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青年団の『火宅か修羅か』
=9月びわ湖ホールで=
◆大津・大津市◆
青年団による『火宅か修羅か』が九月二十、二十一の両日、びわ湖ホールで上演される。
青年団は昨年三月にびわ湖ホールに初登場し、『ソウル市民昭和望郷編』を上演して、好評を博した。そして、今回の『火宅か修羅か』は、十三年振りの再演となる。この作品は、平成七年『東京ノート』で第三十九回岸田國士戯曲賞を受賞した平田オリザの受賞第一作として発表されたもの。富山・利賀村およぴ東京・こまばアゴラ劇場で行われた初演は、演劇界のみならず各方面の注目と賞賛を集めた。
湘南の古い旅館のロビーを舞台に、そこに集まり、通り過ぎて行く人々の静かな春の午後を描いている。世間から逃げるようにこの旅館に住みっいている小説家と、彼を訪ねてくる新妻や娘たち、編集者。もうひとつは、湘南で高校時代を過ごしたボート部員たちの同窓会。逗子開成中学ボート遭難事件・『真白き富士の嶺』(七里ヶ浜の哀歌)や、小説家が生涯の題材として取り組んでいるギリシャ神話を横軸に、一見無関係な二つの集団の会話が微妙に重なり合いながら物語は進んでいく。
一般三千円、青少年(二十五歳未満)二千円。問い合わせは、びわ湖ホールチケットセンター(077―523―7136)まで。
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県、D案で一歩も譲らず!!
県と上砥山自治会役員との事前協議決裂
市調査委の代案に関心高まる
=RD問題 真価問われる嘉田知事 (13)=
▲県と上砥山向自治会役員が協議
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◆湖南・栗東市◆
栗東市のRDエンジニア社産廃処分場の有害物対策工法について、県が周辺七自治会に対し「住民説明会」を開催して、住民から猛反発を受けてから約二か月が経過した。硬直した事態を打開しようと県最終処分場対策室はこの六日、上向など上砥山の三自治会拡大役員会と事前協議を行ったが、担当者が住民を怒鳴りつけるなど紛糾した。県が処分場をしゃ水壁で囲んで覆土するD案で強引に理解を求めようとした格好になり、役員らの怒りは最高潮に。その模様を再現してみた。
【石川政実】
山岡和士・管理監 あれだけ六月県会でいろんな議員から言われても、嘉田由紀子知事はきちんと答弁をされた。この重みを受け止めてもらいたいと知事の答弁書を持参したので、読み上げたい。
小林日出夫・上向自治会長 なんや住民説明会と同じD案やないか。それよりも市の調査委員会が代案として県に要望した有害物の掘削除去と粘土層の修復について、県は検討したのか。
住民役員 嘉田マニフェスト(注)は違法廃棄物を除去するとなっていたので、知事選では嘉田さんに一票を入れた。その一票を返してほしい。
山岡 嘉田知事が有害物の除去をマニフェストに掲げたのは事実だが、当時、知事はRDの現状がよくわからない中で、有害物を除去するとしたかもしれない。しかし、その後、環境の悪影響を解消するために、調査報告を踏まえてD案の最終判断をしたわけで、マニフェストの思いと大きなそごはない。
上田正博・同対策室長 (大声で)全量撤去のA−2案や、粘土層の修復はできないんです! 技術的に大きな課題がある。
住民 元従業員が「二、三十メートル下に有害なドラム缶が入っている」と証言しているのに、なぜ昨年の調査で深く掘ってくれなかったのか。
上田 航空写真、県が関係者に直接聞いた証言などを元に、五メートルの掘削で十分と判断した。
住民 深く掘ったら、都合の悪いものが出てくるのか。
上田 止めてくれ! そんな話は。D案は、有害物を水処理で取りのぞくのに、一年間で一千万円はかかる! わしらの方が早よ(ドラム缶を)見つけたいわ!
住民 D案をはずして議論すればいい。
山岡 知事、副知事も交えて技術的な検討をして、D案しかないとの結論に達した。なんとしても国の産廃特措法に乗せてやらなければならない。確かにD案は次善の策かもしれんが、県民の税金を使う責任からすればこれしかない。これは決っして押しつけではない。
小林 もう結構です。帰って下さい。
(注)嘉田マニフェストの一部抜粋 「(RD処分場の)違法投棄の責任を問い、違法投棄物質の除去処分命令を直ちに行います。命令に従わない場合は、住民の安全を第一に考え、行政代執行も含めた強制的な除去処分を行います」
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伊庭内湖もっと知って!
能登川博物館の企画展
人々との関わり、豊かな自然
=歴史・民具・生物の視点で紹介=
▲肥料目的に水草を採った民具。手前がタモ、奥がコマザラエ
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◆東近江・東近江市◆
東近江市能登川博物館は、身近な自然である伊庭内湖を見直そうと、歴史、民具、生物の視点から紹介する企画展を三十一日まで開催している。
会場には、歴史資料四十一点、民具二十五点、生き物の標本十二点、魚類十種が展示され、湖の豊かな自然環境だけでなく、人々の暮らしを支えた「里湖(さとうみ)」としての一面にも光を当てている。
伊庭内湖の正式名称は、大中の湖干拓地の「東部承水溝(とうぶしょうすいこう)」といい、食糧不足を補うため実施された干拓事業(昭和二十一年―四十三年)に伴い、大中の湖の一部が水路として残ったものだ。
歴史コーナーで展示されている江戸・明治期の絵図からは、能登川地区から安土町、近江八幡市に広がる大中の湖がみえる。
また、明治時代からたびたび浮上した干拓事業については、住民らが、湖から水草を肥料として採取したり、漁業に携わっていたため強く反発していたことが、中止を訴える請願文書からうかがえる。
民具コーナーでは、水草をすくった「コマザラエ」、湖面を叩いて魚を網に追い込む「ガバン」などが展示され、湖が農業、漁業ともに支えていたことが分かる。
現在は化学肥料が普及して水草は採られなくなり、また、漁労についても干拓事業で漁業域の縮小や漁船の大型化で琵琶湖へ移っている。
生物コーナーでは、湖周辺で確認されている貴重種マユタテアカネなどトンボ四十種類の標本、通常は北日本で見られる珍しい冬鳥ケアシノスリ(タカ科)の写真パネル、水槽には銀鱗に光りを反射させながら泳ぐカワムツ、オイカワなどが展示されている。
同館は「東近江市の貴重な自然を見直してもらうきっかけにするとともに、子どもたちにも夏休みの自由研究の参考にしてもらいたい」としている。
入場無料。問い合わせは同館(0748―42―6761)へ。
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全国菜の花学会・楽会in東近江
愛東から発信「エコプロジェクト」
=マーガレットステーション周辺=
▲事例報告の市原小学校児童6人
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◆東近江・東近江市◆
「未来への贈り物・菜の花エコプロジェクト」をテーマにした第五回全国菜の花学会・楽会in東近江は十日、全国各地から百七十人が参加し、愛東福祉センターじゅぴあ、あいとうマーガレットステーションを主会場に開かれ、夜は光の祭典サマーフェスタ「コトナリエ」(湖東ひばり公園)を楽しんだ。
午後一時からの福祉センターじゅぴあでは、テーマ「未来世代や地域が取り組む菜の花プロジェクト」に沿って、東近江市立市原小学校、大阪府立西淀川高校、あわじ菜の花エコプロジェクト推進会議、コトナリエサマーフェスタ実行委員会が事例報告を行った。
▲愛東からエコプロジェクトを全国発信した菜の花学会
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続いて、テーマ「地域から考える、食とエネルギーの地産地消」の菜の花トークでは、藤井絢子さん(菜の花プロジェクトネットワーク代表)をコーディネーターに、原剛さん(早稲田大学環境塾塾頭、毎日新聞客員編集委員)と中村哲雄さん(中村牧場代表、前岩手県葛巻町長)が意見交換した。
午後五時半からの「菜の花交流会」は、あいとうマーガレットステーションで開かれ、地元の食材を使った郷土料理に舌鼓を打ちながら、会話を楽しみ交流を深めた。
同七時半から会場を湖東ひばり公園に移し、BDF(バイオディーゼル燃料)でまかなう発電機を利用して、公園内に飾られた二十五万球のモニュメントが輝く「光の祭典コトナリエ」を見学した。
東近江市愛東地区(旧愛東町)から発信された資源循環地域モデル「菜の花エコプロジェクト」が全国百五十地域にまで広がりをみせていることから、活動現場からの事例報告や情報交換、未来世代への問題提起などを目的に毎年開かれている。
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盆の夜空を彩る松明
=14、15日 日野で「火ふり祭」=
◆東近江・日野町◆
盆の風物詩「火ふり祭」が十四、十五日、日野町上野田のひばり野の口の宮神社で行われる。
この祭は、お盆に帰ってくる先祖ら死者の魂を、火を炊き迎える各地の精霊(しょうりょう)火が転化したものだと考えられている。
夜空を彩る勇壮な火祭は、十四日午後七時半から始まる。日野祭のお稚児さんを中心に松明(たいまつ)行列が五社神社を出発し、ひばり野に到着後、太鼓の合図で百数十本の松明が一斉に松の枝に投げ上げられる。枝に多く引っ掛かれば、豊作と言われている。
翌十五日は、午後八時に松明行列が五社神社を出発する。
また、十四日の火ふり祭後、ひばりの会が「懸賞付き盆踊り大会」(町内外問わず参加可)を催す。踊った人全員に参加賞があり、模擬店も出店する予定。
祭に関する問い合わせは、日野観光協会(52―6577)まで。
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1700年前の生活ここに
「出町遺跡49次調査」説明会
広域交流や利水施設の跡
=ヒョウタンは完全な形で=
▲担当者から熱心に説明を聞く参加者
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◆東近江・近江八幡市◆
市街化が進む近江八幡市出町で行われている「出町遺跡四十九次調査」の現地説明会が開かれ、参加した歴史愛好家や家族連れら約二十人が、市地域文化課担当者の解説で、一七〇〇―一八〇〇年前にここに暮らしていた人々の生活や文化に思いを巡らせた。
出町から音羽町一帯の東西約四百メートル、南北約四百メートルに広がる遺跡周辺は宅地化が進み、農地が新しい住宅やマンションなどに生まれ変わっている。今回の調査も宅地造成化に伴う約六百平方メートルについて、五月二十二日から行っている。
遺跡内の別の調査地からは、縄文時代から平安時代の遺構や遺物が出土して、それぞれの時代の集落の存在が明らかになっているが、今回の調査では、古墳時代前期(西暦三〇〇年ごろ)の川の遺構と、建物跡、当時の生活を物語る品々などが数多く出土した。
川は幅約七メートル、深さ約一・二メートル、隣に木製の溝もあり、約七十メートル先までまっすぐ作られていることから、何らかの目的で水を流すための施設ではないかとみられる。
▲完全な形で出土したヒョウタン
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川の中からは、近江地域の特徴を持つ受け口状甕(かめ)や壷(つぼ)などの土器(土師器)と一緒に、東海地域の高杯をはじめ、近江地域のものではない器台、北陸地方の土器も出土しており、広域での交流の跡が残っている。
このほか、火起しに使う木に切り目を入れた火鑽臼(ひきりうす)、織機の道具、特殊な形をした箱などの木器、網のおもりの土錘(どすい)、ヒョウタン・モモ・ドングリ・トチなどの植物、貝など、生活を知る品々も多く出土した。
特に、ヒョウタンは十点見つかり、そのうち一点はほぼ完全な形を保ち、県内でこれまで出土した十数例のヒョウタンでも一番良好な保存状態だった。容器に加工する前のものか、水辺の祭祀(さいし)に使った可能性が考えられる。
建物は掘立柱建物の跡が二か所、川の右岸から少し離れた場所で並んで見つかっており、ここから先に集落が存在したと想像される。
説明会では、解説を聞いた後も参加者が熱心に担当者に質問したり、出土した土器に実際に触ってみるなどして、関心を深めた。
今回の説明会に関連して、「18・19年度発掘調査成果速報展」が、九月十九日まで市立図書館で開かれている。
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活動報告や意見交換など
学校ビオトープで初交流
=老蘇小で 県内の実施校=
◆東近江・安土町◆
学校にビオトープをつくって環境や生命の教育活動や地域活動を実践している県内小学校の団体が集い、情報交換や意見交流を行い、今後の活動に役立てる「学校ビオトープ交流会2008inおいそ」が、このほど安土町の老蘇小学校で開かれた。
同校のビオトープ委員会とPTAの主催ではじめて開催。県内全小学校や関係機関に参加を呼びかけたところ、草津市立渋川小学校、米原市立大原小学校、近江兄弟社小学校の三校が参加したほか、学校ビオトープの支援活動を続けている滋賀銀行、町教委、研究者、関係団体などから、二十人あまりが出席した。
実践報告では、老蘇小と渋川小が取り組みの経過と課題について発表。老蘇小は、命の大切さや喜びを学ぶ場、生きる力や人権の基礎を育む場、コミュニケーションがとれる場として位置づけた取り組みや地域の人々の協力などを、渋川小は、児童の総合学習だけでなく地域のイベントなどにも開放し、地域とともに取り組んでいることや、関係者以外の無関心や外来種の侵入への対応などの課題について報告した。
全国学校ビオトープ・ネットワークの村上宣雄副会長による「学校ビオトープの実態と今日的意義」と題した基調講演も行われ、村上氏は「ビオトープ活動がある程度普及したが、曲り角に来ている。県内のネットワーク組織がない」と指摘し、維持管理や教育的利活用、異動による放置などの課題に対する対策、行政や専門家・地域や企業などとのネットワークづくりなどを提言した。
交流会では、「これまで、ビオトープは自然のままにしておかなければならないと思い込み、管理へのトラウマがあったが、きょうの話を聞き、学校に提案できそう。学校に合ったカリキュラムをめざす」「“切れた”子どもが、ビオトープで心癒している姿を見て、捨てたものではないと思った」など意見が出たほか、滋賀大の川島宗継教授が、カワガキ(川で遊ぶ子供)・カワセン(川へ連れて行く先生)が絶滅危惧種となっている話から「教諭自身に自然体験がないことを補うためにも、ビオトープが有効」と、指摘した。
最後に、交流会の発起人代表の山田靖弘さんが、「今回一回で終わらせてはいけない。来年につなげて行きましょう」と提案し、出席者全員で次回開催を確認した。
交流会終了後には老蘇小ビオトープでよし笛コンサートが開かれ、参加者が地域の子ども達や大人と一緒に、地域の宝でもあるビオトープで夏の夜のひとときを楽しんだ。
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