滋賀報知新聞(ニュース)平成17年2月17日(木)第14030号


新幹線新駅

栗東市道整備費6億円除く建設費

負担割合県が半額117億円を負担
=「仮線」「計画線」分離して調整=

▲環境衛生センターで開かれた首長会議


(湖南・栗東市)
 栗東市下鈎で計画されている「(仮称)新幹線びわこ栗東駅」の建設費二百四十億円をめぐる関係自治体の費用負担について、県と新駅に関係する栗東、草津、守山、甲賀、野洲、湖南の市長を集めた会議が、湖南広域行政組合環境衛生センター(草津市)でこのほど開かれた。

 この中で説明された県の提案は、駅舎建設費の半額を県が負担▽関係自治体負担割合は工事中に列車を走らせる「仮線」と「計画線」を分けて調整を続ける│の二点で、各市長からは「良い評価をもらえた」という。

 県の建設費負担は、JR東海側が示す駅舎建設費二百四十億円のうち、栗東市が負担する市道「栗東駅前線」整備費六億円を除く二百三十四億円を負担調整のベースにし、その半額百十七億円を負担するというもの。残る百十七億円を周辺市で今後調整する。

 基本的な考え方としては、工事中に列車を走らせる「仮線工事」八十六億円と「計画線工事」百五十四億円を分け、さらに栗東市負担分の都市計画道路建設費六億円を除く。新駅の予定箇所は「盛土」区間であるため、現在の下り線本線東側に「仮線」を設け、そちらに列車を走らせながら工事を行なう。

 設置促進協議会からの脱退を昨年四月表明した大津市に関しては、出席市長から「促進協議会としては脱退を留保しているので、協力という形でも従来通り一定の負担はすべき」という意見が出た。

 また、財源に苦しむ市から「建設費を負担するのは市民理解を得るのは難しい」として、駅舎建設費の減額を求めていた問題について県は、「JR東海からは現時点では困難と回答をもらったが、県としては今後も引き続き見直しを要望したい」と、各市長に理解を求めた。

 関係自治体の建設費の負担調整は、JR東海と平成十四年に結んだ協定では、昨年春には終える予定だったが、協議難航のため今年三月末まで一年延期された。これについて同社は「これ以上の合意延長は経営判断として工事が難しくなる」と県に伝えている。


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地元商店 圧倒的集客に戦々恐々

カインズ 大型商業施設の建設本格化

北、南、東を取り巻く商業包囲網
=出店反対同盟会 今春に結論出す姿勢=

▲オーミケンシ彦根工場跡で進むカインズの建設工事
(湖東・彦根市)
 彦根市馬場二丁目のオーミケンシ彦根工場跡地で、ホームセンター大手「カインズ」(本部・群馬県高崎市)の計画する、ホームセンターや食料品店などを集積した大型商業施設「(仮称)スーパーモール彦根」の建設工事が、今年七月の完成を目指してこのほど着工した。

 客離れが進む中心市街地の商店街では、同市支援による事業で「夢京橋キャッスルロード」などが整備され、ようやく息を吹き返したところ。彦根市への出店を西日本進出の足掛かりと位置付けている同社の攻勢に、地元の商店街は戦々恐々している。

 「“パイ”が増えない過当競争の中で、郊外大型店が次々と建設され、中心商店街を取り巻く環境がさらに厳しくなる」と分析するのは同市商工会議所。かつて街の繁華街だった同市中心地の商店街の衰退は、郊外型大型店が市南部を中心に立地するのに伴って加速している。

 JR南彦根駅前には平成八年に総合商業施設「ビバシティ彦根」(彦根市竹ケ鼻町)、次いで同十五年には近江プラザホテル跡地に「クレッセ彦根」(同市松原町)が開業し、商店街の地盤沈下に追い打ちをかけた。さらに「スーパーモール彦根」がオープンすれば、北、南、東の包囲網ができることに。

 このため中心市街地の十三の商店街は、カインズの出店表明された同十五年六月の翌年、出店反対期成同盟会(木村良蔵会長)を結成し、「大型商業施設の出店により商店街は打撃を受けて、減少・廃業につながる」と、県と市に対して要望書や署名を提出している。

▲平成15年にオープンした東の「クラッセ彦根」
 しかし、本格的な工事が始まった現在、同会内部では「反対運動を続ける」「いつまでも反対できない」との意見に分かれ、今後の方向性は不透明な状態だ。この春には最終的な結論を出したいとしている。

 カインズが建設を進める「(仮称)スーパーモール彦根」の店舗面積は、市内では「ビバシティ彦根」(三万三千平方メートル)に次ぐ約二万六千平方メートル。商圏は十万人を見込み、彦根市のほか長浜市の一部も視野に入れる。

 商業施設は、カインズ(売り場面積約一万千平方メートル)とグループ企業の食料品スーパー「ベイシア」(同九千五百平方メートル)を核に、家電販売プラグシティ、レストラン、書籍、ガソリンスタンドなど十一のテナントが計画され、駐車台数は二千台としている。

 営業時間はそれぞれ、午前八時〜午後九時(カインズ)▽午前八時〜午前十二時(レストラン、ガソリンスタンド)▽午前九時〜午後九時(ベイシア、プラグシティなどその他)。

 また建物の外観は、彦根城の近くに立地しているため、歴史的な景観形成に配慮して、鉄筋造二階建ての低層建築にし、さらに建物の色は落ち着いた色にする。敷地内には緑化を設けて周辺との調和を図る。


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キリンビール滋賀工場

=トマトの学校開設=

(湖東・多賀町)
 キリンビール(株)滋賀工場(藤本吉伸工場長)は、二月二十日、「トマトの学校&ビールの教室」を開催する。これは、三月二日まで開催中の「篠山紀信写真展『食』」の関連イベントとして、二十歳以上の人を対象に実施するもの。

 同教室では、ビールや清涼飲料の試飲会を行う。「トマトの教室」では、トマトという食材に焦点をあて、トマトの歴史や魅力を紹介しながら、同社のグループ会社である(株)ナガノトマトの商品を使用した試飲・試食会を実施する。「ビールの教室」では、各種ビールの特長やビールをおいしく飲むためのノウハウを紹介し、トマトとビールという二つの食品を通して「食」の世界を堪能してもらおうというもの。


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詩画集「クレドサラヤジ」原画展

八日市図書館で3月6日まで

著者・朴慶南さんの講演会
=言葉と出会い、そして元気=

▲市立八日市図書館で開かれている詩画集原画展
(湖東・東近江市)
 市立八日市図書館で詩画集「クレドサラヤジ」の原画展が開かれている。三月六日まで。この詩画集は、女性エッセイスト・朴慶南(パク キョンナム)さんの詩にイラストレーターのセキ・ウサコさんが絵を添えた本で、クレドサラヤジとは、「それでも生きて行かなくちゃ」の意味。

 朴さんは、一九五○年、鳥取県生まれの在日韓国人二世で、両親は幼い頃に日本にやってきた。「クレドサラヤジ」の言葉は、偏見や無理解の環境にあった日本社会の中で生き抜いてきた両親を勇気づけた大切な故郷の言葉だという。

 祖父や母親が時折つぶやくその言葉を聞いて育った朴さんも、つらくて落ち込んだ時などに自分に言い聞かせるように話しかけ、元気をもらった大切な言葉と心に残している。

 この詩画集は、朴さんのこれまでのすてきな出会いやさまざまな思いを心の言葉で綴った作品で、人生のエッセンスとしている。

 原画展は、朴さんの友人でもあるセキ・ウサコさんが描いたもので、朴さんの詩に託されたメッセージがメルヘンチックなイラストとして表現。会場には詩画集に掲載されている二十五点が展示されている。

 同図書館では、原画展に合わせ朴さんの講演会を最終日の三月六日午後二時から開く。テーマは「私以上でもなく、私以下でもない私」。講演では、ありのままの自分であれば、国や価値観の違いを乗り越えて人は仲良くなれるはずと、人と人とが共に生きる喜びや感動を分かりやすく、心に響く言葉で説く。
 講演は午後四時までで、入場無料。問い合わせは同図書館(TEL24―1515)へ。


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車両火災で感謝状

森野さん、野々村さんに

=愛知郡消防本部=

▲田中消防長から感謝状を贈られる森野さん。手前は野々村さん
(湖東・愛知川町)
 愛知郡消防本部は十三日、車両火災で火傷を負った運転者を救助した愛知川町石橋の森野茂さん(56)と同、野々村満雄さん(60)に感謝状を贈った。

 森野さんらは、一月五日午後○時十五分頃、同町長野地先の宇曽川左岸堤防上の道路を走っていた軽トラが、運転席から煙をあげながら河川敷に落ちていくのに気付き、一緒に現場に駆けつけて119番通報をするとともに運転席のドアを開けて運転していた同じ町内の男性(65)を救出。男性は救急車で病院に運ばれ、顔面や手に火傷を負って入院治療を受け、後日、退院した。

 車両火災は、煙はあがったが、運転席の座席や天井が少し燃える程度だったことや、落下途中の堤防ノリ面が比較的緩やかな傾斜になっていたことから、車両が横転しなかったことが幸いした。

 現場は石橋地区から見える距離にあり、森野さんらが早期に気付いたことも奏功した。

 表彰式では、田中新市消防長が「お二人の協力があったからこそ尊い命を救えました。ありがとうこざいました」と機敏な救助活動に感謝した。

 


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