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新幹線新駅
「凍結」議論入口で足踏み
=設置促進協議会の正副会長会議=
▲厳しい表情で会議に臨む嘉田知事
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◆湖南・草津市◆
嘉田由紀子知事の当選後初の新幹線新駅設置促進協議会の正副会長会議が、三十日に草津市内のホテルで開かれ、会長の嘉田知事、副会長となっている国松正一栗東市長ら関係六市長(栗東・草津・守山・野洲・甲賀・湖南)が出席した。
このなかで嘉田知事は新駅凍結に向けて、「JR東海に対して促進協議会として新駅の工事中断の申し入れ」を提案したが、各市長は(新駅設置促進に向け)関係市でも議会で議決を経てきた経緯があり、県の一方的な変更で計画を止めるのはいかがなものか」など強く反発、踏み込んだ議論はなされなかった。
さらに「正副会長会議の位置づけを促進協議会総会で明確にするのが先決」として、早期に総会を開くことで合意した。これは、促進協議会総会で凍結を含めた議論を最初から積み上げ、意見を集約するのは困難とみて、正副会長会議で議論の地ならしを行うもの。このため総会で、従来あいまいだった正副会長会議の位置づけを規約などで明確化することで意見が一致した。
新駅予定地・栗東の国松市長は会議後、記者会見で「凍結の事実をつくる前に、凍結を議論する資料を提示してほしい。新駅が不便、本数が少ないとする根拠や、法的問題も」と注文した。
これに対して嘉田知事は「(新駅計画を検証する)特命チームでデータをつくって出していきたい」とし、その上で「関係者から合意をもらい、民意としての凍結へ意見を集約したい」と話した。
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滋賀県総合防災訓練
あす午前中 東近江地域で実施
=大規模地震で壊滅状態を想定=
◆東近江・東近江市◆
今年の滋賀県総合防災訓練は、三日午前七時から東近江地域(近江八幡・東近江・安土・日野・竜王の二市三町)で実施される。防災機関や関係団体、企業ほか児童生徒を交えた地域住民らが参加し、災害時における連携強化と迅速、的確に対応できる体制の確立と同時に、県民の防災意識の高揚を図る目的で行われる。
午前七時、琵琶湖西岸断層帯、東南海・南海地震、鈴鹿西縁断層帯の三震源を持つ東近江地域で大規模地震が発生。震度7を観測し、家屋の倒壊、火災の発生、ガス・水道・電気・電話などのライフラインほか鉄道、道路、堤防も壊滅状態で、多数の死者・負傷者が出た――を想定。
消防、警察、自衛隊、公共機関、医療機関、民間団体、自治会、ボランティアなど百七十八機関から七千七百人が参加し、車両四百二十六台、船舶六隻、ヘリコプター十六機、災害救助犬二頭も出動する。
これらの機関が連携し、被害情報の収集・伝達、避難誘導・避難所(炊き出し、ボランティアセンター、救援物資の受け入れなど)や応急救護所の設置、救出救助、初期消火・火災防ぎょ、広域応援拠点等開設運営、人的・物的応援輸送、応急復旧作業(河川堤防、ため池、ライフラインなど)の訓練を行う。
これに伴い、大規模店舗火災防ぎょ訓練の八日市駅前アピア周辺は午前八時二十分から約一時間、近江鉄道浜野踏み切り道路が午前九時二十分―同十時半、メイン会場となり総合閉会式が行われる東近江市蒲生支所周辺は午前七時―午後零時半、林野火災を想定した宇曽川ダム周辺は午前八―十一時に、それぞれ全面通行止めとなる。
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警察官OBが結集
「子ども見守り隊」発足
=東近江警察署=
▲東近江警察署で行われた「子ども見守り隊」の発足式
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◆東近江・東近江市◆
東近江市内に在住する警察官OBによる「子ども見守り隊」の発足式が一日、同署で行われ、地域の子どもを守る元プロ達の活動がスタートした。
市町合併に伴い警察署間の統合が行われた東近江署では、管内が広域化したことにより限られた署員体制では全域の警備に限界があることや、子どもが狙われた事犯の通報が後を絶たない状況にあり、さらに警備の強化が求められることから防犯活動に深い知識や経験のある警友会東近江支部(会員六十六人)の警察官OBに地域の子どもの安全を守る取り組みへの協力を要請。これを受けて同支部では協力できる会員を募ったところ半数の三十三人が申し出、子ども見守り隊員として地域の安全、安心に取り組むことになった。
午前十時から行われた発足式では、隊員の紹介に続いて要請書が渡された後、橋爪秀夫署長が「管内では、付きまとい事犯が六十件、声掛け事犯が十四件発生しており、地域の子どもの安全対策は大きな課題になっている。そうした中で今回の発足は大変心強く思います。活躍を期待します」と激励した。
これに応え寺田邑司(さとし)隊長(67)が「警察官として培った知識と経験を生かし、子どもをあらゆる犯罪や交通事故、危険な遊びから守っていきたい」と決意を表明した。
主な活動は、登下校時の子ども見守り活動や通学路の立ち番、パトロール、不審者の通報などに取り組む。隊員は、50歳代〜80歳代までで元気な警察官OBばかり。
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地域に開かれた温泉施設
県高速道路利用センターが建設へ
竜王町に 来春オープン予定
=露天風呂や足湯、直売所も=
▲県高速道路利用センターが温泉施設を建設する丘陵地(竜王町山之上で)
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◆東近江・竜王町◆
高速道路を利用する異業種間(二百二十一社)で組織する協同組合滋賀県高速道路利用センター(西川勝代表理事、近江八幡市出町)は、九月から竜王町山之上にある農林公園内の丘陵地で、温泉施設の建設工事に取り掛かる。来春のオープンに向けて、先月二十八日に起工式を開き、のんびりリフレッシュできる温泉施設に地元住民も完成を待ちわびている。
同センターは、十八年前から組合員とその家族を対象とした福利厚生施設の建設を計画し、今から九年前に竜王町から誘致を受けたことから、地域住民にも開放する温泉施設構想を温めてきた。
竜王町山之上の農林公園内丘陵地約一万平方メートルを買収し、平成十五年から掘削工事を進め、約一千三百メートルまで掘り進んだところで泉脈に到達。専門家の調査で、泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉であることが分かった。三十八・八度という高温の温泉であることと湯量の豊富さは、県下でも珍しいという。
浴用の適応症は、神経痛や筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、通風、動脈硬化症、高血圧症、慢性胆嚢炎、胆石症など。
掘削工事以後、社会情勢の変化により組合組織の財政面を勘案して、施設規模の変更を余儀なくされたことでなかなか県の開発許可がおりず、道路公団民営化のあおりも受け、工事着工が遅れていた。
▲「天然温泉 蒲生野の湯」の完成予想図
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先月二十五日の地元説明会で地域住民の理解を得て、同二十八日に起工式へとこぎ着け、西川代表理事は「地元の理解と協力あっての施設であり、組合員の出資で建設するため(工事着工に)ホッとした。みなさんに喜んでもらえて、組合員また地域の双方が潤う施設にしていきたい」と話していた。
温泉施設の名前は「天然温泉 蒲生野の湯」。組合員の福利厚生施設だが、山之上農林公園の一施設として位置付けられ、地域住民にも開放される。
晴れた日には琵琶湖が望める見晴らしのいい施設(延べ床面積一千九十八平方メートル)は、温泉かけ流しの男女別浴室と露天風呂、サウナを完備した二階建ての温浴施設(約八百四十平方メートル)のほか、無料で入浴できる屋外の足湯(二十平方メートル)や近江牛・地場食材を使ったバーベキューハウス(約百五十平方メートル)、新鮮野菜などを直売する地域特産物販売所(約五十平方メートル)、家庭でも温泉気分を味わってもらおうと温泉を安価で提供する温泉スタンド、約百五十台分の駐車場が設けられる。
設計はアクアプロ(大阪市港区)、施工は青木あすなろ建設(大阪市北区)が担当する。施設の完成予定日は、来年二月二十八日で、来春オープンを目指すという。
施設周辺には果樹園が広がっていることから、年間約十五万人の利用客を見込んでおり、山口喜代治町長も「時間はかかったが、農林公園への観光客は五年前から増加しており、温泉施設ができることでより一層の誘客が図れ、明るい兆しが見えてきた。活力・活性につながる相乗効果が見込める」と期待を寄せる。
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土壌消毒し栄養与える!
焼き畑農法で日野菜栽培
=NPO法人蒲生野考現倶楽部=
▲雑草などを畑で焼く参加者ら
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◆東近江・日野町◆
NPO法人蒲生野考現倶楽部主催の「焼き畑自然農耕による日野菜漬け体験」が日野町鎌掛で先月二十六日に開かれ、参加者は土壌の消毒と灰が肥料になる一石二鳥の農法に挑戦した。
地元住民は「あかな」また「えびな」とも呼ぶ日野菜。その歴史は、音羽城の城主であった蒲生貞秀公の室町時代までさかのぼる。鎌掛のシャクナゲ渓あたりで発見されて以来、城中で栽培した日野菜を漬物に加工、天皇にも献上し、全国に広まっていったという。
代々伝わる日野町の特産品ではあるが、近年、日野菜を栽培する農家が減り、他府県に産地を明け渡している状態。まちの変遷とともに長い歴史の中で守り伝えられてきた日野菜の魅力を知ってもらおうと、NPO法人蒲生野考現倶楽部は“地域再生あかな再生プログラム”の一つに同体験教室を位置付けている。
参加者は、しゃくなげ學校で焼き畑自然農耕の特性や日野菜栽培の現状を教わった後、土山へと抜ける御代参街道沿いの畑(約一反半)に移動。森林に囲まれた畑では、同倶楽部スタッフや地元住民が、わらや雑草以外に家屋の廃材を持ち寄り、焼く準備を整えていた。
二年前に大阪から引っ越してきたという林勝義・一恵さん夫妻は「日野に来て、日野菜を知り興味を持った。自然にかかわることがしたいと思い、参加した」と語り、軍手をはめて焼く作業に加わった。
乾燥した雑草などは勢いよく燃え上がり、肥料でもある灰を畑一面に混ぜ合わせ、水をかけて土壌を冷ました後、参加者らは日野菜の種をまいた。足元が白く、葉元が淡い紅色をした妖艶な日野菜は、十月中旬に収穫できる見込みで、自分たちで育てた日野菜を古代米の米糠を用いて漬け込む日を楽しみにしていた。
次回(九月十六日)は間引き作業を行い、間引いた日野菜を使って浅漬けを作るという。
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市民の智慧が生かせる市政を
2006近江八幡市長選挙・冨士谷氏に聞く
合併や庁内機構組織改編に意欲
=バランスとれた産業・社会づくりも=
▲立候補への思いを語る冨士谷氏
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◆東近江・近江八幡市◆
近江八幡市では、六月に川端五兵衞市長が今期限りでの引退を発表。十一月十九日告示に向け、新市長に誰が名乗りをあげるか注目されていたが、ここへ来て冨士谷英正県議(59)が立候補を決めた。今月中旬に県庁で正式表明する冨士谷氏に、近江八幡市政にかける思いを聞いた。
完成間近のマニフェストの分厚い原稿を前に冨士谷氏は、「これまで、地元の人々に支えてもらいながら、たくさんの人と出会い、多くの経験や実績を重ねることができました。今度は、今までお世話になってきた近江八幡市で、恩返しをさせていただきたい」と、出馬決意の思いを語った。
めざすところは、まず、歴代の、特に現川端市長が政策の文化化で取り組んできた、重要文化的景観全国第一号選定にも代表される、歴史や文化、自然や環境を大切にするソフトなまちづくりを、きちんと継承し、花を咲かせ、実を結ばせることと、『元気のあるまち』だ。
『元気のあるまち』にするには、「すべての面でバランスがとれなければならない」。そのためには、財政問題、地方分権による国との関係など情勢を見極めることがまず大切で、その上で、「市にある資源を活用し、市民の智慧(ちえ)が生かされる市政が大事だ」とする。
そこで、苦しい財政の中で、具体的に何に取り組むのか。
まず第一に、避けて通れない市町村合併は、近江八幡・安土に竜王を加えた一市二町での合併を実現する。
次に、縦割り行政の弊害を取り除き、市職員が仕事のしがいのある体制づくりに。協働から一歩進んで「市民のしたいことを行政が支える」組織にする。
近江八幡市を農・商・工のそろう日本産業の縮小版とみなし、その貴重な財産を生かせる「バランスのとれた産業振興」による地域の活性化を図る。
それに併せて、「人口構成でもバランス」がとれる社会をめざす。それを可能にするには雇用確保のための企業誘致も必要。それはまた、税収にもつながる。
さらに、教育と医療の充実。特に教育には留意点を置きたいとし、家庭や地域との連携をとりながら、『読書コミュニ
ティー』などの子どもの健全育成のための施策を提案。また、市民から期待される総合医療センターの運営も重要とする。
これらの施策の根底には、「今は行政が引っぱる時代でない、市民がやろうとしていることを行政が支える時代」という認識が貫かれており、冨士谷氏は『市民の智慧が生かせる市政』を強調した。
また、知事選からの嘉田県政との太い絆も、市にとって大きな原動力になると、アピールする。
冨士谷英正氏は、県立短期大(現県立大)卒。昭和六十二年から近江八幡市議を一期務め、平成六年六月に県議初当選、現在四期目。この間、議長・副議長など歴任。近江八幡市浅小井町。
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