上野 市議のふんばりで接近戦
川端 高島市にミニ集会の攻勢
川内 比例で3万票獲得に全力
=政権交代か継続か---- ’08総選挙 <3>=
自民党に衝撃が走っている。元農相で自民党の岩永峯一衆院議員(67)=滋賀4区=が先月二十九日、健康上の理由で次期衆院選に立候補せず引退することを明らかにした。同氏は、同党県連会長だけに、4区以外の選挙区への影響も懸念される。波乱含みの次期衆院選を滋賀1区から追ってみた。(文中敬称略)
【石川政実】
【 1 区 】 (大津市、高島市)
自民 上野賢一郎
●課題は事務所にあり 総務省を辞めて平成十五年に衆院滋賀1区から出馬し、民主・川端達夫に完敗。翌十六年、参院選滋賀選挙区で、民主の林久美子氏に破れる。三度目の挑戦となった十七年の衆院選で川端を破る。しかし、この金星は小泉ブームによるだけに、当選後も週末は東京から大津に戻り、地域行事などに細かく顔を出す。「この点の動きを面へ」(世古正県議)と六日から、県議、市議らが上野と連動して県政、市政報告会を展開する。公示日からは街頭演説に重点を移す。自民党の若手改革派国会議員の山本一太が九日、河野太郎が十三日に来県の予定。前回に比べ自民党系県議が三人減の四人になり、参院議員(山下英利前参院議員)を落とす中で、事務所が主力の市議らといかに連携を強化し、志気を高めるか。
民主 川端達夫
●屈辱胸に原点に戻る ポスターは、意表をつく白黒。そこには「原点に戻る」という川端の決意が込められている。昭和六十一年の衆院選で初当選以来、六期連続当選の川端が上野に不覚を取り、比例で復活当選した。川端には、屈辱だった。敗因は、当時、党幹事長で地元に帰れなかたったこと。この反省から、週末はミニ集会に重きを起き、月一回はJR駅立ちを行っている。七月からは、自民の牙城の高島市で数十回のミニ集会も。一月の大津市長選では、市民派の黄瀬紀美子を担ぎ、嘉田由紀子知事の支援団体の「対話の会」と共闘した。社民党、国民新党との選挙協力に加え、民主党県連から「対話の会」に推薦を要請する可能性もありうる。ただ「対話の会」の清水鉄次県議(高島市)は「現時点ではどちらにもつかない」と微妙な発言。政権奪取に死角はない。
共産 川内 卓
●候補者より党を前面
十四日公示を想定して準備を行っている。川内を先頭に昨年十月の中央委員会総会から現在まで、“草の根集会”を1区では八十回延べ千四百人、駅頭などの街頭活動を、大津市内で二百八十か所、高島市で三十五か所、計三百十回行ってきた。川内は小選挙区と比例の重複候補だが、あくまで比例が重点だ。1区の比例の目標は、大津市が二万六千票(前回一万八千五百七十票)、高島市四千票(同二千五百票)の計三万票。このため先月二十五日からは「党を押し出しパンフレット」を十万部配布した。また穀田恵二・国対委員長が五日午後五時半からJR大津京駅前で街頭演説を行う。公示後は、夜は個人演説会が中心だが、昼間は、街頭演説を減らしミニ集会に力を注ぐ。なお同党県委員会は、2区、4区での候補者擁立は断念の模様。
前回(17年)の1区得票結果 (カッコ内は15年)
上野賢一郎 川端達夫 川内卓
大津市 78,273 76,013 18,570
(49,899) (74,807) (17,858)
高島市 16,398 13,490 2,541
(14,103) (13,050) (2,482)
計) 94,671 89,503 21,111
(64,002) (87,857) (20,340)
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