滋賀報知新聞(ニュース)平成17年1月27日(木)第14012号


空き地の雑草刈りもうごめん!

森区有志が「罰則規定」を求め

高島市長選出馬予定者に要望
旧新旭町は10年間も有効な手を打てず
=今も火災の危険におびえる住民=

▲行政が除草するよう通知しても地権者が応じず、雑草が伸び放題になっている空き地
(湖西・高島市)
 「自宅周辺の空き地は雑草だらけでもう我慢できない」と、高島市新旭町旭の森区(くわ原富三区長)の有志は二十四日、雑草を放置する地権者に対して「罰則」を課す条例の制定を求める要望書を、市長選(二月六日告示)に立候補を予定の三氏に提出した。同区の住宅地「湖城園」の九割は空き地で、夏になると雑草が生い茂り、火災やゴミ不法投棄の原因になっていた。このため地元住民は、約十年前から罰則付きの「除草条例」の制定を求めてきたが、旧新旭町(当時の町長=馬場佐武郎氏、海東英和氏)は取り上げようとしなかった。平均年齢が七十歳前後と住民の高齢化が進む中で草刈りをしており、「もう体力的に限界」と訴えている。                              【高山周治】

 湖城園は、昭和五十四年頃から分譲開始された新興住宅地(百十二区画)。当時は不動産ブームで、地価高騰をあてこみ土地購入する人が相次いだ。このうち実際に家を建てたのは、十四戸に過ぎなかった。

 地権者の多くは京都、大阪の在住者ということもあって、現地にほとんど訪れることはなく、手入れ不足となり空き地の雑草は夏から秋にかけて伸び放題になる。旧新旭町は住民の苦情を受けて、昭和五十四年に施行した「あき地に繁茂する雑草等の除去に関する条例」に基づいて、地権者に除草を求めた。

 ところが、罰則のない条例のため、通知を無視する地権者が続出し、町は「私有地なので行政が勝手に入って刈ることはできない」と、いたずらに手をこまねくばかりだった。

 この間、平成五、六年には空き地の雑草に火が移ってボヤが三回発生した。幸い消防署が出動して火は消し止められたが、あわや大火災の事態にまで陷った。また、建築廃材やドラム缶の不法投棄も見られた。

 このため湖城園の住民は同七年、従来の条例に罰則規定を盛り込んで、地権者に雑草除去を義務づけることを求めた要望書を町に提出した。その後も住民は訴え続けたが、同町は「検討課題」としてズルズルと先送りし、昨年十月に制定された町環境基本条例にも反映しなかった。

 当時の環境課長である足立憲一氏(現・市立いきいき元気館館長)は「検討課題と認識していたが、環境基本条例策定委員会で罰則は厳しいとの意見が出されたことや、検察庁との協議に時間を要することを懸念して、罰則を盛り込まなかった。新市できちんとした条例がつくられることを期待したい」と苦しい弁明。

 これに対して湖城園代表の比与森瑞穂さん(69)は「十年間にわたって要望してきたが、町は生返事ばかりでまったく取り上げてくれなかった。行政は住民の環境を真剣に考えているのか疑問だ」と憤っている。

 ちなみに新市になった旧高島町は、町の除草命令に従わない空き地の所有者に対し、罰金三万円以下を課す条例を施行したが、旧町時代の条例なので適用は同町域にとどまる。新市で同様の条例が必要な場合は、新たに策定しなければならないとされている。

 新市の澤共治・環境政策課長は「住民の生活環境を守るため、一定の規制は必要だ。新市長のもとで、しっかりと方向づけをしていきたい」と話している。

 県環境管理課では「住民の環境が脅かされているならば、市は法的に有効な条例をつくるべきだろう。また、宅地開発をする前に土地管理の責任所在を明確にするのも必要だ」と指摘している。


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夏期限定の宿泊施設に

市民が旧日赤山荘の活用提案

木工・炭焼き体験、ハイキング拠点
=ソフト事業ではNPOと連携を=

▲閉鎖している旧日赤滋賀りっとう山荘
(湖南・栗東市)
 栗東市が日本赤十字社から譲り受け、財政上の理由で閉鎖したままの旧日赤滋賀りっとう山荘(栗東市観音寺)について、市民でつくる日赤山荘プロジェクトチームは今後の活用を議論した結果、豊かな森林に恵まれた立地条件を生かし、宿泊体験施設として活用するのが望ましいとする提案書を、国松正一市長にこのほど提出した。


 旧日赤滋賀りっとう山荘は、同市から日本赤十字社へ無償提供された土地に平成四年に建設された鉄筋造り二階建て、延べ床面積千六百平方メートルの宿泊研修施設。宿泊客が伸び悩んだことや経済状況の変化から維持が難しくなり、一昨年三月の閉館に伴い、同市へ無償譲渡された。

 譲り受けた同市では運営方法を検討したが、黒字を望めないとして閉鎖したままになっている。これを惜しむ市民らが昨年集まり、三回のフォーラムで延べ百五十人が今後の活用について議論した。

 提案書によると、山荘の活用について「基本的には宿泊体験施設として、各世代にわたり、恵まれた自然環境を生かしたプログラムを考えている」とし、具体的には、地元住民による子ども向けの木工・炭焼き体験教室、大人の利用では湖南アルプスの情報センター機能を備えた里山ハイキングの拠点施設を挙げた。

 また、機能が重なる隣のバンガロー村とのすみ分けについては、夏期の合宿・研修施設として低価格に設定することで可能としている。

 運営主体は、森林に親しめる隣接の施設(バンガロー村・森遊館)を運営する森林組合に管理委託すれば、「一元化が図られメリットがある」とし、ソフト事業は「NPO(特定非営利活動法人)との連携も視野に入れる必要がある」と官民共働の運営を示した。

 これを受けて同市市民活動推進課は「この提案を参考にして引き続き、活用方法を検討していきたい」としている。


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近畿の市民150人が参加

「RD処分場の有害物から   
=飲み水を守る会」設立=

▲栗東市中央公民館での設立集会
(湖南・栗東市)
 「RD処分場の有害物から飲み水を守る会」(村上廣造代表)が二十二日、栗東市で設立され、県内外から百五十人が参加した。

 RDエンジニアリング社の産廃処分場(栗東市小野)からは、環境基準を大幅に超えるダイオキシンや水銀など有害物質が検出されている。同市の飲用水の七割は地下水から、京阪神では琵琶湖の水をつかっているため、これを不安を感じる市民が地下水汚染から飲み水を守ろうと結集した。

 村上代表(近畿水問題合同研究会事務局長)は「これまで公害問題解決の原動力になったのは市民であり、それが環境行政をつくってきた。RD問題はすぐには解決できない問題だが、コツコツ訴え続けたい」と決意を述べた。


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キリンビールと大滝山林組合(多賀町)が協定

組合直営林 820ヘクタール保全

=10年間で3000万円支援、啓発活動など=

▲琵琶湖ホテルで行なわれた調印式。右から荒蒔・キリンビール社長と国松知事、木下・組合管理者
(湖東・多賀町)
 キリンビール(本社・東京都中央区)は十九日、琵琶湖淀川水系の水源森の保全を目的に、同社滋賀工場(多賀町敏満寺)上流の森林を管理する大滝山林組合(多賀町富之尾)と「琵琶湖森林づくりパートナー協定」を締結した。荒蒔康一郎社長と木下慶一管理者が、国松善次知事の立会のもと調印した。

 今回結ばれた協定は、県が昨年四月に施行した「琵琶湖森林づくり条例」にのっとって、森林所有者と事業者が共同で行なう活動の第一号。この条例は、森林所有者だけでなく、県民と事業者も森林保全に参画しようとするもの。

 具体的には、大滝山林組合が管理する犬上川上流の森林約八百二十ヘクタールの保全を目的に、十年にわたって三千万円を費用支援するとともに、森林づくり活動を行なったり、流域住民への啓発に努める。

 荒蒔社長は「市民ボランティアにも保全に参画してもらえる継続的なパートーナー協定で、東日本でも広げていきたい。市民に木を植え、守ることの大切さに関心を持ってもらえるよう、啓発も行ないたい」と意義を説明した。

 木下管理者は「締結を契機に森林保全のほか、市民のボランティア活動や環境学習拠点として努めていきたい」と抱負を語った。

 県代表として立ち会った国松知事は「協定が、水を使う企業であるキリンビールと山林組合がともに森を守り、育て、ボランティアの育成に活かされることを望む」と述べた。

 環境保全を企業活動の重点項目におく同社は、ビールの重要な原料である水資源を守るため、平成十一年から全国七カ所の水源林で植林活動を展開してきた。同社は今回の協定を西日本の中心と位置付け、今後は東日本へも広げたいとしている。


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滋賀報知が読者プレゼント

長浜盆梅展の入場券  

=北海道春出しじゃがいも=

▲新春の風物詩・長浜盆梅展
(湖東・八日市市)

 滋賀報知新聞社は読者プレゼントとして、長浜盆梅展入場券をペア一組、四季工房(北海道旭川市)の春出しじゃがいも味くらべセット(男爵・キタアカリ・農林一号を各三キロ)を二人に、それぞれ抽選のうえ進呈します。
▲甘い春出しじゃがいも

 希望者はハガキに郵便番号、住所、氏名、電話番号を記入して、二月三日までに〒520│0051大津市梅林1丁目3-25、滋賀報知新聞社大津本社へ。なお、当選者発表については発送をもって代えさせていただきます。

読者プレゼント用メールフォームへ


 【長浜盆梅展】三月十三日まで、長浜市慶雲館(長浜市港町)。昭和二十七年から始まる、湖北地方の新春の風物詩。梅の巨木や古木が座敷きにずらりと並べられ、一足早い春を感じられる。観覧料金は大人五百円、小中学生二百円。同市役所観光振興課(電話0749-62-4111)。

 【春出しじゃがいも】秋に収穫したじゃがいもを冬季二〜五度の定温で保存すると、デンプン質の一部が糖化し、風味豊かで甘いじゃがいもができる。北海道美瑛町はその春出しじゃがいもの産地として有名。四季工房は美瑛産「春出しじゃがいも」をセットにして全国販売している。申し込みは四月十五日まで。四季工房(0166-21-5020、http:www2.odn.ne.jp/sikikoubou)。 

 


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