「安倍です」にびっくり仰天
投票率60%を超える勢い
55%以下なら 「よもやの展開」
=同時進行 ’07参院選 <7>〜めぐる「時代」〜=
◆全県◆
めぐるめぐるよ時代は巡る 別れと出逢いをくり返し…(中島みゆき作詞作曲『時代』)。二年前の衆院選は自民党が歴史的大勝利を収めたが、はたして今回の參院選では民主党に『時代』がめぐるのか----、優勢が続く民主党新人の徳永久志候補(44)を自民党現職の山下英利候補(54)が必死で追い上げ、共産党新人の坪田五久男候補(48)が苦戦する参院選滋賀選挙区(改選数一)は、いよいよ二十九日に投開票される。
●団体、企業掘り起こし
「安倍ですが」。県看護連盟の赤沼フサ枝会長は思わず耳を疑った。看護連盟では自民の比例候補を出しているが、なんと安倍首相から十一日に「山下氏を」と電話がかかったのだ。比例候補を抱える県内主要十二団体のトップにも、首相は同様の電話をしたと見られている。逆風の中、なりふりかまわず各種友好団体、企業の堀り起こしを図ったのだ。先月初旬からは
地元の県議、市町議らが中小企業約五百社を回ったり、関経連が県内大手企業六十社に選挙協力を要請した。この二十二日に大津市で推薦団体二百団体、中小企業から八百人が参加した集会では、岩永峯一県連会長が「自民支持者の四〇%、公明の三〇%はまだ態度を決めておらず、これを固めれば勝てる」とげきを飛ばした。
●隠し玉の電機連合
徳永候補を推薦している連合滋賀・中村憲市会長は「投票率が六〇%(平成十六年の前回五八%)を超えれば徳永候補だが、五五%以下なら山下候補の勝ち」と警戒する。このため、電話作戦と職場の面接で期日前投票を徹底させている。また当初、比例の産別候補は八人を予定していたが、電機連合が告示前に候補者擁立を断念して七人になった。この七候補と徳永候補との連動を図る一方で、「ヒマになった電機連合(組合員約一万五千人)には徳永候補の応援に回ってもらった」(中村会長)とも。さらに運動を緩めないため、二十四日に彦根市、二十五日に近江八幡市、栗東市(街頭)、二十六日に草津市で開催の「個人演説会」を決起集会に格上げし、メリハリをつけている。
●至上命令の9万票
憲法九条堅持で独自色を出す共産の坪田候補は、比例を視野に入れた戦いを続けている。党目標の「全国五人当選」を達成するため、滋賀選挙区では九万票(平成十七年衆議院選六万三千二百票)の獲得が至上命令だ。このため、二十一〜二十五日を比例重点日に位置づけ、二十四日には穀田恵二国会対策委員長が坪田候補出身の近江八幡市、安土町で応援演説をし、テコ入れを図った。また「運動量のスピード、規模を二〜三倍」(川内卓選対事務局長)にしようと、街頭演説を一日二十カ所から三十カ所へ、後援会(三百支部)による電話作戦も一日一万世帯から二万世帯へと、大幅アップさせている。残る最終盤は、湖南・大津地域に絞り込む作戦だ。(連載終わり)
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