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当初予算 一般会計4934億円
県 対前年度比2・7%減
「もったいない」を全面に
=17年ぶりに4千億円台に縮小=
◆全県◆
滋賀県は十二日、平成二十年度当初予算案を発表した。一般会計四千九百三十四億円、十三特別会計二千百十六億円(前年度当初比六・〇%増)、三企業会計二百九十六億円(同三・九%減)を合わせた総額七千三百四十六億円で、十九日開会の県議会に提出される。
一般会計は、前年度当初に比べ二・七%の減額となった。国の地方財政計画が〇・三%の伸びを示す中で、ひっ迫する財源不足を最小限にとどめたいとして、平成三年度以来十七年ぶりに四千億円台に縮小した。
当初、四百億円の財源不足を見込んでいたが、三位一体改革などの影響で地方交付税が八十七億円カットされ、県税収支見通し十五億円増を見込んでも約二十億円が不足することから、最終的に、実質の財源不足は四百二十億円と見込んだ。
このため、財政改革プログラムに沿って人件費カットや事務・事業の見直しなどで百七十一億円を削減し、不足分を基金取り崩しや県債発行、県有地売却などの二百五十億円で補った。
県税全体で千八百八十五億円(五・三%増)と大幅な伸びを示した反面、地方贈与税二十四億円(二・二%減)、地方交付税八百七十三億円(九・三%減)、国庫支出金四百八十七億円(五・一%減)と大幅に削減され、地方特例交付金二十億円(四七・五%増)も焼け石に水で、前年度に引き続き財政窮迫の台所事情を物語っている。
一般会計を圧迫している義務的経費(構成比五七・六%)に歯止めが掛けられず、前年より二・四ポイント上昇した。人件費は千七百三十二億円(〇・八%減)に縮減したが、公債費が七百四十五億円(六・五%増)、扶助費も三百六十四億円(三・五%増)といずれも増えた。その上、一般行政経費九百四十二億円(六・〇%減)も重くのしかかり、将来に結び付く投資的経費は七百五十七億円(一三・七%減)に大きく落ち込んでいる。
景気回復の兆しを受け、歳入の大黒柱である法人二税は九・七%増の七百二十四億円(構成比三八・五%)、その他緒税(二・七%増の千百六十億円)も目一杯見込み、県税全体では千八百八十五億円(五・三%増)と大幅に伸ばした。
それでも財源が不足するため、財政調整基金(二十億円)、県債管理基金(六十四億円)、福祉教育振興基金(十億円)などから総額九十四億円を取り崩し、未利用県有地売却(四十八億円)などを活用し、使い道自由な自主財源比率(五六・七%)のアップに努めた。しかし、財政調整基金の残高が五億円、県債管理基金も三十一億円となり、まさに底を突いている。
さらに、借金に当たる県債を七百十九億円(六・八%増)発行し不足分を補った。二十年度末の県債残高は九千二百四十億円(一・五%増)に達する見込みで、県民一人当りから六十六万二千円(六千円増)の借金となる。
歳出面では、普通建設事業費が七百五十一億円(一一・九%減)に落ち込み、県単独では二百九十四億円(一六・七%減)と大幅なカットとなった。大型建設事業の工事終了や新規見送り、事業費削減などで、県土基盤の充実に必要不可欠な事業だけにとどめた。
財政再建を進める中にあっても、県基本構想「未来を拓く共生社会へ」の実現に向けた二十年度予算案は、その戦略を▽人の力を活かす▽自然の力を活かす▽地と知の力を活かす―に求めた。
施策推進では、生命と暮らしを守り、次世代を育成することを主眼に▽社会で子育て▽多用な協働を推進▽地球温暖化に対応▽琵琶湖の再生保全▽戦略的な企業誘致▽滋賀の魅力の発掘・発信―に力を入れている。
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ニコラウス監督の「いのちの食べ方」
=滋賀シネマで26日から=
◆大津・大津市◆
滋賀会館シネマホール(大津市)は二十六日から、ニコラウス・ゲイハルター監督の“いのちの食べかた”(写真)を上映する。
だれもが毎日のように口にする、卵、牛・豚・鶏肉、野菜、果物。これらの食べものは、どのようにして私たちのもとに運ばれるのだろう?世界中の人の食を担うため、大規模な機械化により生産・管理せざるを得ない現代の実情が、ナレーションも音楽もない、美しい映像で淡々と映し出される。「ごちそうさま」って、だれに言いますか?入場料は、一般千七百円。学生千四百円。問い合わせは、同シネマホール(電話077ー522ー6232)まで。
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もうすぐ桃の節句
ちぎり絵で雛づくり
=参加者を募集中=
◆東近江・東近江市◆
桃の節句(三月三日)を前に、蒲生公民館は「ちぎり絵でおひなさまづくり教室」を、今月二十四日に同館学習室で催す。開催時間は、午前十時から正午まで。
同教室では、蒲生地区文化サークルのちぎり絵クラブメンバーが講師を務め、ちぎり絵で作る心和む手作り雛を参加者に指導する。
対象者は小学生から一般の人(低学年は保護者同伴)で、定員先着二十人。材料代として千円が必要。
参加希望者は、十五日までに蒲生公民館(0748―55―0207)へ申し込む。
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作家外村繁を映画化
夫婦のこまやかな情愛描く
実現に向け製作資金寄付呼び掛け
監督脚本の深尾氏「心しみ入る作品に」
=五個荘出身=
▲外村繁
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◆東近江・東近江市◆
東近江市五個荘出身で、「筏(いかだ)」三部作で知られる作家・外村繁と妻てい子の生涯を描く映画実現を目指し、「日を愛(かな)しむ」製作委員会は資金の寄付を広く募っている。監督と脚本を務める東近江市在住のシナリオライター、深尾道典氏(72歳)は「心しみ入る作品に仕上げたい」と意欲を燃やしている。
外村繁は明治三十五年十二月、江戸時代から続く商家の三男として生まれた。近江商人の根源を探った私小説「草筏」は昭和十年に第一回芥川賞候補となり、同十三年に池谷賞を受賞、三十一年には「筏」が第九回野間文芸賞を受賞した。このほか、数多くの作品を残し、三十六年に五十九歳で永眠した。
構想によると、ストーリーは外村繁の後半生が中心となる。繁は戦後、先妻に先立たれ、東京・阿佐ヶ谷で五人の子どもを抱えて途方に暮れていた。そこへ現れたのが文部省職員・金子てい子で、いくつもある縁談を尻目に、お見合いをして嫁いだ。
家庭は再建され、繁の仕事も順調に進んだ。子どもたちもそれぞれ、世の中に出て、嫁いでいった。晩年、夫婦共にガンに侵されるが、二人は逆境にめげず、一日一日を、いとおしみ、慈しんで生き抜いたという。
映画では、夫婦のこまやかな情愛、親と子の悲喜こもごもの物語、学生時代からの変わらぬ友情を丹念に描き、「いかに生き、命をまっとうするか」を問いかける。
▲完成した脚本を手にする深尾氏
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「郷里のことを思っていると、こんこんと物語がわき続けてきた」という外村繁。このため作品中には、よく口ずさんでいた「琵琶湖周航の歌」のメロディーや、五個荘金堂の白壁と堀、愛知川、琵琶湖など水のある美しい湖国の風景をふんだんに登場させる予定だ。
一千万円を目標とする募金活動は、著名人約百人の呼び掛けで昨年二月からスタートし、現在で六百万円を超える。これと並行して、年内にもスタッフと出演俳優を固め、来年中には撮影に入りたいとしている。
深尾氏は映画製作にかける思いを「夫妻やゆかりの人々の姿は、私達の生きてゆく道筋を照らし出してくれている。そういう中からだこそ、そこはかとないユーモアが漂い、歌声も響いてくるのです」と語っている。
なお、製作委員会への寄付は、一口二千円と一万円の二通り。提供者は試写会に招待するほか、一万円以上の人はパンフレットに、十万円以上の人は映画に氏名を掲載する。問い合わせは、大阪シナリオ学校(大阪市)内「日を愛しむ」製作委員会(TEL/FAX06―6358―3396)へ。
深尾道典氏 昭和十一年六月、東近江市五個荘生まれ。昭和三十六年に映画の世界に入り、現場で働きながら書いたシナリオは早くから注目を浴び、「絞死刑」(大島渚監督作品)では共作者とともにキネマ旬報脚本賞を受賞している。
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蒲生図書館開館に向け語り合う
「図書館でまなぶ・あそぶ・つながる」
16日 蒲生公民館で開く
=参加無料=
◆東近江・東近江市◆
東近江の図書館を考える会は、十六日午後一時から「元気なあしたをみつけよう〜図書館でまなぶ・あそぶ・つながる〜」を東近江市蒲生公民館で催す。参加無料。
今年、東近江市内の図書館全館オンライン化は三年目を迎えた。秋には、蒲生支所庁舎を複合利用して地元住民の念願だった蒲生図書館(広さ約八百平方メートル、蔵書数約五万冊)が開館する予定で、市内七館のオンラインが始まる。
そこで、同会は、文部科学省委託事業“地域の図書館サービス充実支援事業”として、東近江市の図書館をより発展させるにはどのような取り組みが必要かを市民とともに考える催しを企画した。
当日は、図書館情報学を専門とする東京学芸大学の山口源治郎教授が「図書館はなぜ必要か?」をテーマに基調講演を行い、これからの図書館機能や使命を説く。
分科会では、「地域に育つくらしの中の図書館」と題して、蒲生図書館をどのような図書館にしていきたいかについて参加者と語り合う。もう一方の「図書館活用くるま座座談会」は、図書館を使っていない人も図書館をよく利用している人も一緒になって、図書館活用術の情報を共有する。
また、三十年以上にもわたり全国各地の図書館を取材し、利用の様子など図書館の現場を撮り続けているフリーカメラマン・漆原宏さんの写真展「としょかんのこどもたち〜ほんが好き、としょかん大好き〜」が開催される。
このほか、絵本の読み語りを行う“おはなし会”や“おりがみ教室”、不思議な積み木で遊ぶ“カプラであそぼう!”、マイカップ・マイバッグ持参大歓迎の“コーヒー・お菓子・袋物販売”、一冊十円で販売される“本・雑誌のリサイクルコーナー”、三台が集まる“移動図書館車大集合!”、市内六館を写真で紹介する“市内図書館の紹介コーナー”など、親子で楽しめる催しが盛りたくさん。
さらに、その場で利用カードを発行する“利用者登録コーナー”も設けられる。
基調講演のみ事前申し込みが必要。定員は先着百五十人。参加希望者は、東近江市内の各図書館(愛東図書館・永源寺図書館・五個荘図書館・湖東図書館・能登川図書館・八日市図書館・蒲生公民館図書室)のカウンターもしくは電話で申し込む。
詳しくは、八日市図書館(0748―24―1515)もしくは能登川図書館(0748―42―7007)へ。
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「文字資料」テーマに報告会や体験
興味津々「あの遺跡は今!」
=24日 県立安土城考古博物館=
▲出土品レプリカ制作では木簡や人形づくりを体験
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◆東近江・近江八幡市◆
財団法人滋賀県文化財保護協会は、「あの遺跡は今!」シリーズ第六弾を二十四日に県立安土城考古博物館で開催する。埋蔵文化財調査成果報告会や出土品レプリカ制作体験、整理作業室特別公開、出土品展示、整理作業体験で、子どもたちから歴史愛好家まで、歴史に親しみ、専門知識を深めることができる内容となっている。出土品レプリカ制作体験のみ事前申し込みと参加料三百円が必要。
調査成果報告会は午後一時からセミナールームで開催。「遺跡出土の文字資料」をテーマに、今年度整理調査した野洲市西河原宮ノ内遺跡の奈良時代の墨書土器と「稲」の字が読み取れる官衙(かんが)関連木管、大津市浮御堂遺跡の平安以降の墨書土器・線刻土器と民間信仰、大津市関津遺跡の県内最古級(七世紀中ごろ飛鳥時代)の墨書土器について報告する。定員は当日先着百四十人。
出土品レプリカ制作体験「木簡(もっかん)をつくろう」は午前十一時からと午後三時半からの二回。各回定員二十人。調査員から役所などの記録やお守りなどとして作られた木簡についての説明を聞いたあと、厚手のヒノキ板に墨と筆で好きな文字を書き木簡に、薄手のヒノキ板は人形(ひとがた)にかたどって顔などを描き仕上げる。
普段は窓越しにしか見ることができない博物館整理室の整理作業を、この日だけは室内に入って間近で見学することができる。また、報告会で取り上げた遺跡や現在整理作業中の県内各地の遺跡からの出土品の展示も行われ、職員が説明し、質問などに答える。整理作業体験コーナーでは、弥生土器の文様拓本や、実際の出土品を使って整理調査を行うといった、貴重な体験もできる。いずれも午前九時から午後五時まで随時。
出土品レプリカ制作体験の参加申し込みと催し全般の問い合せは、財団法人滋賀県文化財保護協会調査整理課(TEL0748―46―4861)へ。
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