)
 蒲生町保健センターは、生活習慣病を予防し健康に過ごすための秘訣を探る「からだの中からキレイになろう講座」を、先月二十七日から三回シリーズで同センター多目的室を会場に始めた。 

 受講生は、公募で集まった四十〜六十代の女性で、中には四十歳以上の町民を対象に秋に同町で実施されている基本検診で要指導や要観察の診断を受けた人も参加した。

 初回のテーマは、「からだの中からキレイになるコツ」。講師を、同町福祉保健課の本田千夏子さんと伊藤真世さんの二人の保健師が務めた。

 まず、受講生十二人は三班に分かれ、当日の朝の食事を発表、五十代の女性が一日に必要なカロリーを班ごとに考えた。講師から、力仕事をしている場合には二千百キロカロリー、適度な運動をしている人は千九百キロカロリー、家にいる人は三〜五歳児の食べる食事量と同じぐらいの千四百五十〜千六百五十キロカロリーで十分と聞くと、「半分にせなあかんな」や「よばれすぎやわ」と言った声があがり、自らの食生活を反省していた。 

 また、中性脂肪が溜まった血管内部の写真を見て、「わー通り道がない」と目を丸くし、一日で消費できないものは脂肪となり、体内に蓄積し脳硬塞や心筋梗塞につながる危険性を実感していた。

 自分の体であっても内側までは見ることができず未知の世界。受講生らは、心臓や腕、細動脈などの血管の太さについて、えんぴつや楊枝、五百円玉といった日用品を使って予想。脈拍測定を行い、これまで生きてきた中で打った脈拍数を算出し、十六億回(四十四歳)という膨大な数字に驚いていた。

 続いて、お茶とプリンが入った二つの紙コップが用意され、受講生らはストローで吸い上げることで、サラサラ血とドロドロ血の血管内での圧力の違いを体験。プリンだと吸い上げにくく、ストロー内にもかすが残ることを目の当たりにし、ドロドロ血の脅威と血管に負担をかけないよう血液をきれいにしておく必要性を痛感していた。

 次回は、「家の中で一人でできる簡単体操」をテーマに、運動による体内の健康維持管理方法を学ぶ。 


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鏡地区の歴史 絵画で発信

凛々しい源義経が参上

=道の駅「竜王かがみの里」で=

訪れた人の目を引き付ける「源義経元服の図」
(湖東・竜王町)
 道の駅「竜王かがみの里」の歴史広場に、最もゆかりのある「源義経元服の図」(縦二メートル三十五センチ、横一メートル八十八センチ)が先月二十五日からお目見えし、訪れた人が足を止め絵画を通して鏡地区の歴史の一端に触れている。

 同駅から制作依頼を受け描いたのは、大津市在住の画家・高木唯可氏。高木氏は、昭和五十八年に京都精華大学造形学部洋画科を卒業、京都府内幼稚園・小学校の壁画や能登川町立障害福祉センター天井画の制作を手掛け、平成十三年には第二回池田満寿夫記念芸術賞準入選に選ばれ、個展開催など幅広く活躍している。現在は、NHK京都文化センターなどで絵画教室の講師も務めている。

 今回は、粉末の顔料に接着剤として卵を混ぜて描く古典技法「テンペラ画」が用いられ、約二カ月かけて制作された。

 「源義経元服の図」には、京都の鞍馬寺より牛若丸が鏡池の清水を使い、烏帽子を乗せ元服し源義経と名乗る場面が描かれている。元服はいかめしい儀式の下にとり行われるものだが、図には案内人の金売り吉次と義経の二人しかいない。源氏の左折れ烏帽子に浅黄の絹の直垂を身につけ、腰には守り刀と黄金作りの太刀を帯びた義経が、平家を滅ぼし再び源氏の御代を思う強い意思を抱いて、都を見据えている。その凛とした姿は、見る者を引き付ける。

 また、背景には、澄み切った美しい「鏡池」と「烏帽子掛松」、竜王町花「あえんぼ」が配してあり、立体的で透明感ある作品に仕上がっている。

 高木さんは、「この古典的な素材は、古代と現代は本当の奥深いところでは同じであるという宇宙意思を示しているように思える」と作品に込めた思いを語る。

 この図は、今後も屋外イベント会場となる歴史広場に飾られ、鏡地区の歴史発信の一役を担う。


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春の特別展

冠りものと履もの展

江戸から昭和までの80点
=市立資料館=

市立資料館で始まった春の特別展
(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市立資料館の春の特別展「冠(かぶ)りものと履もの展」が2日から始まった。4月18日まで。

 春の観光シーズンにあわせた恒例の展覧会で今回は、頭にかぶるものと足に履くもののに視点を置いた。会場には、婚礼の「揚帽子(江戸)」や「角隠し(大正)」、「兜」など江戸から昭和30年代までのかぶり物50点と末広がりの「高下駄」やヨシ刈り専用の「ヨシ刈り下駄」、水中の藻を採る時に使われた「桶ぐつ」など履き物30点を展示、紹介している。

 いずれも同館所蔵の資料で身体の頂点と足下にスポットを当てた異色展となっている。中でも、平安時代頃から高位な女性がお忍びで外出するとき、顔を隠すためにかぶったといわれる「被衣(かずき)」も展示され、来館者の目を引いている。市民の入館は無料。月曜と祝日の翌日は休館。午前9時〜午後4時半。 

 


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