滋賀報知新聞(ニュース)平成16年7月30日(金)第13860号


水生生物から環境学ぶ

愛郷の森で親子10組

=自然の恵み 藍染め体験も=

種類ごとに分類し、生物たちの特徴・生態を聞き入る子どもたち
(湖東・永源寺町)
 藍染め体験と川の健康度をチェックする「東近江親子環境学習会」が二十七日、永源寺町和南の愛郷の森で行われ、二市七町在住の小学生親子十組二十五人が参加した。

 身近な自然にふれ合うことでその恵みを再認識し、人間と環境との関わりを学ぶ東近江地域振興局環境課主催の学習会で、森内の八風窯と渋子川一帯で催した。

 藍染めは、奈良時代から行われる草木染めの一つで、「ジャパンブルー」と言われる紺と青色の中間色はたいへん美しい。これらの歴史や染織方法を同窯の中根さん夫婦から学んだあと、さっそく絞りに取りかかり、糸やビー玉等を使って星、水玉、じゃばら折りなどのオリジナルバンダナを染色。空気に触れると緑から青色に変化し、親子で「わー、きれい」と完成を喜んでいた。

 午後からは渋子川に移動し、エメラルドグリーンの水に歓声を上げると網、バケツを持って生き物を探しだした。

 最初、怖々と触っていた子どもたちだが、「あっ、ここにもいるよ」など楽しそうに追いかけ、ナガレトビケラやヒラタカゲウ・ヘビトンボ・サワガニなどを捕まえた。

 集めた虫たちは、安土町教委の関川雅之さんの指導で種類ごとに分類し、指標生物が記された集計表にマークを付けていくと、いずれも「きれいな水」の生物であることが分かった。

 子どもたちは、「私の所はどうかな」「きれいかな」と興味を持ったようで、職員たちは「遊んでいるうちに生き物とのつながりができ、命を大切にする心を持ってくれたと思う。夏休みの自由研究にしてもらえるかな?」と期待を込め、人間と自然が共生できる循環社会の必要性を話した。


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子ども映画会

ファインディング ニモ

=8月1日 五個荘町=

(湖東・五個荘町)
 夏休み子ども映画会「ファインディング ニモ」が八月一日、五個荘町てんびんの里文化学習センターで上映される。

 オーストラリアのコーラル・リーフを舞台に、カクレクマノミの卵四百個がふ化しようとしていた。そこへカマスのバラクーダが襲撃、母親の命と引き換えに一つの卵が残され、生き残った父マーリンが“ニモ”と名付けて大事に育てていく。

 そして六歳になったニモに、初めて学校へ行く日がやって来た。しかし、ダイバーに連れ去られ、生きては帰れないという「人間の世界」へ。打ちひしがれるマーリンだったが、陽気なナンヨウハギ、ドリーの助けを借りてニモを取り戻す旅へと出発した。

 小さな魚の親子が、勇気を振り絞って挑むアドベンチャーを描いたディズニーのアニメ映画で、感動的なストーリーと色とりどりの魚たちが美しい海中世界を映し出している。

 午後二時上映。入場無料。同センター(0748―48―7100)。


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川で遊び学ぶ!!

「かいどり大作戦」

=参加者を募集中=

(湖東・蒲生町)
 NPO法人蒲生野考現倶楽部(森田英二理事長)は、思いっきり川で遊び学ぶ「かいどり大作戦」(蒲生町教育委員会後援)の参加者を募集している。

 開催日時は、八月一日午前九時半から午後三時まで。蒲生町役場横の佐久良川で、川をせき止め中の魚をつかんだ後、川に住む魚・生き物の種類やパックテストによる水質調査、プランクトンの観察など、あらゆる角度から川の診断を行う。 対象者は、子どもから大人まで誰でも参加できる(小学四年生以下は保護者同伴)。定員は百五十人。

 参加費は一人一千円で、当日徴収。弁当と水筒、タオルを持参する(網やバケツの持参可)。参加希望者は、住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、ファックスもしくはEメールで申し込む。申し込みおよび問い合わせは、蒲生野考現倶楽部事務局・歯黒さん(電話0748―55―0328、FAX0748―52―1925、Eメールhaguro@gamouno.com)または蒲生町教育委員会社会教育課(電話0748―55―4893、FAX0748―55―1160)へ。  


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若者の感性や知恵をまちづくりに!!

竜王町と立命館大 「学術交流協定」締結

=地域こそ生きた研究室=

注目が集まる学生(前列)と行政の連携
(湖東・竜王町)
 竜王町は二十三日、産官学民が連携と交流を深め一体となって地域振興を考える第一歩として、立命館大学(長田豊臣学長、京都市)と「学術交流協定」を結んだ。次代を担う若者が定住したくなるようなまちづくりを目指す同町では、「学生の知恵をまちづくりに」と大きな期待を寄せている。

 今回の協定では、地域振興や学術交流・教育の発展を目的とした包括的な「学術交流協定書」を同大学と締結し、同町が先月二十一日に国から認定を受けた“地域再生計画”の推進を共通目標とする「地域再生計画共同研究協定書」を同大学政策科学部(川口清史学部長)と結んだ。

 両協定とも平成十九年三月三十一日までの約三年半を期間としているが、その後も継続していく方針。学生たちは、年度ごとにテーマを決め、キャンパスを飛び出し一つの地域をフィールドに、実践的かつ実現可能なまちづくりビジョンの政策立案方法を学び、研究の成果を町に提案していく。

 昨年九月、同町は、まちづくりについてアドバイスを受けていた立命館大学政策科学部・高田昇教授のゼミ生約二十人に合宿の場を提供。自然環境・生活環境・観光リゾート、産業の四テーマに分かれた学生たちは、町内の住民グループや企業からの聞き取り調査、同世代の青年団との懇談など情報収集を行ない、研究を重ねた。

 その後、「自立・循環・持続」をキーワードとしたまちづくりの具体案を、同年十一月にドラゴンふれあいセンターで開いた報告会で町民らに提案、学生たちの新たな方向性や切り口、真剣な取り組みが高く評価された。

 こういった交流実績を踏まえ、山口喜代治町長は、調印式で「若者にとって魅力あふれる町、住み続けてもらえるまちづくりを進めていくことが重要であると考えている。一万三千人の小さな町ではあるが、今後は何万人もの知的組織である立命館大学の先生や学生のみなさんの力を借り、是非とも竜王町にふさわしいアイデア・提案を県外の若者の視点からお願いしたい」と期待を寄せた。

 高田教授は、「町そのものが学生にとって生きた研究室である。まちづくりの過程を共有することに意義があり、一過性のものではなく継続的に取り組んでいきたい。全力をあげてエコタウンの実現を目指す」と意気込みを語った。

今年の研究テーマ
「公共交通の充実」 

 エコタウン実現を掲げる地域再生計画の共同研究に携わるのは、高田ゼミの四回生六人と大学院生一人の計七人。同町では、主要地方道近江八幡竜王線の竜王ダイハツ前から庄村までのバス運行(運行回数=平日十九往復、休日十八・五往復)を、JRバスが来年四月に廃止する方針を示唆していることから、公共交通施策の検討が緊急課題となっており、学生らは「環境に配慮した公共交通の充実」をテーマに環境共生型の地域交通システムについて調査・検討する。

 学生を代表して四回生の神藤麻未さんが、「住民ニーズをアンケートなどで把握し、老人会や青年団など町内六つの組織と連携を図りながら事業提案をしていきたい」と活動方針を示した。卒業論文制作と調査研究を連動させる参加学生らは、今年中に具体案の練り上げから提案までを行う予定。


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最終回?西の湖花火大会

ことしは8月1日に開催

来年中止に反対・異論の中
=町制50周年祝って盛大に=

湖面に映る美しい西の湖花火大会(昨年の大会)
(湖東・安土町)
 歴史のまち安土町の夏を彩る西の湖花火大会が1日夕、第24回を迎えて行われる。
 西の湖の水面に色とりどりの閃光が次々と浮かび上がる同花火大会の美しさは、夏の風物詩として町民に親しまれ、地域に定着した夏のイベントとして毎年の開催を楽しみにしている住民も多い。隣接の住宅地では、この花火大会に合わせて親戚が集まるお盆行事になっている家庭もあるという。

 県道のカーブに沿った路上から湖面に降りる斜面と水際伝いに湾曲する浜広場は、ちょうど3カ所の打ち上げポイントをスタンド状に囲む形になり、6〜7千人もいるかどうかの観煙客を収容するにぴったりの広さが、ほどよい人の賑わいを作り、露店も数多く並んで祭りの風情を演出する。

 東近江地域の中では、水域に囲まれた自然のなかで楽しめる最も美しい花火大会との声もある。また、近隣町の中でも最大規模を誇っている。
 町の自慢イベントともなっているこの花火大会が、今年で最後になるかもしれない状況に置かれており、継続か中止か賛否の議論が広がっている。

 およそ1千万円かかる花火大会経費のうち550万円を拠出している町は、これまで進めていた市町村合併を住民アンケート結果を受けて「当面、単独」の方向性を打ち出したことから、単独で行くには緊迫した町財政をどのように立て直していくか、自ら考える大きな課題を背負った。

 支出を抑え贅沢は出来ない財政運営を避けられない町は、どんな事業を削って、何を残すのか、検討作業を始めている中で、この花火大会の見直しを掲げている。

 津村孝司町長は、主催している町観光協会の今年度総会の席で「町の財政が厳しいので花火大会の存続は難しいかもしれない」と発言。助成を見直す意向を伝えている。

 これには、大会を共催する自治会長でつくる文化とコミュニティーづくり運営委員から反対の声が挙がっている。また、町民の間でも存続を願う声が少なくない。

 中止する事により一挙に550万円の拠出が抑えられることは、町財政にとって最も効果がある財政削減策でもあることや、町民の楽しみが減るだけで、日常生活に直接影響するものでもないことから、今後、花火中止の議論は進むものとみられる。

 反対に、住民の中止反対の声に推されて来年も助成金の拠出を認めたら、これから数多く議論を重ねなければならない事業の削減や縮小、各種団体への補助金の見直し、無料事業の有料化など、痛み分けの議論が進まなくなる恐れがある。

 話が具体的になるにつれ「あの花火大会を止めたら、いい」や「娯楽事業から削減すべきだ」という我田引水の考えが噴出して行政改革が進まなくなることが懸念される。総論賛成各論反対の風潮が根強いことは、容易に想像出来る。
反対の意見があってもここは押し通しておく強い信念が町に必要かも知れない。
 だた、町の補助金がなくなっても花火大会は、全く開催できないということではな

い。経費の問題なら、寄付金を多く集める方法や1年間、全所帯が参加する町民挙げてのアルミ缶回収や不用品バザーの開催などで賄うなどのアイデアもある。だだし、毎年出来るとは限らないし「そこまでして」という意見も出よう。今の町の財政事情をみると、行政に頼った多額の娯楽行事をこれまで通りに実施することは、難しいのは明らか。なにはともあれ、今年の花火は行われる。

(畑 多喜男) 

 


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