滋賀報知新聞(ニュース)平成16年3月8日(月)


東近江の 広域行政 一般会計25億円

平成16年度当初予算成立

高規格救急車など3台導入
=救急医療充実の365日体制確保=

(湖東・広域)
 東近江行政組合(管理者・中村功一八日市市長)の三月定例議会が今月二日に開かれ、提出の九議案は原案通りすべて可決し、構成二市七町の分担金などで事業展開する平成十六年度予算が成立した。

 一年交代の役員改選では、議長に古谷良衛氏(永源寺町議会選出)、副議長に大橋平治氏(能登川町議会選出)、議会選出の監査委員に西居勉氏(近江八幡市議会選出)を決めた。

 一般会計は、二十五億一千七百二十万円と前年度当初に比べ一・八%(四千四百七十万円)増となった。これは、職員数が二百四十一人と三人増えたことや、三人が退職することなどによる。人件費(十九億四千九百万円)や公債費(一億六千七百万円)の義務的経費(全体の八四・〇%)が会計を圧迫する中で、緊急車両の購入など将来への投資充実に努めている。

 歳入の九割を占める各市町からの分担金・負担金は、二十二億七千五百万円と前年より約八十万円減少し、国や県の支出金も百万円減の二千六百万円となった。これでも不足するため財政調整や職員退職基金から一億二千六百万円(前年当初比四五・八%増)を取り崩し、借金に当たる組合債四千五百万円(同一九・三%減)で切り抜けた。

 歳出のほとんどが消防費の二十二億六千百万円で、予算合計の八九・八%を占める。主なものでは、消防着の新調(千三百万円)ほか、緊急車両三台を八千万円で更新する。高規格救急車一台を近江八幡消防署に、ポンプ車を近江八幡消防署と日野消防署に各一台それぞれ配備する。

 一方、救急医療特別会計は一億三千四百万円(同〇・〇八%減)となった。二次診療対策費(委託料)三千六百万円を計上し、日・祭日の夜間だけでなく、平日夜間と土曜日の午後からも輪番制による二次病院での診療が受けられる。これで休日急患診療を含め年間を通して三百六十五日の救急医療体制を確保した。

 また、ふるさと基金事業特別会計(七百万円)では、イメージアップ推進(八十万円)や夏の祭典(二百九十万円)、滋賀ロケーションオフィス負担金(百五十万円)など地域振興策に取り組む。


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若手人形師・東之湖(とうこ)さん
商人屋敷で「匠の技」披露
=雛人形めぐりで実演会 温もり伝わる伝統と技術=

観光客の質問に応えながら、製作実演を行う東之湖さん
(湖東・五個荘町)
 五個荘町に工房を構える人形師・東之湖さん(本名=布施和信)。五月十九日から始まる日本橋高島屋の日本伝統展に出品することになり、伝統技術を受け継ぐ若手人形師として注目を集めている。そんな東之湖さんが三日、雛人形めぐりを開会中の近江商人屋敷で制作実演を行い、先人たちが温めてきた匠の技と優しい微笑みの人形たちを披露した。

 贈られた人への幸せを願い、新たな息吹を吹き込む人形師。大量生産の時代、小物に至るまで一つひとつ手作りする世界は厳しいものあるが「想いが受け継がれる物だからこそ、一生大事にされるものを創りたい」と話し、心の温もりが伝わる人形づくりが一生のテーマだという。

 東之湖さんは現在三十三歳、父・征寿さん(本名=布施征男)の仕事に感銘を受けてこの道に入り、全国の師を訪ね歩いては腕と感性を磨いてきた。十年前からは父との二人三脚を続けたが、経営の責任と接客から生まれる「心のふれあい」を学ぼうと、独立。国道8号沿いに五個荘店「人形の布施」を設立し、職人と業者らによる人形自慢大会(平成十三年)で全国人形通産大臣賞を受賞、創作の門戸も開き、地場産物をPRする近江麻布雛人形なども手掛けている。

 この日は、近江鉄道と町主催の「グルメトレイン―ひな御膳&ひな人形めぐり―」(二十四日までの毎週水曜日運行)の観光客が訪れ、百セット余りある雛人形展と東之湖さんの制作実演を見学した。

 実演会は、完成までの行程と技を見ることによって、より充実した鑑賞を楽しんでもらおうと町が依頼したもので、快く了解した東之湖さんは、お雛様の由来や変遷、三人官女などの意味を説明しながら、芯となる胴部と襟づくりを披露。館内の人形たちについて「三百年も前に作られた寛永雛、享保雛が展示されているが、時間の経過を思わせないほど型崩れしていない。また、代々、大事に扱ってもらっていたようで、嬉しく微笑んでいるよう。僕の雛もそうでありたいな」と話していた。


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新年度当初予算案など25議案上程

安土町3月議会8日開会

一般会計は実質マイナス
=役場を7課に統廃合へ=

(湖東・安土町)
 安土町の3月定例町議会は8日に開会、町当局から平成16年度当初予算案など予算関係15件、条例関係8件、人事案件1件、その他1件の計25議案が一括上程され、審議に入る。

 予算案件のうち、新年度当初予算案は、一般会計と国保、老人保健など特別7会計を合わせた総額は80億8、049万9千円で、前年対比992万5千円減のマイナス0、1%とした。

 うち、一般会計は、前年対比2、4%増の47億2、200万円としたが、借り換えによる減税補てん債を差し引くと実質2、6%減のマイナス予算となっている。

 歳入面では、三位一体の改革の進捗により所得贈与税2千万円、安土小体育館とプールの改築等により国の補助金3、549万5千円それぞれ増額となるが、国からの普通交付税と県支出金はいずれも減額となる見通しとした。

 国、県からの支出金の減額や安土小体育館とプールの改築事業による資金不足を補うため、財政調整、減債、文化振興、体育厚生施設整備の4基金から計5億9、981万5千円を切り崩してやりくりした。

 歳出面では、安土小体育館とプールの改築事業を盛り込んだ教育費だけが、増額となったものの、政策の厳選や事業の精査など、徹底した見直しを行い、総務費、民生費、土木費などは、いずれも減額し、厳しい財政状況を乗り切ることとした。

 平成15年度一般会計補正予算案は、1億4、939万1千円を減額し、総額44億3、654万8千円とするもので、主な内容は、介護保険事業への繰出金1、216万3千円、合併処理浄化槽に関する補助金369万5千円、ほ場整備事業の負担金など農地費1、237万8千円、公共下水道事業会計への繰出金1、394万8千円をそれぞれ削減した。

 中でも、特別養護養護ホーム外溝工事(800万円)、学童保育所建設工事費(672万円)、農地の測量業務委託費(609万2千円)、消防センター工事費(2、300万円)、公民館改修工事費(1、700万円)など、建設事業費の減額が目立っている。

 条例関係では、役場の機構改革をめざし、現行の総務課と税務課以外の6課の各係を統廃合し、新た設ける「企画観光課」、「住民課」、「福祉課」、「産業振興課」、「建設課」の5課に分散、統廃合して計7課にする課設置条例の改正案が提出される。

 今回の機構改革案について津村孝司町長は「行政の効率化を図り、職員の志気がさらに高まるようにしたい。新設の企画観光課を政策の推進実行課として位置づけ、自然環境保全への取り組みなど循環型社会の実現に向けた施策を進めたい」と話している。


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賛否論に延べ1千人

18歳以上の町民1割参加

若い人は極少数
=安土町の合併住民懇談会=

町防災センターで開催された各種団体の懇談会
(湖東・安土町)
 1日から各種団体を対象に始まった安土町の「合併住民懇談会」は4日で終了した。先月18日から町内30カ所を巡回して開催された自治会単位の懇談会には875人、また、46の各種団体を対象にした懇談会には4日間で179人が訪れ、参加者は合わせてのべ1千人を超えた。今回は広く住民から意見を聞くという懇談会としたことから、1市1町の枠組みや広域合併への発展、単独など、さまざまな意見が噴出した。

 町は、これらの意見を集約して公開していく予定。また、今月末をメドに18歳以上全員の町民約1万人にアンケートを実施する準備を進めている。懇談会は、当初から町が住民の意見を聞くというスタンスをとったことから、より多くの人に発言の機会があり、自由な意見が述べられたことに評価が寄せられたが、まちの将来を担う若い年代層の参加が極端に少ないことは残念との声があった。


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県政に参画

県環境審議会委員

=3人以内を公募=

(全 県)
 県では、滋賀県環境審議会委員を公募している。

 主な職務は、滋賀県環境審議会に出席し、環境保全に関する基本的事項について、調査審議に参加することで募集人数は3人以内。

 応募資格は、県内に在住または在勤・在学している人で、年齢が満20歳以上。これまでに公募により滋賀県環境審議会委員に選任された人は応募できない。任期は、4月から2年間。

 応募方法は、県のホームページならびに県庁、地域振興局(環境課、環境森林整備課)、市町村の環境担当課窓口に備えてある同委員応募書に必要事項を記入し、環境保全についての課題と、その課題に対する提案・意見等を1千字程度にまとめた意見書を添える。

 応募と問い合わせ先は、〒520−8577 滋賀県琵琶湖環境部水政課琵琶湖環境政策室(電話077−528−3354)へ。締め切りは、3月19日必着。 応募者の中から意見や活動経験などを総合的に考慮して委員を選考しその結果を本人に知らせる。

 


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