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滋賀報知新聞(ニュース)■平成16年8月19日(木)第13877号
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県の原発防災計画見直しを
美浜原発3号機事故契機に
国の指針か県民の生命か、
=どちらが大事なの?=
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地図は、冬場で北西の風が強い場合を想定。資料提供=原発を知るシガ連絡会
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(全 県)
福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機の蒸気漏れで十一人の作業員が死傷した問題によって、原発の信頼が大きく揺らいでいる。滋賀県の「原発防災計画」では、例え大事故になっても原発から半径十キロより以遠は人的被害が及ばないとして県民の避難などの対策を考えていないが、今回の事故を契機に防災計画の見直しを求める声が強まっている。 【石川政実】
●50分後に県にFAX
九日午後三時二十八分、美浜原発3号機で異常を知らせる警報が鳴り、原子炉が自動停止した。同三時三十分、福井県原子力安全対策課に美浜原発から事故の連絡が入った。四時十七分、関電滋賀支店から滋賀県総合防災課にFAXで第一報が入る。そこには『負傷者数名火傷の模様』などメモ程度の内容が記されていたに過ぎず、県総合防災課は、関電に電話で確認。これと前後して、同課は新聞社やテレビ局らの対応に追われ、ようやく五時五分になって、県内の各市町村、消防本部、県警などに連絡したという。なんと原子炉が自動停止してから約五十分後に、県は事故を知らされたのだ。
●避難考えない防災計画
滋賀県北部と隣接する福井県には、美浜原発など六か所・十五基の原発が設置されている。このうち、滋賀県内の余呉町、西浅井町、マキノ町、今津町の四町と接する敦賀市および美浜町には、四か所・七基の原子炉がある。美浜原発や敦賀原発と滋賀県境との距離は、十数キロに過ぎない。
このため滋賀県では平成十三年三月、原発防災計画を策定した。これは、「福井県の原発で想定できる最大・最悪の事故が起きても県民に人的被害がない」という県原子力防災懇話会の提言を前提にして、大事故に際しての住民の避難や、ヨウ素剤の配備などの防災対策を不要としている。その根拠にしているのは、国の原子力防災指針。同指針では、昭和五十四年の米国スリーマイル島級の原発事故を想定した場合、人体被害が及ぶ可能性のある範囲(EPZ)の目安として、原子力施設から八〜十キロと規定しているためだ。
しかし市民団体の“原発を知るシガ連絡会”(代表=更家周子氏)の池田進・事務局長は「国の原子力防災指針は、スリーマイル島級の事故を念頭においたものに過ぎず、昭和六十一年の旧ソ連のチェルノブイリ級の大事故が起こらないとは断言できない。つまり原発から十キロ以遠は人的被害がないというのは、科学的根拠がないのだ。県はスリーマイル島級以上を想定して、避難、退避などの防災対策を進める必要がある。同時に、近畿の水瓶(がめ)の琵琶湖が放射能で汚染された場合の対策も検討しておくべきだ」と指摘している。
●大半の県議、見直し賛成
昨年四月の県議選挙直前に、市民団体の“市民運動ネットワーク滋賀”(代表=大橋松行氏)が同立候補予定者全員と国松善次知事を対象にアンケート調査を実施したところ、県の原発防災計画を人体被害が及ぶことを想定したものに見直すことについて、当選県議四十七人のうち、回答した四十四人の内訳は、「賛成」二十八人、「どちらとも言えない」十一人、「反対」なし、「無回答」五人と、大半が「賛成」だった。また国松知事は、一人だけ「反対」と回答している。県は、今回の美浜原発事故を契機に、県民の生命を守る観点から、防災計画の見直しを迫られそうだ。
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(全 県)
県は、第七回「近江歴史回廊大学」の受講生を募集している。現地研修を交えた講座を通じて歴史を学び、近江史の語り部や歴史文化資源を活かしたまちづくりリーダーに必要な知識を習得してもらう。
開講するクラスは、「近江戦国の道」「近江観音の道」「近江の歴史を築いた人々」。近江史に詳しい作家の童門冬二氏が学長に就任し、内容も童門学長の特別講話をはじめ、ますます充実している。
開講期間は、十月十七日〜来年九月十日で、講座は月一、二回程度で計十五日、土曜日の午後に県内の公共施設で開く。対象は県内在住で、県内各地の会場に通学可能な人。募集定員は、各コース四十人。受講料は六千円。なお、図書購入費、交通費、昼食代などは別途負担。
申し込みは、パンフレットについている応募用往復ハガキに必要事項を記入のうえ、九月十日までに「近江歴史回廊推進協議会」事務局(電話077-528-4631)へ。
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オーパ撤退後の明日都浜大津
再生に向けて研究会発足
=今年10月に一定の方向性=
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今後の利活用が検討されている明日都浜大津
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(湖西・大津市)
大津市はこのほど、中核テナントのオーパが撤退し、商業ビルとしてとん挫している明日都浜大津の今後の利用について考える浜大津地域再生研究会(委員長・高田昇立命館大学教授)を同市市役所で開催した。
同委員会は、学識経験者と行政、コンサルタント、関係業者、市民、地権者から構成。さきに中心市街地活性化実施プログラム策定研究会が提案した「生活・文化・情報センター」をもとにして、さらに具体的なフロア構成を検討するもので、市民や関係者の合意を得ながら十月に一定の方向性を出す。
プログラムでは、明日都浜大津の活用は大津市とNPOが連携するとし、同市企業局による環境にやさしい生活を提案するガス事業のショールーム、健康づくり・子育て支援をする生活サービス機能、児童文化や大津市の歴史文化などを発信する情報ライブラリーなどが挙がっている。同市は、行政が主に関わるフロアーについては来年三月頃から改修工事を始め、夏以降にはオープンさせたいとしている。
委員会では、「利用度の高い施設にするため、構造上のマイナス面を診断すべき」「長い目でみて商業を含んだにぎわいの創出が必要」「すぐに金を生む機能を考えればもとの木阿弥にもどる」「市民参画の大きいところは市民団体に議論に参加してもらいたい」といった意見が出ていた。
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芭蕉没後310年
メール俳句を募る
=びわ湖大津観光協会=
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(湖西・大津市)
びわ湖大津観光協会は、同市と関わりが深く、市内の義仲寺に葬られている俳聖・松尾芭蕉の没後三百十年を今年迎えることから、同協会ホームページに新サイト「芭蕉310」=写真=を開設し、メール俳句を募集している。松尾芭蕉はたびたび大津を訪れ、多くの俳句を残した。サイトには、芭蕉ゆかりの名所マップ、歩いた足跡、芭蕉の年譜が紹介されている。
サイト内にはメール句集も併設した。大津を旅した思いが込められた俳句を、携帯電話かパソコンのメール機能で作成し、写真とあわせて応募してもらう。締切りは来年七月三十一日。応募された俳句については、写真とあわせてネットで紹介する。同協会(電話077-528-2772、http://www.basho310.com/index.html)。
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佐川美術館 平山郁夫が描く天台の寺
「比叡山延暦寺と平泉中尊寺展」
=滋賀報知が ペア10組に入場券プレゼント=
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「慈光 中尊寺金色堂」
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(湖南・守山市)
「平山郁夫が描く天台の寺 比叡山延暦寺と平泉中尊寺展」が、九月十二日まで佐川美術館で開かれている。同展は、仏教の興隆と伝播の道を求め続ける平山郁夫氏の作品の中から、とくに天台の名さつである延暦寺と中尊寺に関連する作品三十点を紹介するもの。
天台密教の聖地である比叡山延暦寺は、延暦七年(七八八年)に伝教大師最澄によって開山され、多くの名僧を輩出してきた。京都、滋賀にまたがる広大な寺域は、平成六年に世界文化遺産に登録された。
また、岩手県南部に位置する平泉にある中尊寺は、奥州藤原氏の時代になると壮大な伽藍が営まれた。その後、戦火で多くの堂塔を失ったものの、今も東北本山として人々の振興を集めるとともに、金色堂をはじめ多くの国宝、重要文化財を伝えている。
入場は一般千円、高大生六百円、小中学生三百円。小学生未満は無料。障害のある人は障害者手帳提示で、本人と付き添い者一人までが無料。問い合わせは同館(電話077-585-7800)へ。
あわせて同館では、入館料のみで楽しめる夏恒例のトワイライトコンサートを九月四日、十八日、二十五日に午後七時から同館アートステージで開いている。コンサートは美術館入館料のみで楽しめる。
なお、滋賀報知新聞社は読者ペア十組に同展入場券をプレゼントします。希望者は、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、アンケート((1)扱ってほしい記事・分野、(2)紙面の改善点)を記入の上、8月27日までに〒520-0051大津市梅林一丁目三-二五、滋賀報知新聞社大津本社へ。当選者の発表は、発送をもってかえさせて頂きます。
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