◆県議選動向 (7)◆
長浜市東浅井郡
新人、元職3人先行!
現職3人巻き返しへ
昨年二月に、長浜市と東浅井郡の浅井町、びわ町の二町が合併し新長浜市が誕生した。東浅井郡ではこれまで定数一で浅井町と湖北町を中心に郡を二分する激戦を展開したが、今回は長浜市と東浅井郡(湖北町、虎姫町)で一選挙区となる。旧長浜市から五人、東浅井郡から一人の計六人が三議席を争う。早くも怪文書が飛び交うなど過熱気味だ。(文中敬称略)【石川政実】
早くも過熱気味
【長浜市・東浅井郡(定数3)】
上田 昌之60 自現1
若山 秀士58 自現1
田中 章五52 民現1
川島 隆二35 無新
角川 誠71 嘉元
辻 義則59 共新
嘉=嘉田新党
自民公認の現職・上田は、虎姫町長を五期務めた同町に事務所を構えて、東浅井郡に活路を求める。酒井研一元県議が後援会長を務め、旧びわ町、湖北町を固める。とくに湖北町の保守系町議の取りまとめに躍起だ。長浜市は、地元北郷里地区連合自治会を中心に中川末治元県議の地盤にも期待を寄せる。
自民公認の現職・若山は、前回、連合推薦で当選したが、その後、自民党に鞍替えしただけに、今回は同党頼み。市少年野球連盟会長などスポーツ、文化活動に関わり十程度の市民グループがネットワーク型選挙を展開。昨年の市長選で総括責任者を務めた宮越健前市長の支持者にアプローチ。湖北町にも攻勢へ。
民主公認の現職・田中は、昨年七月の県議補選(旧長浜市選挙区)で一万一千票を獲得し川島を破ったが、ここには同年三月の市長選で川島信也市長に敗北した宮越前市長の支持者や自民の「反川島」票が含まれ、目減りは必至。このため連合滋賀湖北地協の基礎票四千票と民主・田島一成衆院議員の後援会固めを急ぐ。
無所属新人の川島は、昨年の県議補選では九千三百票を得票したものの、田中には及ばなかった。これを教訓に父親の信也(現長浜市長)の後援会(約五千人)に加え、自らの後援会「湖北躍進グループ」を拡充し若返りを図る。長浜市は補選の得票を固め、湖北町、虎姫町では父親の後援会を活用し一万票を狙う。
嘉田知事の政治団体“対話の会”公認の元職・角川(僧侶)は「東浅井郡から県議を」と訴える。町長を務めた旧浅井町で四千票、長浜市立中学校で教べんをふるった教え子を核に旧長浜市で二千票、湖北町、旧びわ町、虎姫町で二千五百票の計八千五百票を目指す。出陣式や個人演説会をせず街頭演説へ。
共産公認の新人・辻は、昨年の知事選では、合併後の長浜市で五千七百票、東浅井郡で千百票の計六千八百票を獲得しただけに、県議選では一万票を狙う。現在、党の後援会は四千人だが、さらに地元有志や数多い親戚らで「辻を育てる会」(百人)も結成。十七日には長浜文芸会館で演説会を開催する。
現時点では、川島をトップに、角川、辻の新人、元職が先行し、これを追って現職の田中が上位をうかがい、続いて上田、若山が必死に巻き返す展開。
大野と辻、互角の戦い
【犬上郡(定数1)】
大野和三郎 51 自(推)新
辻 孝太郎 62 民(推)嘉(推)新
犬上郡の有権者数は今年三月二日現在で一万九千百四十五人。定数一の議席に対して、新人二人が激突する。
嘉田新党推薦の辻(多賀町議)は十二年ぶりの挑戦。昨夏からのあいさつ回りは、郡内約七千戸を早くも二度にわたり行脚。小集会は今年に入り週七回ときめ細かい。地元・多賀を固め、甲良は商工関係で支援拡大。投票率を六五%とみて、得票七千票を目指している
自民推薦の大野(豊郷町長)は、今期限りで引退の自民党県議の黒田を選対本部長に迎え、郡全域の票を固める。地元・豊郷町の小学校問題は、旧校舎保存・活用でしこりの解消に努める。甲良町は、山本日出男前町長が同町後援会長に座り、親せき関係の山崎義勝町長も「恩返しをしたい」と後押し。多賀町では、自民系町議や遺族会など通じて浸透へ。
現職の底力vs嘉田旋風
【米原市(定数2)】
赤堀義次 69 自現3
辻村 克 66 自現3
西川敏輝 58 民(推)、嘉(推)、社民(推)新
米原市の有権者数は今年三月二日現在で三万二千八百九十人。定数二の議席を巡り、現職二人に新人一人が追う展開。
自民公認現職の赤堀は、おひざ元・旧米原町からの新人出馬に危機感。このため、地盤の旧米原・近江町を引き締めつつ、旧山東・伊吹町へも攻勢をかける。二月三日に事務所開きを行い、市議十三人が駆けつけた。
自民公認現職の辻村は、拠点の旧山東町に新人が食い込むものの、後援会「やまびこ会」(一万人)を中心に安定した戦い。町議・町長を務めた地元・旧伊吹町では、地区推薦や商工会などでがっちりガード。
嘉田新党推薦の西川(元市議)は、市中部の醒井学区から草の根選挙を展開。市内五駅で駅立ちし、新幹線新駅凍結を前面に。当落ラインを七千五百票とみて、民主・連合票をまとめ、女性票の取り込みも図る。
現職・新人で横一線
【高島市(定数2)】
清水克実 57 自現3
石田祐介 42 自現1
清水鉄次 49 嘉新
高島市の有権者数は今年三月二日現在で四万四千三百九十人。同選挙区ではこれまで北部(マキノ・今津・朽木)、南部(新旭・安曇川・高島)で一人づつ県議を出してきたが、今回、新人が南部から立ち、選挙戦に突入。各陣営ともに投票率六八〜七〇%、当落ラインを一万票におく。
自民公認の現職・清水(克)は、市南部の地盤が重なる新人出馬に神経を尖らす。このため地元・安曇川地域の事務所のほか、草刈り場の新旭地域にも支部を設け、三期の実績を掲げて票流出を抑える。
自民公認の現職・石田は、昨夏の県議補選から後援会強化に努めてきた。地元の今津・マキノを固めつつ、新旭地域にも支援を訴える。商工関係でも全市的な広がりを狙う。終盤で父・幸雄の後援会のテコ入れも。
嘉田新党公認で高島地域から挑む前市議・清水(鉄)は、あいさつ回りのほか、ミニ集会、駅立ちで投票率と知名度のアップに努める。新興住宅の多い新旭地域にも積極的に入り、無党派層へアピールを強める。
石田が先行、自民出遅れ
【伊香郡(定数1)】
石田節子 59 民(推)嘉(推)新
伊香郡の有権者数は今年三月二日現在で二万二千三百五十六人。民主・嘉田新党推薦の石田のみが名乗りを挙げる。自民は引退の意向を示した現職・橋本正の後継者選びが難航し、橋本続投の可能性も。元県議の桐畑好春も余呉町から立候補の意欲を示している。
石田(西浅井町議)は、後援会を中心に旧さきがけ人脈と連合(ヤンマー・日本電気硝子)を加えて支援拡大。地元・西浅井を固めたのち、新興住宅の多い高月、町長選で住民運動が盛り上がった余呉へなだれ込む。
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