◆全県◆
●揺れる県民ネット
前回の知事選では、平成十四年の二月定例県議会で、知事与党の自民党・湖翔クラブと県民ネットが仲良く歩調を合わせて、国松知事に対して知事選出馬についての代表質問を行った。代表質問で知事選に言及することは、知事与党として出馬表明を暗黙に了承する意味合いも含まれている。ところがこの二十三日の代表質問では、県民ネットが知事選に言及しない公算が大だ。
同会派代表の出原逸三県議は「まだ国松県政二期八年の評価ができていない。会派には、民主党、社民党に所属する議員がいるため、党の判断も必要だ。まずは自民党・湖翔クラブの代表質問の内容(国松県政の評価)を見てから考えたい」と話していた。
●会派解散の動きも
「会派拘束が守れないなら、今日こそ会派を解散すべきだ」と県民ネットのある議員は六日、握りこぶしを振り上げた。新幹線新駅の是非を問う住民投票条例案は一日の県議会臨時会で、反対三十四人、賛成五人(議長と欠席者三人を除く)で否決されたが、賛成した五人の中には共産党の二議員とともに県民ネットの三議員が含まれていたからだ。
●くすぶる不協和音
県民ネットでは、条例案の採決にあたり臨時議会直前に対応を協議したところ、否決派が七人、賛成派が五人となり、否決で会派拘束がかかった。しかし三人が賛成に回ったため六日、県民ネットは議員総会を開き、処遇を話し合った。結局、除名処分や会派解散といった事態を回避しホコを納めることになったが、不協和音はくすぶったままだ。このことも代表質問で自民・湖翔クラブと足並みが揃わない要因になっている。
●薄氷踏む議会運営
もし住民投票が行われていたなら新幹線新駅に「ノー」の審判が下りる可能性があっただけに、自民・湖翔クラブ、県民ネット、公明の知事与党会派は否決によって国松県政を支えた格好になった。早ければ六月にも実施される知事選だが、共産党以外には候補者擁立の動きがなく、国松知事の一歩リードは否めない。しかしその一方で国松県政は代表質問に象徴されるように、薄氷を踏む議会運営を続けているのも確かだ。そこで国松県政二期八年を次回から検証することにした。
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