滋賀報知新聞(ニュース)平成17年8月16日(火)第14183号


東近江の景況 明るい兆し

経済雇用調査員による状況判断

すべての業種で従業員不足
=今後の見通し 全体的に改善の傾向=

(湖東・東近江市)
 東近江地域の景況を把握する企業訪問調査によると、前回調査に比べ全体的に明るさを取り戻していることが分かった。しかし、製造業では生産アップするが、原材料高騰の直撃を受け、厳しさを訴える企業が多い。景気に改善傾向がみられるものの、先行き不透明で楽観は許されないとの判断を示している。すべての業種で従業員不足が目立つ。

 調査は、企業サイドの景況感を把握するため、東近江管内の企業百十八社(うち大企業二十四社)への訪問ヒヤリングを中心に行った。業況、生産、売上、経常利益、在庫数量、雇用水準に関し、今期(四―六月)の動向と来期(七―九月)の見通しについて聞き取り調査している。

 全体のDI指数(好転・増加・過剰の企業割合から悪化・減少・不足の企業割合を差し引いた値)は、徐々にプラス幅を回復しているが、おおむね横ばい傾向にある。

 経済雇用調査員は、今期の状況判断について「全般的に明るい兆しが見えてきたが、まだ先が読めない業種が多く、依然として厳しい事業所もある」と指摘する。調査員がまとめた各業種における今期の状況判断(前期比)は次の通り。

 【製造業(改善傾向)】大企業を中心に回復の兆し。自動車、輸送機、建設機械、化学品、電機、建築資材、食品は好調。原油や鉄鋼などの原料不足や価格アップに苦慮。生産量増加で従業員を募集するも、思うように集まらない。

 【建設業(横ばい)】公共事業にウエイトを置く企業は相変わらず低迷している。民間にウエイトを移した企業は好調で、即戦力となる従業員の募集に力を入れる。

 【卸売業(横ばい)】業務用やスーパー向け食品は好転するが、建築資材と農業関係は横ばい。従業員高齢化で若い営業マン募集の動き。鉄鋼材料や原油価格の高騰で厳しさ予測。

 【小売業(改善傾向)】自動車は小型車のモデルチェンジでカバーし拡販を見込む。大型店は二十四時間営業などで、従業員を正社員からパート、アルバイトにウエイトを移行し、大幅な売上増と改善の兆し。現状維持から脱皮の感強い。

 【サービス業(改善傾向)】全般に明るさみえる。ホテルは一部景気回復で売上が増加。ゴルフ場は若者離れ続くがシニアーが戻りつつある。運輸業では苦慮する排ガス対策に燃料価格アップが追い討ちかける。廃棄物運搬は業態改善(水質・ダイオキシン分析、バイオ)により良好に転じる。


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蒲生氏郷との出会いが

若者たちを変える!

=日野町連合青年会が猛練習=

▲蒲生氏郷を題材とした自作の演劇練習に励む青年会団員ら
(湖東・日野町)
 五十一年目に向けて―。昭和三十年に発足してから五十年という節目の年を迎える日野町連合青年会(福永晃仁会長、十人)が、九月十日に日野町町民会館わたむきホール虹大ホールで催す設立五十周年記念式典後の記念演劇「UZISATO」の披露に向け、自分のためそして人のためにと練習に励み心一つにしている。

設立50周年記念で演劇披露へ


 発足当初と違って青年会活動は低迷しているものの、日野町連合青年会は、人と人とのつながりを大切にし、今しかできないこと・今だからできることに挑戦して少しでも前に進もうと、団員の知恵と力を結集している。

 今回の記念演劇は、まちに根付く文化を発信し、全国でも通用するものを作り上げようとの意気込みで、団員たちと同じように故郷を愛し続け今の日野のスタイルを築き上げたといっても過言ではない戦国武将・蒲生氏郷を題材に企画された。

 生誕四百五十年にあたる蒲生氏郷を主役に据えた脚本は、同青年会の前会長である嶋村江美香さんが、同町在住の作家・池内昭一さんや地元住民から話しを聞き、書物に触れ前後の時代背景を学習した上でイメージを膨らませ、四日間で一気に書き上げたオリジナル作品。また、嶋村さんは、ダンスの振り付けを行うなど演出も手掛けている。

 ストーリーは、氏郷の演劇披露を目標にする同青年会団員が、進まぬ稽古に互いの不満を大爆発させ、取っ組み合いの大喧嘩をしている時、時空を超えて蒲生氏郷が日野の良さを生かした城下町を築き上げようとしていた会津へと辿り着く。同郷の若者に出会った氏郷は里心がよみがえるが、愚痴や不満ばかりを口にする姿に四百五十年の時の流れと一抹の寂しさを覚え、今、未来のために何をするべきなのかを思案する。

 一方、団員たちは、村人とともに農作業に汗し交流を深め、徐々に自分なりのやりがいを見つけ、氏郷への敬愛の感情も芽生え慕うようになっていく。そこに、伊達政宗が氏郷の命を狙っているという密告状が届くが、ひょんなことで密告状がなくなってしまう。氏郷を守らなければと立ち上がった若者たちが、どのような行動に出るのか・・・。

 原寸大の若者の思いと史実が詰まった演劇だが、ただの台詞劇ではなく、道具を使ってリズムを刻むことで音楽を奏でるストンプやダンスが随所にちりばめられており、観客を飽きさせない。

◆台本がボロボロに
 やさしく強く伝えたい


 出演は、同青年会の団員のほか、団員の友人・知人など有志も含めて約二十人で、二十二歳から三十歳までの若いメンバーが舞台に立つ。四月から本読みを始め、現在、木・金曜日の夜間と土・日曜日を使って、ダンスや台詞回し、舞台上での動きに至るまで、出演者は台本がボロボロになるまで読み込み役になりきって体に叩き込んでいる。

 主役の氏郷を演ずる福永会長(23)は、「プロのように演技することは難しいが、見に来てくれる人たちに、やさしく強く自分たちのメッセージを伝えたい」と力を込め、当日会場を満席にしようとOBなどを巡り来場を呼び掛けている。

 この記念演劇は、町内外を問わず誰でも無料で入場できる(事前申し込み不要)。詳しくは、同青年会(電話0748―53―1005)へ。


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今年も大鍋が登場!

「石塔フェスティバル」

=21日 蒲生町で開催=

▲ローソクの明かりに照らされて浮かび上がる阿育王塔
(湖東・蒲生町)
 蒲生町の国際交流祭典「第十六回石塔フェスティバル〜万灯に映える幽玄の世界〜」(石塔フェスティバル実行委員会主催)が二十一日、同町石塔にある石塔寺境内と国際交流公園一帯で開催される。

 同フェスティバルは、公募で集まり韓国の民族衣装チマ・チョゴリを着た女性約二十五人や石塔地区の子どもたち、地元住民らによる竹の鼻文化センターから国際交流公園まで約二キロのパレード(午後六時から)でスタートする。

 続いて、人形供養とオープニングイベントが繰り広げられ、「万燈祭」で国指定重要文化財の阿育王塔(高さ七・五メートル)と三万体の石仏が、護摩木供養とローソクの奉納による明かりでぼんやりと浮かび上がる。  「交流祭」へと移り、午後六時半頃から蒲生町商工会が、直径二メートルの大鍋で調理した日本風なべ料理を一千人以上に無料で振る舞う。

 また、交流セレモニーでは、姉妹都市提携を結んでいる韓国場岩面の使節団と絆を深め、ものまね専門のクロさんによるお楽しみアトラクションで楽しむ。

 あんどんコンクールへの出展作品をながめつつ、最後はお楽しみ大抽選会で盛り上がる。

 開催時間は、午後六時から同九時半まで。問い合わせは、同町役場産業建設課(電話0748―55―4885)まで。


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石碑・車石・常夜燈・礎石

県警本部建設で引っ越し

=安土城考古博物館に移転保存=

▲「柳緑花紅」の文字が彫られた道標石碑
(湖東・安土町)
 県立安土城考古博物館にある旧柳原学校横にこのほど、東海道と伏見街道の分岐点を示す石碑と、石山国分寺礎石、逢坂山の車石と常夜燈が、県警本部が建設されることになった琵琶湖文化館前から移され、同館を訪れた人たちが「なんでこんな所に引っ越して来たの」と、不思議そうに見学している。

 石碑には、「柳緑花紅 法名未徹」「みきハ京ミち」「ひたりハふしミみち」と刻まれ、道標として大津市追分町にたてられ、江戸時代の安永九年(一七八〇)の「都名所図会」や、寛政九年(一七九七)の「伊勢参宮名所図会」に紹介されるほど、有名な石碑であったことがうかがえる。「柳緑花紅」の文は、中国・宋時代の詩人の言葉という説もある。

 車石は、逢坂峠を越えるとき、重い荷物を牛車や馬車でひいて運ぶため、荷車の幅に合わせて二本の溝がつくられた舗装道路で、文化二年(一八〇五)に、京都の心学者、脇坂義堂の発案で整備された。

 常夜燈は、旅人に夜でも安心して通行してもらえるようにと、大津の商人たちでつくる株仲間によりたてられた。

 天平十三年(七四一)、聖武天皇は全国に国分寺建立の詔を下した。瀬田に置かれた国分寺は、延暦四年(七八五)の消失により、石山の国分に移されたとされ、この石山国分寺の礎石は、古瓦といっしょに石山国分町で発見された。


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若い世代の社会人・学生を対象に

「なりたい私発見!」セミナー

=男女共同参画センター受講生募集中=

(湖東・近江八幡市)
 県立男女共同参画センターは、若い世代の社会人・学生を対象に開く「なりたい私発見!」セミナー(三回講座)の受講生を募集している。

 ステップアップをめざす社会人やこれから就職を迎える学生に最適の講座で、定員は先着男女五十人程度。受講無料。時間はいずれも午後一時半から。

 第一回は、八月二十一日、情報の輪サービスの佐々木啓子さんを講師に、「仕事と私と自己表現〜もっと充実 職場と私生活〜」。

 第二回は、九月十八日、Office Rismの石川雅嗣さんを講師に、「段取り力×整理力=仕事力 〜毎日の仕事や生活をより充実するためのコツ〜」。

 第三回は、十月二十三日、滋賀大経済学部の奥村哲史教授を講師に、「職場で役立つワンポイント交渉力 〜いざというときの切り札〜」。

 受講申し込みは、開催日の三日前までに同センター(電話0748―37―3751)まで。

 


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